2026.08.16
最終更新日:2026.08.16

1位はサロモンの素足で履ける、涼しいスニーカーサンダル。大人が買うべき新作スニーカーBEST5【2026年8月】

2026年7月に連載「大人がこのスニーカーを買う理由」で紹介した新作を、アクセス数が多かった順にあらためてご紹介。大人が「本当に欲しい」スニーカーがわかる!

BEST5:VALENTINO GARAVANI | Royco sneakers

VALENTINO GARAVANI | Royco sneakers
スニーカー¥110,000/ヴァレンティノ ガラヴァーニ(ヴァレンティノ インフォメーションデスク)
VALENTINO GARAVANI | Royco sneakers
VALENTINO GARAVANI | Royco sneakers

ベーシックなコートシューズをモダンに昇華

「ヴァレンティノ ガラヴァーニのこのスニーカーを初めて見たとき、アノニマスなコートシューズがまた“よく見える”ムードになっているなと感じました。一見クラシックなレザースニーカーですが、手に取ると革が驚くほどやわらかく、履き口も薄く仕上げていて、普通のコートシューズではない。質感は最高だし、絶妙なヒールの高さが美しく、ゴールドのデュブレもさりげない品があり、僕的にはオールドスクールな雰囲気も感じました。とても現代的につくられています。

僕はスニーカーを選ぶときにカーブや革の当たり具合など、履き口まわりを大事にしています。ここをさわったときの感覚が、そのスニーカーをいいなと思えるかどうかのひとつの基準になっている。その点この『ロイコ スニーカー』はパッと見の印象からは想像できないなほど繊細で、見事としかいいようがない。すごく僕好みでした。

メゾンブランドはデザイナーによってクリエーションや提案が大きく変わります。それでもヴァレンティノ ガラヴァーニが『ロイコ スニーカー』のような普遍的なスニーカーをラインナップしているというのは、変化し続けるメゾンブランドの中においてとてもいい存在だと思います」(小澤)

BEST4:VANS|Half Cab Decon

VANS|Half Cab Decon
スニーカー¥ 11,550/ ヴァンズ(ヴァンズ・ジャパン カスタマーサポート)
VANS|Half Cab Decon
VANS|Half Cab Decon

履き口のパッドを排したスリムシルエット

「ヴァンズの人に聞いたところ、パリ2024オリンピック以降、『ハーフキャブ』の売れ行きが伸びているそうです。僕のまわりにも最近、履いている人が増えていて、ちょっと気になっていました。そんな折、かなりの変化球ではありますが、デコンストラクト仕様の『ハーフキャブ ディコン』が発売されました。

アンクル部分にパッドのない軽快な一足にすることで、ライフスタイルシューズとしての親和性も高くなっています。もともとハーフキャブはアンクルパッドと絶妙な高さのバランスが魅力で、僕も含めてそこが好きという人は多い。スケートをやるわけじゃないけれど、愛用していた時期があるので、履き口が薄いデザインは正直どうなんだろう? と初見は思いましたが、このシャープなフォルムもなかなかよいです。

実際に見ると、とても洗練されていて、昨年春のジョウンド(JJJJound)とのコラボレーションモデルを思い出しました。ジョウンドコラボはヒールサイドのパッチがなかったこともあり、もっとアノニマスなムードでしたが、『ハーフキャブ ディコン』は、サイドとタンにパッチが縫い付けられていてクラシックな名残があります。しかもネイビーのいいスニーカーって、意外とないので、“スタイリッシュに履けるヴァンズ”という提案として成功していますよね」(小澤)

BEST3:VANS × BEAMS|Skool Era

VANS × BEAMS|Skool Era
スニーカー¥15,400/ヴァンズ×ビームス(ビームス 原宿)
VANS × BEAMS|Skool Era
VANS × BEAMS|Skool Era

ビームスらしいセンスが光る合体モデル

「ビームスの50周年コラボの『スクールエラ』です。『オールドスクール』 と『エラ』を融合させたビームスっぽいデザインで、2024年にエス エス ズィー(SSZ)で別注していました。そのときは外側が『エラ』、内側が『オールドスクール』という組み合わせ。カラーはネイビーでした。今回はその配置が逆になって、カラーも黒になりました。

“ありそうでない”というアイデアを巧みに、“ファッション”として実現させるのがビームスの社風ともいえる面白さです。この手のハイブリッドモデルはアイデアだけが先行して、実際履くのはどうか? と躊躇してしまう仕上がりも多く、やっぱり普通が一番ということにもなりかねません。でも、このヴァンズに関しては素直にしゃれているなと思えた。

