北條:初めてユニクロさんを取材したのは、2008年の10月。まだ九段下にファーストリテイリングの本社があった頃で。
こだまたいち:そんな前からなんですか。
北條:「キャプテン翼」とのコラボTシャツの取材で、高橋陽一先生にサインをいただいたのが最初でした。……あ、いきなり昔話しちゃってごめんね。
こだまたいち:北條さんってホントにユニクロオタクなんですね。
北條:いかにも。今日は「適材適暑」という縛りで、着る場所ごとに涼しさの正解が違う、というテーマ。まずはオフィス篇からGO!
POINT:オフィスでは激しい寒暖差と窓際の直射日光に要注意。冷房の効いた室内に入る前に汗を拭き取り、急激な冷えと日差しから身体を守る必要がある。
感動ジャケット¥6,990+感動パンツ¥3,990
ユニクロと東レが共同開発した高機能素材は、軽くて動きやすく、汗をかいても肌離れがいい。真夏のオフィスでも、一日中さらりとした着心地が続く。
こだまたいち:え、これ軽っ。持った瞬間わかる軽さですね。
北條:いかにも。それ、内ポケットの位置のおかげでもあるんだよね。
こだまたいち:え、ポケット関係あるんですか。
北條:ある。裏地を全部抜いちゃえば軽くなるのは当たり前で。でもそれだと安っぽくなる。このジャケット、内ポケットはちゃんと残しつつ、腕を上げても邪魔にならない位置に毎年微調整してるはず。……あ、これ小ネタじゃなくて、ちゃんと理由がある話ね。
こだまたいち:格好良さと軽さ、両方のいいとこ取りってことですね。
北條:そう。感動ジャケットを初めて着たとき「このクオリティで6,990円?」って二度見した。
こだまたいち:しかも洗濯機で洗えるんですよね?
北條:オフィスで毎日着るものだから、ビジネスパーソンの大人男子にとっては洗濯できるかどうかは最重要ポイント。シワになりにくいのもうれしい。
こだまたいち:僕はおしゃれなジャケパンとして、普通に着てみたいです。
エアリズムコットンカノコポロシャツ ¥2,990
見た目はコットンなのに、袖を通すとエアリズム。さらりとした肌触りと接触冷感で、真夏でも心地いい。カラーバリエーションも豊富だから、一枚で着ても、ジャケットのインナーに合わせても。
ちなみに、定番のエアリズムインナーは、今年消臭力がアップした。こちらはエアリズムインナーと綿素材を比べたアンモニア消臭実験。汗のにおいのもとを素早く中和する様子が、色の変化にはっきり表れていた。
こだまたいち:あ、これ……ひんやりしますね、普通に。
北條:でしょ。綿とナイロンを混ぜた生地で、見た目はコットンなのに触った瞬間ひんやりするんです
こだまたいち:こういうポロシャツ着るときって、下に何か着たほうがいいんですか?
北條:1枚エアリズムクルーネックTとか、インナーかませたほうが汗の処理とかニオイ対策としてはベスト。でもこれ1枚でも十分機能する。小田急電鉄さんが2026年6月から制服に本採用してるくらいなので。
こだまたいち:制服になるくらいなら、オフィスで着るには十分すぎますね。
ドライノンアイロンジャージーシャツ ¥2,990
見た目はきちんとしているのに、着心地はTシャツに近い。その秘密はジャージー素材。汗ばむ季節でも乾きやすく、朝から夜まで気持ちよく過ごせる。
こだまたいち:これもアイロンかけなくていいやつです?
