YOKA CHAIR & OVAL TABLE

YOKA|東京都目黒区

元インテリアデザイナーが考える「究極の板家具」

グランピング施設にも導入されている、組み立て式の木製家具が人気のYOKA。2015年に設立され、現在は家具にとどまらずテントや焚き火台などもラインナップ、アウトドア総合ブランドへと進化を続けている。「もともとはインテリア業界でガレージブランド的なものづくりをしていたのですが、次第に大手が参入してくるようになり息苦しくなって。まったく異なるジャンルとしてアウトドア業界を選び、ブランドをスタートさせました」(代表・角田崇さん)。当時手がけていた、木製パーツをパズルのように組み立てる立体おもちゃのノウハウを生かして開発したのが組み立て式板家具の数々。代表作である「YOKA CHAIR」と「OVAL TABLE」の素材には国産の針葉樹合板を採用、金属の付属はいっさい使われていないというから驚きだ。持ち運ぶ際は各パーツに分解して、付属のベルトでギュッと縛るだけ。キャンプはもちろん、自宅やベランダなどに置いて飾っても絵になる佇まいは、幅広い層から支持を集めている。



YOKA CHAIR
サイズ:W570㎜×D567㎜×H645㎜(収納時:W570㎜×D69㎜×H461㎜)。重量:5kg。耐荷重:100kg。価格:¥25,300・
OVAL TABLE 
サイズ:W597㎜×D400㎜×H300㎜(収納時:W597㎜×D36㎜×H40㎜)。重量:2.4kg。価格:¥13,200/トゥエルブトーン


Djedi DCF-eVent Dome

LOCUS GEAR|神奈川県相模原市


最先端の素材を駆使したULテント界の至宝

一人のビルダーが全工程をハンドメイドで仕上げている職人気質なブランド。「2000年代初頭に北米で始まったULのムーブメントに触発され、日本でも最新の機能素材を使った、厳しい自然環境に耐えうる軽量のシェルターを作ろうと思い、’09年に立ち上げました」(代表・吉田丈太郎さん)。受注生産が基本で、現在は3~4カ月待ちの状態。「Djedi DCF-eVent Dome」は、中でも極めて生産数が限られるソロテントで、強靱なポリエチレン繊維「ダイニーマ」に防水透湿素材の膜をラミネートしたモデル。ファスナーまわり以外に縫い目のないミニマムな構造は高いボンディング技術があるからこそなせる技だ。



サイズ:W2300㎜×D1300㎜×H1050㎜(収納時:W340㎜×Φ140㎜)。重量:1kg(メッシュドアパネル付き)。¥142,000/マジック・ワンド ※写真はオプションのエクステンション「Djedi VX」を装着した状態。


Wing Table

Peregrine Design|東京都目黒区

長く愛されるシンプルで機能的な木の道具

ガレージブランドの黎明期である2007年に誕生。自然素材を使った、シンプルで機能的なアウトドア用の家具や道具を製作している。「当時は、日本のブランドで木で作られたキャンプ用品なんてほとんどありませんでした。だったら自分で作ろうと思ったのが設立のきっかけです」(代表・見城了さん)。ブランドを象徴する折りたたみ式の「ウィングテーブル」は、鳥の翼のように広げて設置できることから命名。タモ材を使い、北海道旭川にある木工会社で一つ一つ丁寧に作り上げられている。



サイズ:W750㎜×D480㎜×H280㎜(収納時:W375㎜×D480㎜×H85㎜)。重量:約5kg。耐荷重:約10kg。¥25,850/ペレグリンデザイン


Tarp02

sunsetclimax|東京都江戸川区


大人が惚れる、シンプルかつ上品で高機能なギア

2014年、アウトドア好きの幼馴染み3人によって立ち上げられたsunsetclimax。「ブランド名は造語です。アウトドアで特別なシーンである“夕日のクライマックス”は、明日への活力を与えてくれる瞬間。その感動を多くの人に味わってほしいと思い、名づけました」(代表・浦田孝典さん)。そのミニマルで美しいギアの数々は大人のキャンパーを魅了してやまない。中でも評判なのがタープ。新作「Tarp02」は軽量&コンパクトな設計でソロキャンプに最適。アウトラインを緩やかに絞ることで、ひときわシャープなフォルムに仕上がっている。



