中間色のグレーほど、甘やかされた大人に合う色はない。色彩の情報が削ぎ落とされた佇まいからは、プロダクトとしての本質的な価値を見ることができる。
※文中すべて、SS=ステンレススチール、Ti=チタンの略です。
01:CARTIER|「サントス ドゥ カルティエ」ウォッチ
ヴィンテージウォッチの世界で「ゴーストダイヤル」と呼ばれるソリッドなグレーダイヤルが復活。インデックスもカレンダーもないシンプルなデザインのため、バーニッシュ仕上げのグレーがより強調され、1904年に誕生した歴史ある角形ケースと融合することでよりレトロなムードが強まる。道具なしで簡単に交換できるメタルブレスレットに加え、こちらのレザーストラップが付属するため、幅広いシーンに対応してくれる。
02:TUDOR|ブラックベイ 58 925
200m防水を誇るタフウォッチのケース素材に使用したのは、黒ずみなどの経年変化が生じにくいチューダーの独自素材、インカンデセントシルバー。表面をマットに仕上げることで、ややグレーがかった落ち着いた雰囲気に。ダイヤルとNATOベルトは、グレーとブラウンが混ざったようなトープカラーのトーン。同系色のウールシャツの柔和なスタイリングに、控えめながら確かな個性を引き出してくれる。
03:IWC|インヂュニア・オートマティック 40
1970年代を代表する傑作をアップデート。存在感のあるケースは薄型ゆえ、フィット感に優れる。ケース、ブレスレットともにチタン製で、素材特有のグレーメタリックな色調に合わせてダイヤルもグレーに。スポーティさの中に控えめな品格が加わり、ドライブシーンとも好相性。落ち着いた色味のニットと相まって、大人の余裕も感じられる。
04:GRAND SEIKO|SBGA445
旅や出張のお供には、日本の美しい情景を精密なダイヤルとカラーで表すグランドセイコーを。こちらのモデルは、本格的な冬の到来となる大雪(たいせつ)の時期の信州で見られる、厳しい雪の情景をライトグレーで表現。ライトブルーのカシミヤニットともマッチし、金色のロゴが華やかなアクセントになっている。
05:BVLGARI|オクト フィニッシモ
ブランド発祥の地であるローマの古代建築物に見られた八角形のモチーフを、ケースデザインに採用。加工が難しいチタンを多面体で仕上げる技術力は驚異的。ケースとブレスレット、ダイヤルはチタン製。マットなグレーメタリックが際立ち、グレースウェットで過ごすオフの日のカジュアルな装いにもよく映える。
06:JAEGER-LECOULTRE|マスター・コントロール クロノメーター・デイト
フランネルスーツで装うオンの日は、精悍な顔つきのジャガー・ルクルトが手元を引き締めてくれる。この新作は、ケースとブレスレットを一体化した薄型設計のエレガントなスポーティウォッチ。ドーフィン針の形状をブレスレットのコマに取り入れるなど、細部まで凝ったデザインに仕上がっている。ダイヤル色はブルーグレー。表面にサンレイの筋目仕上げを施しているので、光の当たる角度によって美しく濃淡を変化させる。