ネイビーの『スクール エラ』が出たときは“すごいモデルをつくったな”と内心思ったものの、今作は黒ということも手伝ってか、より自然に、ベーシックに見えます。僕は『オールドスクール』、『オーセンティック』、『スリッポン』と王道の3足は、全部黒でそろえています。その昔、海外で右に『オーセンティック』、左に『スリッポン』と違うモデルを黒の同色で履いている人を見かけたことがあって、かっこいいなと感じた記憶があるんです。

ほかのブランドでは成立しにくいけれど、ヴァンズはそこにカルチャーが重なって、それもありだと思わせてくれる。そんな2つの要素を取り入れて、一足で見せてしまうのがビームスらしさです」(小澤)

BEST2:HERMÈS|《Master》

HERMÈS|《Master》
スニーカー¥180,400/エルメス(エルメスジャポン)
HERMÈS|《Master》
HERMÈS|《Master》

懐かしくもモダンな薄底レザースニーカーの最高峰

「最初にこの《マスター》を見たとき、昔のエルメスのスニーカーっぽいなと、懐かしさを覚えました。実際に初期のモデルをベースにしているそうです。素足に近い感覚の薄底スニーカーがトレンドになったことで、足に気持ちよくフィットする上質なレザーでつくるというのはとても理にかなっていて、その中でもエルメスは最高峰です。

物価高、減量費の高騰、為替の影響などいろいろな要因が複合して、20万円でハイブランドのバッグが買える時代ではなくなりました。その影響もあってか、上質なスニーカーに力を入れるメゾンが増えたように感じています。それこそ、20万円あれば「これはいい」と心底思える一足が買える。

だからバッグの代わりに、ラグジュアリーブランドがしっかりとつくった革のスニーカーを、昔、装飾品としてバッグを持ったような感覚で取り入れるのは“あり”なんじゃないかと。スポーツメーカーとはまったく違う目的や意味で、こういうスニーカーを履く日があってもいいなと思って、僕はメゾンのラインナップを見ています。まぁ、当然スニーカーも昔より高くはなっているのですが。

エルメスの《マスター》は、履き口のライニングなど足にフィットする部分へのつくりこみなど申し分がありません。このしっとりしたヴォー・スープルを眺めていると芸術的で、単なるスニーカーとは思えなくなってくる…。

2000年代に裏原宿で話題になっていたスリップオン型の《ターボ》を、今も大切に持っています。その後《ターボ》に似たスニーカーが市場にいろいろ登場しました。そんな記憶もあって、エルメスのシューズには何か面白い靴がありそうな気がして、毎シーズン、チェックしています」(小澤)

BEST1:Salomon | UDARA ADVANCED

Salomon | UDARA ADVANCED
スニーカー¥31,900/サロモン(サロモン コールセンター)
Salomon | UDARA ADVANCED
Salomon | UDARA ADVANCED

挑戦したくなるハイエンドなスニーカーサンダル

「サロモンの中でもドーバー ストリート マーケットのようなファッションに特化したショップで限定的に展開されているサロモン アドヴァンスド ライン。2026年春夏シーズンのラインナップに、デザイン、配色ともに“履いてみたい”一足を見つけました。『ウダラ アドヴァンスド』はいわゆるスニーカーサンダル的なモデル。裾が絞られたスウェットパンツやスポーティなセットアップに合わせるのに、理想的なシルエットです。

僕はゆったりとした服装にソールが薄めのテック系スニーカーという組み合わせが好み。足元までボリュームのある厚底ハイテクシューズだと、ちょっと若々しすぎる気がするんです。しかも『ウダラ アドヴァンスド』のSEDONA / METAL / ICE FLOWカラーはグリーンとグレーの中間のような色みがすごくきれい。合わせやすいオールブラックもありますが、個人的にはこの配色をさらっと履いてみたいと思いました。

夏場、素足でスニーカーというスタイルは意外に難しい。かといって足の指が露出するサンダルを街中で履くのは年齢的にも少し気が引ける。そこで足の指は隠れつつサイドや踵が開いたスニーカーサンダルが重宝されるわけですが、いいデザインはそれほど多くありません。その点、『ウダラ アドヴァンスド』は洗練されていて、素足で躊躇なく履ける完成度。40代のUOMO読者におすすめです」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

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