高杉真宙さん/俳優

「田中脊髄剣」、
マジで面白かったです(笑)

高杉真宙 さん(俳優) チェンソーマンを読む 1
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高杉真宙 さん(俳優) チェンソーマンを読む 4

※マンガ原作を未読で、アニメ版のみ
視聴している方には、
キャラクターや
ストーリー上のネタバレを含みますので、
ご注意ください。

藤本先生の作品は、前作の『ファイアパンチ』もそうですけど、最初と最後で全然イメージが変わるので、『チェンソーマン』に関してもずっと構えながら読んでいます。それでも「やられた!」と思うことが多いので、すごい作品ですよね。第2部がスタートしたときも、ずっと構えていたから「これ、デンジ出ないんじゃないの!?」と思っていたら出てきたので、そこは安心しました。でも、藤本先生のことだから、まだ全然油断はできないです。

『チェンソーマン』の魅力は、やはりダークな世界観ではないでしょうか。単純な悪とヒーローの物語ではなくて、普通だったら避けて通るような生々しい部分を描いて見せてくれる。そのエネルギーが強烈だから、多くの人が引き込まれるのだと思います。それでいて、表現の仕方がすごくスタイリッシュですよね。グロいシーンやエグいシーンは多いんですけど、例えば内臓の取り出し方とかも「一つのデザイン」として見られるというか、ものすごいセンスだなって思います。

 あと、当たり前ですけど、『チェンソーマン』はキャラクターも素晴らしく魅力的です。僕が好きなのは、ボムとマキマさん。それと、岸辺。岸辺の生き方はめちゃくちゃかっこいいですよね。その流れでいけば(早川)アキもいいですね。アキは巻数を追うほど好きになるキャラクターだと思います。最近だと、第2部の初めに出てきた田中先生が妙に印象に残っています。「田中脊髄剣」、マジで面白かったです(笑)。

 キャラクターを愛せば愛すほど面白くなっていくんですけど、『チェンソーマン』では、みんないなくなっちゃうんですよね。それがちょっと寂しい。これは僕の密かな願いですが、いなくなったキャラクターたち全員に生き返ってほしいなと思っています。魅力的なキャラクターって、その先の人生が見たくなるんですよ。スピンオフでもいいので、できることならまた出会いたいです。


チェンソーマン ワンシーン

(C) 藤本タツキ/集英社

(右・中)「ボムが好きです。変身姿とかもかっこいい。またデンジとのエピソードがいいんですよ。すごく青春していて『甘酸っぺえな』と思いながら読んでいました。だから、最後マキマさんに見つかっちゃったシーンが本当にきつくて、きつくて…」。

(左)「実写で演じるなら…第2部の田中先生希望です(笑)」。


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MAHIRO TAKASUGI
1996年福岡県生まれ。2009年より俳優活動をスタート。現在、ドラマ「PICU 小児集中治療室」、連続テレビ小説「舞いあがれ!」に出演中。また、『いつか、いつも……いつまでも。』のほか、『ナニワ金融道』シリーズの主演映画が順次公開。



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Videographer:Atsushi Tanizawa
Photos:Kanta Matsubayashi 
Hair&Make-up:Sayaka Tsutsumi 
Stylist:Yonosuke Kikuchi 
Interview&Text:Masayuki Sawada