基本色だからこそ、40歳の自分に寄り添う使い方を知りたい。若い頃は意識することのなかった心境や立場、身体の変化に耳を傾け、大人にしかできない黒の着こなしに刷新するのだ。
時間がないから「黒の万能性」が欲しい。
時には何も考えなくていいのも正義
40歳男子は人生でいちばん忙しい世代。そんな大人にとって「何も考えず合わせられる黒」はけっしてネガティブではない。黒のカシミヤハイネックニットは代表格。いつもの白シャツにただ重ねるだけで完成してしまう魔法を使わない手はない。この際ポイントになるのは腕時計。1912年に誕生したカルティエの名作「トーチュ」は曲線と直線のバランスが美しい。腕時計が主役、服が名脇役に徹する着こなしは大人にだけ許された作法なのだ。