さわけん 家で過ごす時間が増えて、自宅でお取り寄せ鍋を楽しむ機会も多くなりましたね。

笹田 皆さんはどうやってお取り寄せを選んでいますか?

梶原 ふるさと納税のサイトがかなり参考になります。地方の名産を使ったいちばんおいしい鍋が集結している。暇さえあれば眺めて、いいのないかなって探しています。

師岡 僕は長く愛されてきた鍋に目がいきますね。歴史のある鍋はいいものに違いないと思うんです。

さわけん 売れ筋ランキングはやっぱり参考になります。おいしいって思うとやはり上位に入ってる。

笹田 写真と実際の商品が違う店はいずれ売れなくなっていきます。一方でいいものを出している人気店はHPが次第に洗練されていくことが多いので面白いですよ。

さわけん お取り寄せ需要が高まっているので、クオリティもどんどん高くなっていきますね。

笹田 近年もつ鍋のお取り寄せが増えているんですが、以前と比べもつの鮮度を保つ技術が進んだことも一つの理由だと考えられます。

師岡 昔のもつは食べる前にゆでこぼしの下処理が必要でしたね。

梶原 もつ鍋は比較的安価でおいしい。さらに店で食べられる味が家で楽しめる。コスパ面でもとても優秀なお取り寄せ鍋ですね。

笹田 もつやきりたんぽなどの定番はやはり人気です。変わり種でおいしいものもありますが、なんだかんだいって定番が残ります。

さわけん お買い得なものもあれば、定番でもちょっと贅沢なカニやフグはギフトにも活躍します。

笹田 確かに最近は高価格帯の商品も人気ですね。特にギフトでは、「失敗したくない」と考える人が多いのかもしれませんね。

梶原 ド定番に目がいってしまう一方で、火鍋のような革新的でうまい鍋も出てくる。お取り寄せは目が離せないですよ。


 

締めをどうするのか問題


さわけん 人気の鍋はどれもスープがおいしい。素材の味を生かすためにだしからしっかりと考えられているなと感心します。

梶原 本当にそう思います。鍋は具材のよさもさることながら、その旨味をスープがどうやってまとめるかにかかっていますからね。

笹田 スープが残ったらやはり締めまで楽しみたいですよね。

梶原 締めに何を入れるか間違ってはいけないですね。脂が浮いたもつ鍋のスープで雑炊を作るのは違うよなって思います。

さわけん 麺は万能ですね。でもいちばん重要なのは、鍋に最適な種類の麺を合わせること。例えばキムチ鍋にはインスタントラーメン、すき焼きにはゆでうどんなど、その鍋に合わせるのが大切です。まあ変わったことを思いつきで試すことも多いですけどね。

笹田 薬味を入れたり、違うたれに挑戦したりとアレンジしながら、それを話題にしてまた盛り上がるのも鍋の楽しさです。

梶原 豚しゃぶをポン酢でなくめんつゆで食べるのオススメですよ。

さわけん アレンジのつもりで魚介鍋にオマール海老をまるごとドボンと入れたら、おいしかったな。

一同 (笑)

師岡 僕は一人のときでも鍋をつまみにお酒を飲みますけど、このご時世、必然的に気心の知れた人と鍋を囲むことになります。

さわけん その距離感が鍋は楽しいんですよね。でも不心得者がいると鍋がぐちゃぐちゃになる。具材を入れる順番を間違えるだけで、味もすごく変わるんですよ。

笹田 鍋奉行は必要ですよね。わいわいと鍋をつつくのはやはり楽しいし、お取り寄せ鍋自体が会話のきっかけになります。

梶原 みんなが食材について語り始めたり、火加減が強すぎて吹きこぼれて慌てたりと、エンタメ感とライブ感も共有できる。それが鍋のよさかなって思います。

さわけん 鍋を取り寄せると旅をしている気分も味わえますね。地元で手に入らない食材を使った鍋がますます人気になるでしょう。

師岡 まだまだおいしい鍋がきっとあるはず。これからもお取り寄せ鍋を楽しみたいと思います!


参加メンバー

梶原由景さん
(クリエイティブディレクター)

ファッション界屈指の食通。お取り寄せ鍋歴は15年以上。おいしい鍋探しにはもっぱら「ふるさと納税」を活用。



笹田幸利さん
(おとりよせネット プロデューサー)

日本最大級のお取り寄せ情報サイトの企画立案などを担当。仕事柄、全国のお取り寄せ鍋のリサーチを行っている。



さわけんさん
(科学する料理研究家)

あらゆる食品の食べ比べをしている料理研究家。鍋に関してはここ10年ほど、年間15種ぐらいを食べ比べている。



師岡とおるさん
(イラストレーター)

好きな鍋は鶏肉、魚介で塩だしのさっぱり系。仕事は早めに切り上げ日本酒を片手に一人でお取り寄せ鍋を楽しむ。



Videographer: Keisuke Jinushi
Movie Editor: Michihiro Takeuchi
Photo:Hiroyuki Takenouchi
Food Stylist:Chie Mizushima
Text:kinmasataka