世界初の店舗に選んだのは東京・恵比寿だった
Maison Margiela(メゾン マルジェラ)が展開するリサーチ・ドキュメンテーションプロジェクト「MaisonMargiela/folders」から、新章が公開された。
今回は、メゾンが世界で初めてオープンした店舗「メゾン マルジェラ トウキョウ」をフィーチャー。2000年の誕生から現在に至るまでの歩みを振り返り、恵比寿という街とともに育まれてきた歴史に光を当てる。
1988年の創設から12年を経た2000年9月、メゾンが初の店舗に選んだのは、パリでもアントワープでもなく、東京・恵比寿だった。場所は恵比寿南3-3-3。表参道や銀座といった商業エリアから離れた、緑豊かな坂道に建つ1940年代の民家を改装して誕生した。
店内は、メゾンを象徴する「ビアンケット」の手法によって白一色に。もともとあった浴室やキッチンを残し、ビニールで覆われたマネキンや、床に描かれた「タビ」の足跡など、既成概念にとらわれない空間がつくられた。
民家から工場へ。恵比寿で受け継がれるメゾンの歴史
2006年には、最初の店舗から徒歩約5分の恵比寿南2-8-13へ移転。新たな舞台となったのは、かつて電機制御機器の製造工場として使われていた建物だ。
ここでも既存の建築を生かすという考え方は変わらず、旧店舗の浴槽を移設したほか、工場時代の貨物用エレベーターをフィッティングルームに転用。メンズコレクションはコンテナの中に並べられ、使用済みの靴箱でつくられた通路も設けられた。
その後も、2009年のインテリアデザイン・インスタレーション「Mat, Satiné, Brillant」、2019年の「アーティザナル」展、2024年のジョン・ガリアーノによる最後の「アーティザナル」コレクションの展示など、さまざまな試みを重ねてきた。
今回の「MaisonMargiela/folders」では、こうした店舗の歴史や、長年にわたって恵比寿で築いてきたコミュニティを紹介。2026年10月20日(火)より、メゾンのDropboxで最初のファイルが公開されている。
11月5日には限定ZINEの配布と特別なインスタレーションも
現店舗の20周年を記念し、11月5日(木)にはリミテッドエディションのZINEを恵比寿エリアおよび店内で1日限定配布。同日、その内容もメゾンのDropboxで公開される。さらに、異なる分野のクリエイター同士による対話から新たな表現を生み出すクリエイティブ・ダイアログ「Line 2」も始動する予定だ。
今回は、アーティストの鈴木美緒と、約400年の歴史を持つフランスのタペストリー工房「Les Manufactures Nationales – Sèvres & Mobilier National(レ・マニュファクチュール・ド・ナシオナル − セーヴル&モビリエ・ナショナル)」が協業。鈴木が選んだ59点のタペストリーを用い、解きほぐし、再び織り直すことで生まれたインスタレーションを制作した。
作品は11月5日(木)から15日(日)まで、「メゾン マルジェラ トウキョウ」で一般公開される。
世界初の店舗を東京に構えたメゾン マルジェラ。その歩みを知るとともに、新たな創造に触れられるこの機会に、ぜひ恵比寿を訪れてみてほしい。
MaisonMargiela/folders「Maison Margiela Tokyo: 20 Years」