サイズ:4000㎜×4000㎜。重量:1.6kg(ロープ、ケース含む)。耐水圧:9880㎜。紫外線遮断率:99.8%(UPF値50+)。¥82,500/サンセットクライマックス ※タープポールは別売り。


derutas

sanzoku mountain|神奈川県横浜市

焚き火に特化した鉄製ギアが男心をくすぐる

焚き火台をはじめ、焚き火を楽しむための武骨な鉄製ギアに定評のあるsanzoku mountain。重厚&頑丈で、長期間使うことを前提に作られたアイテムは、加熱による変色や発錆も経年変化として楽しめる。「もともと自分用に製作した『derutas』をキャンプで使っていたところ、仲間からの評判がよかったので2017年にブランドを立ち上げました」(代表・渡會誠治さん)。「derutas」は焚き火を利用して、天板にケトルや鍋、フライパンを置いて調理ができるテーブルセット。大中小の3サイズを組み合わせることで、多様な使い方が可能だ。耐熱&耐久性に優れた黒皮鉄を使用しており、使い込むほどに味が出る。



脚を取り外し、天板をスタッキングすればコンパクトに収納可能。カーキ色の収納袋が付属する。



サイズ:(大)約W440㎜×D320㎜、(中)約W360㎜×D260㎜、(小)約W280㎜×D200㎜。脚サイズ:H350㎜、H260㎜、H170㎜(3種類各6本付属)。重量:約6kg。¥39,800/サンゾクマウンテン


GURU GURU FIRE(L)

TRIPATH PRODUCTS|北海道石狩市


金属加工のプロが立ち上げた北の新星

北海道にある金属加工会社の新規事業として、2019年に誕生したTRIPATH PRODUCTS。本業である金属加工技術を駆使した調理鉄板、スタンド、テーブルの数々は、どれも唯一無二のデザインで、多くのギミックを備えているのが特徴。「ものづくりのコンセプトは『タノシメタル』。メタル素材を使って、キャンプサイトで存在感を発揮する製品づくりを心がけています」(プレス・山田庸介さん)と言うとおり、売れ筋の焚き火台「GURU GURU FIRE(L)」は個性あふれる機能美が目をひくデザイン。平面の鉄板からレーザーで切り出されたパーツは1ミリの狂いもない精巧な加工が施されており、見惚れるほどに滑らかな仕上がり。コンパクトに収納できて、またツノ部分にはケトルなどをぶら下げることも可能だ。



サイズ:W510㎜×D510㎜×H845㎜(収納時:W438㎜×D438㎜×H48㎜)。重量:約10kg。耐荷重:約10kg。¥39,600/トリパス


nonsleep cushion 65

HALF TRACK PRODUCTS|神奈川県川崎市

キャンプだけでなく日常で楽しめるものを

2013年に産声を上げたHALF TRACK PRODUCTSは、本気のアウトドアブランドではないのが逆に大きな強み。「高いお金を出して買ったものが、キャンプでしか使えないのはもったいない。日常でも使えるものを作りたいんです」(代表・土屋雄麻さん)。そのこだわりを具現化したヒット商品が「nonsleep cushion 65」。保管に場所をとりがちなダウンの寝袋を中に入れて使うという秀逸なアイデアのクッションカバーだ。極端にコンプレッションされた状態で保管されるよりダウンへのダメージも少ない。イラストはアウトドアフリークとしても知られるジェリー鵜飼さんの描く人気キャラクター“ジェリーマルケス”。



サイズ:直径650㎜(冬用のダウン寝袋の収納に最適)。表地:スウェット素材。裏地:太畝コーデュロイ。イラスト:ジェリー鵜飼。¥7,260/ハーフトラックプロダクツ


One Mile

RIDGE MOUNTAIN GEAR|神奈川県逗子市


「山と道」を経て独立した新鋭ULブランド

「MYOG(Make Your Own Gear)」のスローガンに触発され、2012年から製作活動を行っているRIDGE MOUNTAIN GEAR。代表の黒澤雄介さんは’15年から4年間、最も好きだったというガレージブランドの「山と道」に入社して経験を積み、独立後の’19年から本格始動。山でも街でも道具を分け隔てなく使ってほしいという思いのもと、日々の生活を快適に過ごすためのバッグやアパレルを手がけている。「One Mile」はブランド待望の初のバックパックで、この秋発売される新製品。「16リッターで、日常使いからデイハイクでの利用まで広く想定しています。いわゆるデイパックがデザインのベース、そこにハイキングの機能やディテールを埋め込みました」。フロントポケットはマチをたっぷりもたせ、収納力を確保。開口部は巾着のような絞りを採用することで取り出しやすく、上部にヒサシを設けることで、雨の浸入も防いでくれる。また、3㎜径の丈夫なバンジーコードでシャツやウインドシェルなどの軽衣料やタオルを留めることができ、表面には耐久撥水加工を施したX-Pac生地を採用するなど、とことん機能性が追求されている。



サイズ:W(ポケット幅)200㎜×D(上部)110㎜〜(底部)140㎜×H430㎜。容量:約16ℓ。重量:約495g。¥26,500/リッジマウンテンギア



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Photos:Yuko Yasukawa Yoshio Kato
Composition&Text:Tadayuki Matsui