これは、ヴァージル・アブローの忘れ形見。


衝撃の発表から早1年。世界中のファンが発売を待ち望んでいるコラボスニーカー、「Louis Vuitton and Nike “Air Force 1” by Virgil Abloh(ルイ・ヴィトン&ナイキ “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー)」の詳細が、徐々に明らかになりつつある。


最新の解禁情報では、ビスポークの「エア フォース 1」は全9型が存在し、発売は6月を予定(日時未発表)。取扱い店舗はオンラインサイトが予定されている。もしかすると実物を見ることすら叶わないかもしれない(!?)即完売必至な9型をすべて紹介しよう。





photo
photo
photo
photo
prevnext


Louis Vuitton 2022 Spring & Summer



そもそも本コラボは、2021年6月にパリで催された「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」メンズの2022年春夏コレクションにて、ランウェイモデルが着用するスニーカーとして登場したもの。


世界有数のシューズブランドである「NIKE(ナイキ)」との正式コラボであるとショー直後に発表されるや否や、「ルイ・ヴィトン」のメンズ アーティスティック・ディレクターを務めるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)の近親者からのリークを含め、1年以上に渡って世界中で情報収集合戦が繰り広げられている。



©LOUIS VUITTON ©︎FAIRCHILD PUBLISHING, LLC



そして、悲報も重なった。


パリコレの約半年後となる2021年11月28日、最大のキーマンであるヴァージルが41歳で急逝。鬼コラボ「ルイ・ヴィトン アンド ナイキ “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー」は参考商品に留まるのか、チャリティーオークションにかけられるのか、果たして販売はされるのか、様々な憶測を呼ぶことになる。


大方の予想通り、翌年2月にはヴァージルが手掛けたオリジナルデザインが200足もオークションに出品され、収益は「ヴァージル・アブロー “ポスト・モダン” 奨学金基金」に寄付された。このフェーズで幕を閉じると早合点したファンも多かったはず。





photo
photo
photo
photo
prevnext


幸運にも、意思は引き継がれた。


5月20日から31日、NY・ブルックリンにあるグリーンポイント・ターミナル倉庫にて大規模エキシビション「Louis Vuitton and Nike “Air Force 1” by Virgil Abloh(ルイ・ヴィトンとナイキによる “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー)」が開催。ヴァージルがデザインした「エアフォース 1」のサンプル全47モデルが展示され、多くの一般客の記憶に刻まれることになる。


そして遂に、会期も終わる5月末に一般発売が公式アナウンス。なんと、発売予定は6月なのだ!






①プレーンカーフレザー・ホワイト Mid ¥425,700



鬼コラボ「ルイ・ヴィトン&ナイキ “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー」全47モデルのうち、実売は9モデルに厳選されている。本コラボを象徴する素材が、「ルイ・ヴィトン」が誇るモノグラムのエンボス加工が施されたプレーンカーフレザーだ。


オールホワイトの本モデルのみ、選択肢として「ミッドトップ」と「ロートップ」を用意。価格は9モデル共通で、ミッドが425,700円(税込)、ローが341,000円(税込)。さすがのハイ・ラグジュアリーに息を呑む。



生産工程も本作に関しては特殊で、ナイキ社のシューズ工場ではなく、付属やパーツを揃えた後に伊・ヴェネツィアのフィエッソ・ダルティコにある「ルイ・ヴィトン」のシューズアトリエで主に製作される。その工程には熟練した靴職人による手作業も含まれる。






②プレーンカーフレザー・ホワイト Low ¥341,000



高潔の極み。ラグジュアリーなカーフレザーの重量感は手に取ると実感するはず。


メゾンが誇る最高品質の素材を使用し、スニーカーのクラシカルなコードにシグネチャーを大胆に融合させ、破綻することなく馴染ませた。ピュアなスピリットで至高のデザインマリアージュを堪能したい。






③スエードカーフレザー・ブラック ¥341,000



モノグラムのエンボスを施したホワイトカーフレザーと同様のデザインには、スエードカーフレザー製ロートップのブラックもある。カジュアルからドレスまで幅広く対応するなどと杓子定規な説明は不的確かもしれない。その存在感はスーパーヘビー級なのだ。






