2021.02.01

大人が行きたい、あの街のカレーと珈琲 〜下北沢編

大人カレー男子&珈琲男子にお届け。身体にスパイスパワーをチャージした後は、香り高い珈琲を飲みながら店主の選ぶ音楽に耳を傾ける。そんな1日を過ごすのにぴったりなお店をご紹介。

大人が行きたい、あの街のカレーと珈琲 〜の画像_1

CURRY|ADDA/アッダ




店内はL字カウンターの7席のみで、去年オープンしたばかりの綺麗な店内。音楽はゆるめのヒップホップが流れ、陽も十分に入ってなんだか居心地の良い空間だ。




― 身体に優しいスリランカカレー × インドカレー

基本のメニューはADDAプレート(チキンカレー+ダル+本日のカレーから1種選択+副菜4種)で、その他はサイドメニューから辛い薬味をトッピングするなど、プラスのアレンジも可能となっている。こちらのプレートは副菜がとても充実しているので、小鉢がたくさんある和定食を食べているような、そんな満足感がある。


プレートのメインとなるのはスリランカのチキンカレー。第一印象はまろやかで優しい味なのだが、スパイスはしっかり効いているので、味わってみると実は辛い! スリランカカレーは、インドカレーに比べると極端に玉ねぎの量が少なく、野菜の甘味や旨味が控えめな分、スパイスの辛さをストレートに感じられる。本来ならばココナッツミルクで作るところを同店では牛乳で作っているので、よりあっさりとした口当たりになっている。


副菜はナスのモージュ・水菜の和え物・赤玉ねぎのアチャール・ポルサンボルの4種がラインナップ。水菜にはモルディブフィッシュ(鰹節の一種)が入っているので、出汁のような深みがあったり、カラカラに揚げたナスをスパイスでからめたモージュは、甘みやコクがある。それらを混ぜながら食べるのがスリランカ式だ。


また、ご飯は日本米をターメリックなどのスパイスで硬めに炊いており、パラパラとしつつもかなり弾力がある。歯応えのあるぷっくりとした日本米が、ミルキーなチキンカレーや個性豊かな副菜とも相性が良い。




日本人の口にあう身体に優しいスパイスカレーは、身体がお疲れ気味の時にもちょうど良い。豊かなスパイス香が食欲をそそり、油っぽくないのでスルスルと食べられる。


こちらのボーナストラックには様々な飲食店に加え、レコード・CD店、古着屋、本屋に日記専門店などがあるので、周辺を探索するのも良さそうだ。大人が楽しめる下北沢らしさを満喫できるはず。




COFFEE|カフェ トロワ・シャンブル





― オールドビーンズを使ったずっと変わらない味

ブレンドはニレ・ブレンドとカゼ・ブレンドの2種類で、ニレはコクテイル堂のオールドビーンズを使用。オールドビーンズは生豆を熟成倉庫で数十ヶ月の時間をかけてエイジングさせているので、甘く芳醇な香りになる。コクがあってキレがあるのがニレの特徴である。カゼは熟成なしのグリーンビーンズを使用しているのですっきりした味わい。豆の原価はかなり異なるのだが、価格は共に¥550。味はあくまでもお客さんの好みだから価格差をつけたくないという店主のポリシーだ。


この店はいつ訪れても幅広い世代のお客さんで賑わっている。それでも皆お店の雰囲気を静かに楽しんでいて、決して煩わしいことはない。しかも喫煙可能という愛煙家には貴重なお店である。


店主が珈琲を淹れるのは朝から夕方までなので、早めの時間に訪れることをおすすめしたい。いつ行っても珈琲は美味しいのだけれど、店主の佇まいもこの店の味わいだと感じるから。




ADDA

東京都世田谷区代田2丁目36番14号 BONUS TRACK SOHO4
11:00-16:00(L.O)
※売り切れ次第終了
https://www.instagram.com/adda_shimokita/

カフェ トロワ・シャンブル

東京都世田谷区代沢5-36-14 湯浅ビル2階
03-3419-6943
9:30〜22:00

Photos & Text:Miki Obana

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