名古屋メシ…悪魔的にうめぇぇえっ…!【40歳からのメシ旅 爆食ウィークエンド48hours! 名古屋編-①】
おじさんの旅の目的はウマい飯一択。地方都市・街を訪れ、48時間ただ、ただ食べまくるワンパクなメシ旅の不定期連載がスタート!

名古屋メシ…悪魔的にうめぇぇえっ…!【40歳からのメシ旅 爆食ウィークエンド48hours! 名古屋編-①】
おじさんの旅の目的はウマい飯一択。地方都市・街を訪れ、48時間ただ、ただ食べまくるワンパクなメシ旅の不定期連載がスタート!
7.29(fri.) 19:01@Shinagawa >>
金曜夜。周回遅れの原稿を書き終え、
19時01分発のぞみ441号に
飛び乗った。

エディター吉﨑
(左)食生活を改善、順調に痩せ始めたタイミングで今企画を担当。チャーハンほか炭水化物全般好きbut甘党。麦チョコ好き。
カメラマン澤田
(右)今回のバディ。揚げ物、肉などのいわゆる茶色い食べ物を得意とする。メニュー選びは優柔不断。食事中独り言多め。
7.29(fri.) 20:47 IN 宮鍵
明治32年創業の老舗店は、
懐もおもてなしも深かった
俺は――絶望していた。周回遅れもいいところの原稿を書き終え、品川駅発のぞみ441号に飛び乗ったのがつい3分前。解放感に浸る間もなく、数日前に受けた編集長池田からの指令を思い出す。「何かメシ旅の企画やりたくてさ、名古屋にでも行ってうまいもん食べて記事にしてきてよ、普通だとつまんないから制限時間48時間で」。雑。雑すぎる。が、さらに輪をかけて雑な俺はnot下調べat all。バディの澤田が不安気に目をやる。「……今夜、何食うんすか? ぺこっすよ、僕」。「大丈夫」。大丈夫、何も考えていない。
20時33分名古屋着――や否や車内で調べた目ぼしき店に片っ端からTEL。気分はエスポワール号乗船後のカイジ。ダメ…この店もダメっ……開いてなんかいやしない、どの店も。まるで徒手空拳っ……(ボロッ…ボロ…)! 心折れかけたそのとき、ついに訪れた、僥倖っ! 「21時ラストオーダー、21時40分閉店でよろしければ大丈夫です」。 秒で赴いた先は明治32年創業のかしわとうなぎ料理店の宮鍵。

ダメ…この店もダメっ……
開いてなんかいやしない、どの店も。
まるで徒手空拳っ……
(ボロッ…ボロ…)!
心折れかけたそのとき、
ついに訪れた、僥倖っ!

2階の座敷に通され、ひと息つく間もなく品書きに目を走らせる…鳥鍋、いい! 「白たき」か「みそすき」か。悠長に考えている時間はない。澤田の目を見る。瞳には「み・そ・す・き(あとひつまぶし)」と書いてあった。目の前で仲居さんが手際よく八丁味噌を溶き入れていく。


芳醇な香りが広がる。くつくつと煮込まれた三河の赤鶏は、しんなり軟らかくなった熱々のねぎやしらたき、かまぼこ、豆腐などと口の中で混然一体となり(ほふほふ)、胃の奥深く沁みわたっていく。う、うみゃあ~(ボロッ…ボロ…)。
7.30(sat.) 0:34 IN
サウナ&カプセルホテル ウェルビー栄店

すっかり腹パンな二人は栄へ移動。立ち呑み屋と餃子屋をハシゴして、サウナの名店にして終着の地、ウェルビー栄店へ。流し込んだばかりの角ハイを毛穴から勢いよく噴出させ、室内モニターの「探偵!ナイトスクープ」に映し出された老人のバキバキの肉体に見入るのだった。合掌。
7.30(sat.) 10:02 IN 喫茶ニューポピー
おじさん、モーニングで
インスタ映え女子になる
二日目の朝。名古屋と言えば、無論モーニングだ。ホテルのロビーでGoogle Mapsをぐりぐりやってると徒歩圏内に喫茶ニューポピーの文字。え、名前、素敵(トゥンク)。


入社当時少女マンガ誌志望だった乙女心に火がつき、IN。メニューにはお店の「ストーリー」が書かれていた。現マスターのご両親が1977年に名駅三丁目に開いたのが原点なのか…いい。地元に根づいている感満載だ。俺はトーストとゆで卵のモーニングセット、澤田はポピーのコーヒーライスカレーをオーダー。

ふっくらの厚切りトースト、うち一枚は小倉あん…よき。女性客に交じって無言でパシャパシャやり始めるのだった(トゥンク)。
7.30(sat.) 11:33 IN はね海老
なるほど円頓寺商店街は確かに
「ニューウェーブ商店街」だった

喫茶店を出て近辺を散策していると人情味あふれるアーケードを発見。ほう、円頓寺商店街。ただならぬ気配だ。

地元民と思しき夫婦が佇む後ろ姿にピンとくるものを感じた俺は、その店、はね海老へ飛び込んだ。

4人掛けテーブル席が並んだ昭和の食堂然とした佇まい。(これ絶対うまいやつやん)澤田と目配せする。ただなにぶんモーニングから間隔が短い。朝、律儀に一人一食頼まなくてもよかったと思いつつ(基本か)、澤田は日替わりランチのカニクリームコロッケ&エビフライ、俺はチキンカツを注文。

ただ「正解」は食すまでもなくわかってた。エビ、プリップリだもの。アジフライがごとく開きで揚げられ尻尾までサクサク。もちろんチキンカツもムッチリと美味。だがパワービジュ感は明らかにエビに軍配。澤田はライス投入。「知ってます? お腹いっぱいでもおいしいものって米あるほうが食えるんですよ」。知らんし。
ーーーその②へ続く
住所:愛知県名古屋市中村区名駅南1-2-13
サウナ&カプセルホテル ウェルビー栄店
住所:愛知県名古屋市中区栄3-13-12
喫茶ニューポピー
愛知県名古屋市西区那古野1-36-52
はね海老
愛知県名古屋市西区那古野1-20-37
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