楽器をはじめる大人が
知っておきたい練習事情

マイナー楽器も充実! 
レッスンもネットでマッチングできる時代

 楽器を習ううえで先生選びはとても重要。その新たな選択肢として、昨年からオンラインレッスンのマッチングが注目を集めている。同サービス「タクプラ」の依田邦彦さんが話す。

「現在、タクプラには約50種類の楽器の講師150名以上が在籍しています(写真)。会員は、HPから習いたい講師にDMを送り、演奏ジャンルや練習ペースの相談をしてから予約できます。また、レッスン料(60分3500円~)はその都度支払うため、月謝制では回数を消化できない方でも学びやすいです。オンラインは不安だった方からも、想像以上に満足した声をいただけています」

 楽器によっては、米NYやLAで活躍するプロもいるほか、馬頭琴やテルミンなどマイナー楽器のレッスンも充実している。自分のペースに合わせて始めたい人には特にオススメだ。


おうち時間で需要増! 
いっそ自宅に防音室を造ってみる

 生音が大きい弦楽器や管楽器は、マンションや密な住宅地では満足な練習が難しい。そんな悩みを解決する「防音室」がいま売れているという。防音室を30年以上扱う山野楽器 銀座本店に聞いてみると…。

「弊社の『2020年度 売れた楽器ランキング』では、アコギに次いで防音室が2位に(前年比180%)。主に巣ごもり需要によるもので、練習以外に在宅勤務の作業場を兼ねる方も。売れ筋はギターやサックスが練習できるヤマハの1.2畳型。特に40代以上の男性に人気です」(防音相談コーナー 玉林正志さん)

 気になるお値段は、最小の0.8畳型で63万8000円~(組み立て・運送費別)と安くはないが、中古モデルなら約半額で買えるものも! ストレスフリーに楽器を長く楽しみたい人には、いい投資かもしれない。


いろんなモデルを試せる! 
まずはサブスクで楽器をはじめてみる

 近年、あらゆる分野で月額制のサブスクリプションサービスが増えているが、楽器にも徐々にその波が…! 東京の神田商会が昨年8月に始めた「PlayG!」は、ギターやベース、ウクレレなど約350機種もの弦楽器やアンプを3つの月額プラン(2970円、7480円、1万9800円)に応じて利用できる(写真下)。同社の担当・佐々木陵史郎さんによると「人気は、10万円前後のギターが200機種揃う2970円のプラン。中心層は30~40代の男性で、『エレキとアコギを両方試してみたい』『お店で試奏するだけでは決められない』という初心者の方も多い」という。

 また、こちらの記事でニューヨーク・屋敷さんが使用した三味線は、東京・赤坂のSEIONにて月額4800円で利用できる(月2回、初歩レッスン動画配信付き)。初期費用でも10万~20万円はかかることから、年齢を問わず、まずはサブスクで始めてみる人が多いそうだ。

 そして両店ともに、楽器を気に入れば利用額を差し引いて購入できる点も魅力。仮に挫折してしまった場合でも、サブスクなら楽器が無駄にならないからうれしい。

SEIONの三味線サブスクでは、本体とケースのほかに、初心者向けのバチと指掛けが付属する



Photos:Daiki Suzuki 
Text:Masayuki Sawada
Illustration:Puchimei