ファッションの現場で働くおしゃれな大人たちが、私的愛用品をレビュー。今回はメンズファッション誌でキャリアを積み、現在はブランドのビジュアル制作を手がけるエディター・徳原海さんが愛用するアークテリクスの「ベータジャケット」。国内外を飛び回る仕事柄、バッグにはいつもこの一着を忍ばせているという。
『MEN'S NON-NO』『UOMO』などのメンズファッション誌で編集者としてキャリアを積み、現在はファッションブランドやスポーツブランドのビジュアル制作やクリエイティブディレクションを手がける。スノーボード、サーフィン、欧州フットボールトリップをライフワークとし、それらを起点にワードローブを組み立てている。
ロンドンで指名買いした一着
「このベータジャケットを買ったのは2年くらい前ですね。ロンドン出張の時に、ピカデリーサーカスのフラッグシップストアで購入。もともとベータジャケットが欲しかったので、完全に指名買いでした。日本では当時、品薄でなかなか買えなかったじゃないですか。でも向こうはサイズもカラーもたくさん並んでいて(笑)。欲しかったネイビーもあったので、迷わずこれを選びました」
「このモデルは胸にタイピングロゴが入っているんです。現行モデルはデザインが変わっていますけど、僕はこのロゴが入っているほうが好きですね。ちょっとした違いなんですけど、このフォントがアークテリクスらしい気がしていて」
バッグに忍ばせる、お守りの一着
「仕事柄、出張やロケが本当に多いので、このジャケットは欠かせません。いつも丸めてバッグに入れておいて、必要になったらサッと取り出すんです。パッカブルになるので荷物にならないですし、一枚あるだけで安心感が違いますね。
やっぱりゴアテックスというのも大きいです。急な雨でも気にせず着られますし、出張やロケって天気が読めないことも多いので、『持っていれば大丈夫』という安心感があります」
「パンツも選びません。デニムでもスラックスでも違和感がないので、本当に何にでも合わせています。仕事で着る服って、朝から晩まで動き回ることも多いので、コーディネートを考えなくて済むのは助かります」
「あと、フードの作りもすごく好きなんです。ツバに補強パーツが入っているので、かぶった時の形がきれいに決まる。こういう細かい作り込みは、実際に使ってみるとよく分かります」
最後に決め手になるのはデザイン
「ザ・ノース・フェイスやパタゴニアのシェルも持っていて、シーンや用途にあわせて使い分けています。最近、仕事の時はアークテリクスが気分ですね。無駄のないソリッドなデザインが、自分のデイリーウェアにもすごく合わせやすいんです。
正直、ゴアテックスを使ったシェルって、機能だけでいえばどこのブランドも十分いいと思うんです。だから最後はデザインなんですよね。その中でアークテリクスは、街で着ても自然に見えるんです。そのバランスが気に入っています」
「サイズはジャストで着ています。大きすぎると少し野暮ったく見えてしまうので。裾のドローコードを軽く絞って丈を少し短く見せると、フォルムがきれいになるんです。あと、フロントも基本は一番上まで閉めます。シェルを羽織るというより、きちんと着たほうが大人っぽく見える気がするんですよね」
「まだ一度も洗っていないので、本当はそろそろ洗わないといけないんですけど(笑)。撥水性も少し落ちてきていますしね。それでも、東京での仕事はもちろん、国内外の出張、海や山でのロケなどあらゆるシチュエーションで重宝しています。結局、この一着があれば何とかなるんですよね」