カルチェラタンのアーティストたちが生んだ香りの芸術
異なる分野の3名のアーティストにより、パリ・サン・ジェルマン地区で誕生した「ディプティック」。“生活の芸術(アール・ドゥ・ヴィーヴル)”の考え方を基に、フレグランスキャンドルというその当時珍しかった分野を確立。自然・旅行・アートにインスピレーションを得て生み出される独創的で忘れがたい香りは、常に想像力をかき立てる存在だ。
定番|オー ド パルファン オルフェオン
ディプティックの創業者たちが愛したジャズクラブ「オルフェオン」を香りで表現。トンカビーンズの温かみ、シダーの深み、ジャスミンの豊かさ、そして快活なジュニパーベリーが描き出すのは、店内の木製品やカウンターに染みついた、くゆるタバコの煙や女性たちのパウダリーな残り香。
知識人とボヘミアンのエスプリ、さまざまな独創性が出逢って混じり合い、いくつもの夢がかたちになった“カルチェラタンの社交場”にオマージュを捧げたウッディフローラルは、性別問わず高い人気を誇る。夜遊びのお供にもぴったりだ。
新作|オー ド トワレ オルフェオン
「オー ド パルファン オルフェオン」が、パリの伝説的なジャズクラブの活気あふれる一夜を切り取った香りであることに対し、「オー ド トワレ オルフェオン」は、夕暮れ時の軽やかな高揚感を表現。
日本のユズなどを用いた活気あるシトラスで幕を開け、スパイスや花々が鼻をくすぐり、躍動感あるウッディへと移り変わる。まるでアペロを楽しんでいる最中のように、ジントニックを片手に、ゆったりと夜を待ち望む気分へと誘ってくれる。オフィスを出る前にこのエレガントな香りひと吹きして、夜の街角へと出かけよう。
シェアにおすすめ|オー ド トワレ フルール ドゥ ポー
エロスとプシュケの愛の神話にオマージュを捧げたフレグランスのキーとなっているのは、肌に官能的なニュアンスをもたらす柔らかなホワイトムスク。ムスクとよく似たアンブレットシードが、香りにさらなる深みを与えている。
そこに交わるのは、アイリスとマグノリアの華やかでありながらどこまでも清らかなフローラルノート。肌に触れた時に初めて、軽やかに包み込むような芳香が花開く“肌のための香り”は、シェアすることでふたりの親密度をぐっと高めてくれるに違いない。
Photos: Naoki Seo
Composition & Text: Chihiro Harada