ロロ・ピアーナの生地を思わせるファサード
Loro Piana(ロロ・ピアーナ)が、2026年10月、東京・表参道に新たな旗艦店をオープンする。メゾンのために特別に設計・建築された建築の4フロアで展開する店舗となり、ファサードデザインは日本を代表する建築家・青木淳が担当。ロロ・ピアーナが受け継いできたテキスタイルの伝統とイタリアの職人技を、建築として表現した特別なプロジェクトだ。
新店舗でまず目を引くのが、柔らかな曲線を描くファサードだ。青木淳は、ロロ・ピアーナを象徴する「しなやかさ」を建築で表現するため、イタリアで特別に焼成したテラコッタを採用。織物の縦糸を思わせる造形によって、まるでファブリックが街へと広がっていくような外観を生み出した。
ファサードには、イタリア・トスカーナで制作された1400枚以上のテラコッタタイルを使用。タイルは粘土の調整から成形、乾燥、焼成、彩色まで複雑な工程を経て完成する。ブランドカラーとして親しまれるクンメルカラーを含む7色を用い、一枚ずつ手仕事で仕上げられた。完成までには1年以上を要し、そのうち3カ月以上がタイル制作に費やされている。
建築で表現するクラフツマンシップ
ロロ・ピアーナにとって日本は特別な市場のひとつだ。日本初の店舗は1999年に伊勢丹新宿店にオープンし、現在は国内14店舗を展開している。品質や伝統を重んじる日本の価値観は、ロロ・ピアーナが大切にするものづくりとも深く共鳴してきた。
ロロ・ピアーナCEOのフレデリック・アルノーは、今回のプロジェクトについて「単なる店舗ではなく、比類なき職人技への献身を示すもの」とコメント。また青木淳は、この建築について「本物の素材が生む高揚感」をこれまでにないスケールで表現したものだと語る。ここは、ファッションと建築、それぞれの領域で培われた職人技が交差する場となりそうだ。
ロロ・ピアーナ ジャパン TEL:03-5579-5182