2021.07.20

ヴィンテージ ギブソンの風格にやられて…【41歳デザイナーが「ギター」をはじめた理由】

家で過ごす時間が増え、この年になってから楽器をはじめる人が増えている。焦らず、若い頃とは違う感性でじっくり楽しむ。そんな趣味は楽しいに決まってる!

ギターはじめて1年

ヴィンテージ ギブソンの風格にやられて…の画像_1

ヴィンテージの風格にやられて速攻ポチってしまいました

 父はジャズマニア、母は音大卒という家庭で育った尾崎さん。音楽はずっと好きで身近にあったが、以前はプロを目指さないのであれば、別に楽器をやる必要はないと思っていた。

「ただ、大人になってジャズバーとかに行くと、昼間はほかの仕事をして夜だけ演奏しに来ている人もいて、当たり前なんですけど、楽しむために楽器を弾くのもアリなんだなって思ったんです。それにミュージシャンの知り合いも増えて、その人たちが持っている楽器がまた格好いいんですよ。僕は服や家具も古いものが好きで、特に木の味の出たものが大好物なんですが、考えてみたらギターも木の味が出たやつなんですよね(笑)。ヴィンテージはそれこそ美術品のような価値があるし、そのことに気づいて、楽器を始めるのもいいなと思ったんです」

 最初に手に入れたのは、1970年代製のギブソン・SGベースだった。

「後輩とバンドを組もうという話になって、初心者はギターよりもベースのほうが形になりやすいので、ベースを買ったんです。でも、ベースってバンドで弾いているときは楽しいけど、一人で練習しているときはつまらない(笑)。ベースの練習はギターでもできるので、ギブソンのJ-45というアコースティックギターを買いました。そしたら、それは部屋で弾くと想像以上に音がデカくて(笑)。それで新たにギブソンのレスポールを買って、一人のときはアンプにつないでボリュームを落として弾いています」

 尾崎さんが手に入れたギターとベースは、どれも’60~’70年代のヴィンテージ。お値段ははっきり言ってかなり高い。

「高いんですけど、いいものはやっぱりいい音がするし、大切にするから長く続けようという気になります。弾けるようになるとめちゃくちゃ楽しいんですよ。この年になってこんな楽しいことがあるのかって、自分でもちょっと驚いてます」


最初に手に入れた1970年代製のギブソン・SGベース


事務所の一角が楽器スペースに。ギターはギブソンのレスポールとJ-45、ベースはギブソンのSG。「実は全部思い切ってポチ買いしました(笑)。結果、うまくいってよかったです」。友人らとビートルズやユニコーンのコピーバンドを結成したため、ローランドの電子ドラムも揃えた。さらにここに、モーグのシンセサイザーも仲間入りするという。


尾崎雄飛さん(41歳/SUN/kakke デザイナー)
1980年愛知県生まれ。セレクトショップや古着店のバイヤーを経て、「フィルメランジェ」を立ち上げる。2012年に自身のブランド「SUN/kakke」をスタート。




Photos:Daiki Suzuki 
Text:Masayuki Sawada

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