北條:そう。芯地に工夫があって、襟と前立てが型崩れしにくい。だから毎朝アイロンをかけなくて済む。
こだまたいち:暑い時期のアイロンがけは地獄ですもんね…
こだまたいち:感動ジャケットとエアリズムコットンカノコポロシャツを着てみたんですが、思ったより堅く見えないですね。
北條:Tシャツでもいいんだけど、大人男子にはポロシャツをすすめたい。
こだまたいち:しかもこの水色がいいですね。顔まわりがちょっと涼しく見える。
北條:このくらい淡い色だと、顔まわりが重くならなくて見た目も涼しげ。しかもこのポロシャツ自体、着るとひんやりする生地だから、見た目だけじゃなく体感も涼しい。
こだまたいち:これなら仕事終わりにそのまま友達と飲みに行っても違和感なさそうです。
POINT:フェスは長時間、日陰のない過酷な環境。日傘や帽子、サングラスでのUV対策に加え、風を通すワイドシルエットが欠かせない。
エアリズムコットンオーバーサイズTシャツ/五分袖 ¥1,990
軽く、さらりとした肌ざわりで、汗をかいてもべたつかない。コットン見えするのに、着心地はエアリズム。袖を通した瞬間から、ひんやりとした心地よさが続く。オーバーサイズと五分袖が生む抜け感で、一枚でもラフになりすぎない。フェスはもちろん、公園やアウトドアにも自然と馴染む、夏の頼れる一着だ。
こだまたいち:これ1枚でも、なんか様になるんですよね。ゆるいのに、ちゃんとしてる感じ。
北條:オーバーサイズなのにだらしなく見えない、夏のユニクロの定番名品。五分袖が肩から肘のあたりに絶妙な抜けを作ってて、それがそのまま涼しさにも直結しているのもポイント。
こだまたいち:涼しさとカッコよさ、両方この袖の長さで出してるってことですか。
北條:うん。実はこれ、2020年春夏に初登場したときの衝撃、いまだに覚えてて。当時Tシャツ1枚でここまでちゃんと見える服って、そんなになかったんだよね。
こだまたいち:北條さんこれ何枚も持ってそうですね。
北條:……いや、実は持ってないの、これが(笑)。毎年「今年こそは」と思いながらなぜか見送ってて。
こだまたいち:ユニクロオタクなのに!?
北條:でも今年は買う! 3XLと4XLを着比べてみたい。サイズで見え方が全然変わるから。
オープンカラーシャツ ¥2,990
レーヨン混ならではのなめらかな落ち感が心地いい一枚。薄手でゆとりのあるシルエットは風をはらみ、一枚で着てもレイヤードでも涼やかに楽しめる。
こだまたいち:これ、肌触りいいし、柄も派手すぎなくていいですね。
北條:あっ、これだ。キムタクさんのYouTubeで紹介されてたやつの柄違い。実物見ると、やっぱりいいな。
こだまたいち:チェックしてたんですね(笑)。
北條:もちろん。動画見たときから気になってたんだけど、着てみたら想像以上。このまま着て帰りたいくらい。
こだまたいち:そんなに(笑)。
北條:主張しすぎない柄がいいんです。
ギアショーツ ¥2,990
軽く、さらりとした穿き心地で、真夏でもストレスがない。撥水性があるので突然の雨も気にならず、大きめのポケットは財布やスマホを気軽に放り込める。フェスはもちろん、水辺やキャンプまで穿ける気軽さがいい。
北條:ギアショーツは夏の定番なんだけど、ディテールが毎年アップデートされてる。ジップとかベルトとか。
こだまたいち:たしかに。今年はベルトのバックルまで同じ色だ。
サングラス ¥2,490
今年の夏、ユニクロはサングラスに本気だ。小ぶりなナローから存在感のあるワイドまで、過去最多となる全18型・4タイプをラインナップ。顔立ちやスタイルに合わせて選べる楽しさがある。それでいて、UVカットやくもり止め、ブルーライト低減といった機能も抜かりない。
こだまたいち:エアリズムコットンオーバーサイズTシャツとギアショーツに、ワイドタイプのサングラスを合わせてみました。なんかこれ、フェス仕様なのに街でも全然いけますね。
北條:そこがいいところ。ショーツってアウトドアに寄りすぎると急に"ギア感"が出るじゃない?
