ファッションの現場で働くおしゃれな大人たちが、私的愛用品をレビュー。今回はスタイリスト・瓜坂拓海さんが愛用するHERMÈS(エルメス)の「Calvi(カルヴィ)」。銀座で偶然出会った黒を、名刺入れとして3年ほど愛用する理由を聞いた。
専門学校卒業後、スタイリスト・森田晃嘉氏に5年間師事し、26歳で独立。メンズ誌やWeb、ブランドルック、アーティストのスタイリングなどを手がける。カジュアル、ストリート、古着をミックスしたスタイルを得意とし、自身の私物も黒を中心に、長く使えるものを選ぶことが多い。
銀座で巡り合った黒
「このカルヴィを買ったのは3年くらい前です。銀座でリースの返却があって、終わったあとに少し時間が空いたので、ふらっとエルメスに入ったんです。
ちょうどカードケースを探していたので、お店の方に聞いてみたら『黒がありますよ』と言われて。黒はなかなか在庫がないらしく、それならせっかくだしと思って購入しました」
「それまで使っていたカードケースも黒で、特に不満があったわけではないんです。でも、探していたタイミングでたまたま出会えた。こういうのは巡り合わせですよね。
エルメスって、欲しいと思ったものがいつでも店頭にあるわけじゃない。だから時間があると、今でも『何かあるかな』と思って店舗をのぞくことがあります。何かを決めて買いに行くというより、いいものに出会えたらという感覚ですね」
余計なものがないから使いやすい
「カルヴィはカードケースですが、僕は仕事の名刺入れとして使っています。ホックを開けると左右に収納があるだけの、すごく潔い作りなんです。最初は片方に自分の名刺、もう片方にいただいた名刺を入れて分けていたんですけど、今はごちゃ混ぜになっちゃっています(笑)。時間がある時に整理するくらいですね」
「ロゴは内側に小さく入っているだけで、閉じてしまえば見えません。見る人が見ればエルメスだと分かるくらい。そのさりげなさも気に入っています。
細かいところまで丁寧に作られていて、そういうところを見ると、やっぱりいいなと思います」
3年使っても、まだ替える気にならない
「たまにレザー用のクリーナーで拭いて、軽くミンクオイルを塗ることもあります。3年くらい使っているので、少しずつ風合いも変わってきました。
カルヴィにはコインポケットが付いたものやプリントタイプもあるみたいですが、僕は長く使うなら、このシンプルな黒がいいと思ったんです。バッグや財布など、身の回りの小物も黒が多いんです」
「以前はカードケースを気分で買い替えることもありました。でも、このカルヴィにしてからは落ち着きました。まだまだ現役で使っていきたいですね」