日頃からショップや展示会を巡って人気ブランドの新作をチェックしているUOMOエディターたちが、この春夏に手に入れておくべきシャツをリコメンド。どれも大人の着こなしにふさわしい仕上がりだ。
01:CELINEのラガーシャツ
ラグジュアリーなアメカジに出会う
見ているだけでワクワクしてくるようなカラーリング。ラガーシャツというカジュアルさもいい。昨年クリエイティブ・ディレクターに就任したマイケル・ライダーらしい一枚をセリーヌで発見。カジュアルだが、ラグジュアリーの片鱗を感じさせるしっかりとした厚手のコットン生地。更に袖にさりげなく入った刺繍のロゴが、ラガーシャツに少しの大人っぽさを加えてくれている。ダークカラーとオレンジのプレッピーなカラーリングに襟のクリーンなホワイトが小気味いい。ラフなアイテムこそ上質なものを選ぶのって、大人な選択だなと思った。
ビューティー担当。意外と(⁉)細かいおじさんたちの願望を満たす美容ネタを日々探求。犬と猫と暮らしており、ストレスの99.9%を彼らが癒してくれるため、基本的に機嫌がいい。圧倒的に犬派だったが、愛猫のおかげで猫の沼にも沈むことに。趣味はディープな街で酒を飲むこと。
セリーヌ ジャパン TEL:03-5414-1401
02:Maison Margielaのブルーシャツ
「昔っぽい名前」で出ています。
シャツの襟裏タグをよく見て欲しい。スマホならピンチアウトで拡大してほしい。通常のメゾン マルジェラ特有の数字が並んだカレンダータグの上に、小さな筆記体のブランドネームタグがあるでしょ。その古風な書体のタグを見た瞬間、このシャツを買いたくなった。他にもほつれた襟先や袖、胸元に小さくあしらわれたM.M.の刺繍が。見ているとお店のラックになにかの間違いで古着が混じってしまったような、他人のクローゼットに迷い込んだような錯覚を覚える。本当の古着でもないのに。昔からメゾン マルジェラで買い物すると、誰かの記憶を一緒に辿ってるような感覚が味わえて大好きだった。
この筆記体タグで思い出したのが、手持ちのコート。15年ほど前、メゾン マルジェラの⑭ライン内に、メンズワードローブをまとめた「サルトリアル」というコレクションが登場してあっという間に消えたことがあったが、自分は運よくコートを一着買っていた。その「サルトリアル」コレクションは「Maison Martin Margiela」のブランド名が筆記体で、ベージュ糸の刺繍で入れられていた。ちょうど誰かがオーダーで誂えた服に自分の名前を刺繍しているみたいに。先日、自宅衣装ケースからその古いコートを掘り返して着てみたら、現在の自分のわがままボディには見事に肩がパッツパツだった。でも宝物です。
ワードローブは、アウトドアやミリタリーものから唐突なハイブランドまで混ぜたもん勝ち。恒例「試着フェス®」発案者だが、ショップに行く暇を惜しみ、試着ゼロ状態で衝動的に通販しがち。好きなモノは、深夜の飲酒からの寝落ち。MT車の運転。スノーボードとキーボード。
マルジェラ ジャパン クライアントサービス TEL:0120-934-779
03:Dolce & Gabbanaのパジャマシャツ
いい夢を見てるみたいな1日が過ごせそう
私は睡眠の優先順位を高く設定しているので、大人だが毎日8時間寝ている。そのせいか「パジャマ・ボーイズ」がテーマの2026SSコレクションは胸が躍った。リラックスしたムードをまといつつ、ラグジュアリーで気分もアガる。ファッションへの高揚感と触れたときの心地よさが両立していた。パジャマシャツはこの春の圧倒的本命アイテムのひとつに間違いないが、中でも今回セレクトした1枚は、シワ加工を施して肩の力の抜けたたたずまいが魅力的。リラクシーだが、えりとポケットの黒のパイピングが効いていて背筋が伸びる。
世界を旅することを愛し、3人の息子たちとともに、これまでに19カ国を訪問。メキシコ、トルコ、モロッコが特にお気に入り。海外の旅行先では必ず料理教室に参加し、帰国後は各国の料理を自宅で再現している。旅好きながらもインドア派で、家に籠もって洋裁やDIYをするのも大好き。
ドルチェ&ガッバーナ ジャパン TEL:03-6833-6099
04:visvimのフランネルシャツ
ビズビムはいつだって「似合わない」をぶち破ってくれる
昨年末に『ジャグラー/ニューヨーク25時』という映画を観ました。熱狂的なファンがいながら、権利問題で長らく上映されることがなかった幻の名作。70年代のNYの街を走って、走って、走りまくる。スタジオではなくNYの街ロケで、無茶苦茶なカーアクション満載。主演のジェームズ・ブローリンが骨折して撮影が中断したそうですが、むしろ1回の骨折で済んだことに驚きます。
で、この映画でジェームズ・ブローリンがネルシャツを着ているのですが、前ボタンを4つくらい開けて素肌が見えちゃっている。ネルシャツというのはこれくらいワイルドに着るのが正解なのでしょう。憧れはあるのですが、貧弱な体型の自分には縁遠いアイテムの一つです。ただ、ビズビムで見つけたこのネルシャツは気になった。いわゆるヘビーネルと呼ばれる、厚手で丈夫なネルシャツ。これが古着であったなら、自分には絶対に似合わなかったと思います。ビズビムというブランドは、アイテム自体の武骨さを肯定しながら、いろいろな人が着られるような絶妙なデザインに落とし込んでくる。そのさじ加減がうまいなと、毎回感動します。以前、ダウンジャケットへの苦手意識があったのですが、ビズビムのダウンジャケットに一目惚れし、購入してからは冬のメインアウターが変わりました。
このネルシャツにおいて、イケるかもと思わせてくれる一番のポイントは水牛ボタン。グリーン×ブルー×グレーの色味もさることながら、このディテールが品のよさをプラスしている。あとシャツジャケットくらい肉厚にもかかわらず、とにかく柔らかい。ヘビーネル特有のゴワつきは一切なし。最高です。自分の「エディター推し」、ビズビムばっかり取り上げてるな……。
カルチャー・食担当。トレードマークは、ボリューミーなパーマ(入稿・校了時、1.5倍増)。一年中ほぼシャツ、冬だけニットもあり。年始に琺瑯鍋とフライパンを新調したので、きちんと自炊ができるようになりたい。
ビズビム TEL:03-5468-5424











