スタイリストの池田尚輝がセレクトした、それぞれによさがあり二者択一では決めきることができない珠玉の日用品。甲乙つけがたい魅力を語り、逡巡する。
第五回|バスマット
生活感が出てしまうバスマットを、どう選ぶかで空間の印象は変わる。気軽に洗えるリネンか、ホテルライクな厚手のコットンか。足元から日常を整える二択で、ベストを検討。
(右)fog linen work「リネン マッサージバスマット」/(左)TEKLA「オーガニックコットン バスマット」
長年の愛用品はあるけれど、
旬のブランドにも惹かれる。
長らくフォグリネンワークのバスマットに信頼を置いています。リネンパイルの肌触りが気持ちよく、踏んだときのシャリッとした感覚がいい。薄いから気軽に洗え、乾きも速い。デザインは脱衣場で主張することなく自然に馴染みます。数年ごとに買い替え続けられるロングセラーという点も、日用品として助かります。
ほかの選択肢としては、例えば珪藻土の硬いタイプ。ただ、個人的には洗いや収納に困るのでうれしくない…。厚手のバスマットは満足感はあれど洗濯がしにくそう。と、思っていたのに最近、購入してしまったのがTEKLAです。北欧ブランドらしい明るい色柄のイメージがあり、今、大人気。だからこそ取り入れ方が難しいと思い込んでいましたが、無地のブラウンを手に取り「地味TEKLA、いい」と素直に感じたんです。それもバスマットのような生活感のあるものを、流行のブランドで選ぶという振れ幅も面白い。ふっくらとした肌触りは確かに贅沢で、こっそり家の中で堪能するぶんには気負わず自由。愛用品か旬の品か、甲乙つけずに気分で両用してみます。(談)
池田尚輝
雑誌からブランドルックまで幅広く活躍。ヤエカのセレクト部門「リンドリー」の監修にも携わる。