仕事の合間に渡す手土産は、ささやかなコミュニケーションだ。場をやわらげる一品は、言葉よりも先に距離を縮める。センスは軽やかに、気のきいたものを選びたい。
01:鈴懸|鈴乃最中おてづめ
かっぴーさん(マンガ家)
餡と最中種を別添えにし、食べる直前に仕上げる手詰めの最中。サクッとした食感が際立ち、約1カ月日持ちする。「手土産は自分が好きなものをお裾分けする感覚で選んでいます。和菓子は欠かせない存在で、『鈴懸』には好物が多い。鈴乃最中は保存がきいて、見た目も愛らしく、さりげなく気持ちを添えられるのがうれしい」。
02:GENDY|ザ・プレミアムビターキャラメルバー
長山一樹さん(フォトグラファー)
「僕がスーツを着るようになった頃、骨董通りに突如現れた店で、最初はヴィンテージショップかと思ったら菓子店でした。ジェントルマンがコンセプトなのに甘いものというのが興味深いです。厳選素材を一本ずつ丁寧にハンドメイドし、数量限定なのも特別感があっていい」。一日50箱限定、シリアルナンバー入り。
03:成城あんや|あんわらび
水澗航さん(ENKEL 主宰)
「成城学園前にある『あんや』のあんわらびは昔から好きで手土産によく選びます。わらび餅に餡を練り込んだ独特のバランスが珍しく、優しい甘さともっちりとした食感が印象に残ります。個包装で食べやすく、気軽につまめるのもいいところ。3日ほど日持ちもするのでシーンを選ばず贈れます」。笹の葉で包まれた古風な姿が美しい。
04:きのね堂|クッキー
池田尚輝さん(スタイリスト)
「仕事で渡す手土産は相手によって変わるので、自分の気持ちが伝わる品を選びたいと思っています。『きのね堂』のお菓子は素朴で手間がかかっていて、素材の風味と味わいが魅力」。水曜日だけオープンする神保町の焼き菓子店。バターを使わない軽やかな仕上がり。
05:シヅカ洋菓子店|No. 1 Shizuka Biscuit
水谷倫さん(BODHI デザイナー)
厳選された原料で作られたビスケットアソート。素朴でありながら奥行きのある風味。「初めて食べたとき、素材のよさがそのまま伝わる味わいに驚きました。シンプルながら原材料の旨味が際立ち、毎日一枚ずつ大切に食べたくなる。人の生活を少し豊かにしてくれる存在だと思います」。6種のフレーバーを詰め合わせた一箱。
06:サウスアベニュー|ジャスミン茶 珍珠王ティーバッグ
小木基史(POGGY)さん(ファッションキュレーター)
やわらかな甘味で口当たりのいいジャスミン茶。一つずつ手で丸めた茶葉に新鮮な花の香りを重ねている。「数年前にスタイリストの谷崎彩さんにいただいて知りました。最初に飲んだときの香りが印象に残っていて、以来、海外に行く際も手土産として持っていくことが多いです」。ティーバッグで手軽に楽しめる。
07:白石酒造|天狗桜 ジョイホワイト
白橋誠一郎さん(UNION TOKYO マーケティング・ディレクター)
「鹿児島に所縁のある友人からお土産でもらって知りました。土や芋の品種、自然農法にこだわって仕込まれていて、ヒノキのような爽やかさと香ばしさ。おいしいものが好きな取引先の方に贈ると喜ばれる一本です。個人的にはお湯割りで楽しんでいます」。無農薬栽培の芋と米を使い、複数の麹をブレンドして仕込まれた芋焼酎。
08:teal|チョコレートバー
スイーツなかのさん(スイーツ芸人)
ショコラティエが手がけるチョコバーとキャラメルバーの詰め合わせ。「ブラウニーにはラム酒を染み込ませ、キャラメルソースを忍ばせるなど、一本一本が本格的な作りで丁寧な仕立てが感じられます。お店を構える兜町は、かつて水運で栄えた土地なので、パッケージには水鳥の鴨が描かれています。ストーリーも添えて渡したい」。
09:さかぐちの二種詰合せ缶 品番〈1〉
南貴之さん(クリエイティブディレクター)
「70年以上続く九段の老舗『さかぐち』のおかきは、素朴で飽きのこない味わい。日持ちもするので、数日かけて酒蔵を回る出張のときにも重宝しています。甘いものが苦手な方にも渡しやすく、鳥居敬一による型絵染めのパッケージも印象的。大人の手土産としてちょうどいい佇まい」。一口あられと海苔巻きを詰め合わせた缶入り。
10:LOEWEのパルメラ
小林新さん(スタイリスト)
「バターの香りが濃厚で一枚でも満足感があります。メゾンらしい品のよさもあって、さりげなく渡せるのがいい。カサロエベ銀座でしか手に入らない、今の東京を感じる手土産だと思います」。カサロエベ銀座のギフトカウンターで販売されるスペイン伝統のパイ菓子。軽やかな食感と香ばしさが特徴。