④ホワイト&ジムグリーン ¥341,000



ホワイトベースのツートーンカラーは、既存品のデザインに近い雰囲気で使い勝手もよさげ。


ヴァージルがコレクションのキー・モチーフとして多用していたレインボー・モチーフを思い起こさせる「ホワイト&ジムグリーン」「ホワイト&コメットレッド」「ホワイト&チームロイヤルブルー」の3色バリエーション。ツートーンはロートップのみの展開になる。






⑤ホワイト&コメットレッド ¥341,000



photo
photo
prevnext


アッパーはモノグラム・キャンバスをトロンプルイユ風にプリントしたレザーと、モノグラムエンボスカーフレザーをコンビで使用。アイコンである「Swish(スウッシュ)」の上に「LOUIS VUITTON AIR」と書かれたシュータンや、サイドのスウッシュに付属した飾りモチーフなど、細かいディテールまでチェックして欲しい。






⑥ホワイト&チームロイヤルブルー ¥341,000



photo
photo
prevnext


観賞用として収集するファンも存在するだろう圧巻のクオリティ。この3色の他に、ランウェイに登場したが実売に至らなかったホワイトベースのツートンカラーには、パープル、イエロー、ブラックがあった。






⑦メタリックキャンバス・ゴールド ¥341,000



ブラウン系と合わせると意外と合わせやすそうなメタリックゴールドは、公式リリースによると、フィナーレで感極まって落涙したヴァージルのデビューコレクションである2019年春夏へのオマージュとのこと。


ファッションを「変革のためのツール」として認識していたヴァージルは、人々が子供のような展望と再び繋がり、人間や物質的価値に関する先入観が排除された文化を構築することを望んでいた。


浅慮のスノッブに堕ちない、大人男子だからこそ享受できる”金”の遊びを、コーディネートとして取り入れるべきなのだろう。なるほど難解だ。






⑧シルバー&マルチカラーパッチワーク ¥341,000



シルバートゥが印象的なパッチワークも、メタリックゴールドと同様に公式リリースで深堀りされている。この配色は、ヒップなテイストにあふれユニークなグラフィック言語を称賛するものだとか。


ストリート出身のハイ・ファッションデザイナーという稀有なポジションから、「ハイ&ロー」の意味を問い続けたヴァージル。2つの領域を境界線上から俯瞰して練り出した「人間性と団結」が、ラスタカラーのマルチパッチワークで表現されている。






⑨セイル&マルチカラー ¥425,700



photo
photo
prevnext


ラストの9モデル目が、ヴァージルと懇意だったミラノ在住のタトゥーアーティストであるグスト・レオン(Ghusto Leon)が描いたグラフィティ入り。泣く子も黙る「ダミエ」エディションのミッドトップで登場だ。


黒人のサブカルチャーがファッションのメインストリームで成し遂げた歴史的偉業、その功績はドラスティックなアティチュードを容易に可能にする。これぞ、1854年創業の「ルイ・ヴィトン」の歴史に記される、ヴァージル・アブローの「エア フォース 1」。物語性とともに、後世に残る伝説のスニーカーとなるに違いない。



Louis Vuitton 2022 Spring & Summer



最後にヴァージルのメッセージを紹介。2021年6月、拠り所とするデザインアプローチになぞらえて、パリコレの現場で以下のコメントを遺している。


私の規範においてブレードにエッジを効かせてくれるアイテムは、エア フォース 1です。このオブジェは私よりずっと前に生まれたものですが、Tシャツやスーツと並ぶコンテクストにまで達するために、これまで40年をかけてそのロジックが育まれて来たのです


正式な発売日ほか、続報を待とう!




Louis Vuitton and Nike “Air Force 1” by Virgil Abloh
発売日(日本):2022年6月(予定)
型(価格):ロートップ(¥341,000)、ミッドトップ(¥425,700)
サイズ:3.5~18inch(日本サイズ:22.5~36cm)
問い合わせ先:ルイ・ヴィトンクライアントサービス
TEL:0120-00-1854
Louis Vuitton

Photo Credit:Louis Vuitton
Text: Takafumi Hojoh