ブランドの哲学やデザイナーの美学に耳を傾け、磨かれ続けるディテールに目を配ることで、メゾンの黒いレザーはより美しく、緊張感が宿り、手にする喜びをもたらしてくれる。新しい黒がどう生まれたのか。バッグや靴、小物を通して、メゾンの現在地を読み解いてみる。
PRADA
柔らかなナッパレザーだからできる、ベルトを結んだ軽やかなアレンジ。スタイルに表情を生み、着こなしの幅を広げてくれる。
アクセサリーのように結ぶ
柔らかくモダンなベルト
プラダが今シーズン掲げたテーマは、「BEFORE AND NEXT」。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズは、過去から受け継いだものを新たな価値へとつなぐという考え方を示した。伝統的なシルエットやディテールを再構築し、人生の痕跡を宿したような表情を与えることで、記憶や時間までもデザインの一部に昇華。そのアプローチを、柔らかな一本の細いベルトに宿らせた。ヴィンテージグローブを着想源に、しなやかなナッパレザーにハンドステッチを走らせる。あえて中央ではなく、右に左に少しずらし、垂らすように結ぶと上質なエレガンスがそこに生まれるのだ。アクセサリーのように揺れるバックルが、クラシカルなムードに軽やかなリズムを添える。