こだまたいち: わかる(笑)。今日はフェスです、みたいになっちゃう。
北條:でもこれはカーゴポケットが主張しすぎないし、淡いグリーンのTシャツも効いてる。ラフだけど、ちゃんと大人っぽい。
こだまたいち:たしかに。柄シャツを羽織ってもいいし、このまま一枚でもサマになりますね。
北條:オーバーサイズだから風も抜けるし、フェスで一日歩いても気持ちよく着られそう。
こだまたいち:涼しさもちゃんとあって、街にも馴染む。こういうバランスが一番使えますね。
こだまたいち: トップスをオープンカラーシャツに変えて、ギアショーツも鮮やかなオレンジに変えてみました。一気にフェス感出ますね。
北條: でも、意外とうるさくならないよね。
こだまたいち: オレンジのショーツ、結構攻めてません?
北條: 柄シャツなんだけど、色数を絞ってるからですね。派手同士がケンカしない。
こだまたいち: ああ、だからまとまって見えるのか。
北條: しかもこのシャツ、レーヨン混で薄手だから風がよく抜ける。見た目だけじゃなく、ちゃんとフェス向きなの。
こだまたいち: 派手だけど涼しい。そこがいいんですね。
POINT:暑さ対策が必要なのは、屋外スポーツだけではない。体育館などの屋内も、高温多湿で風が通らず、熱がこもりやすい"無風の温室"。だからこそ、通気性と速乾性に優れたウェアで、衣服内の環境を整えたい。
ドライEXポロシャツ ¥1,990
一見シンプルなポロシャツも、脇から背中にかけては通気性を高めるメッシュ構造。汗をかきやすい部分だけ編み方を変えるなど、目立たない工夫が快適さにつながっている。
北條:ちょっとこれ見てもらえる?
こだまたいち:DRY-EX……あと、このマーク何ですか? ニオイ?
北條:そうそう。抗菌・防臭機能。汗をかいても乾きやすい「ドライEX」に、ちゃんとそこまで付いてる。
こだまたいち:あれ? 脇だけ生地違います?
北條:よくお気づきで。柄じゃなくてメッシュなの。背中から脇にかけてだけ編み方を変えて、風が抜けるようになってる。
こだまたいち:え、全然気づかなかった。
北條:こういう"見えない工夫"がうれしいよね。遠目には普通のポロなのに、汗をかく場所だけちゃんと機能を足してる。そのさじ加減が絶妙。
ウルトラストレッチアクティブジョガーパンツ ¥2,990
エアリズムの涼しさに、ドライEXの速乾性、ウルトラストレッチの動きやすさを融合。運動中はもちろん、終わったあともそのまま街へ馴染む。スポーツウェアと普段着、その境界を軽やかに越えてくれる一本だ。
こだまたいち: これ、スポーツウェアだけど普通に街で着られそうですね。
北條: そこ重要なんだよね。競技が終わって、そのまま街に出ても違和感がない。その境界線をうまく攻めてる。
こだまたいち: 北條さんも何かスポーツやってるんですか?
北條: やってます。社会人チームでハンドボールを。
こだまたいち: ハンドボール! それは意外です。
北條: 夏は熱がこもって本当に暑い。
こだまたいち: じゃあ、直射日光がなくても油断できない。
北條: むしろ通気性と速乾性は必須なのよね。汗をかいても乾きが悪いと、一気に動きづらくなるので。
こだまたいち: 確かに、見た目は普通なのにちゃんとスポーツ仕様なんですね。
ウルトラストレッチアクティブショーツ ¥1,990
軽く、しなやかに伸びるウルトラストレッチ素材は、動きやすさと快適さを両立。速乾性にも優れ、運動のあともさらりとした穿き心地が続く。ファスナー付きポケットなど、毎日使いたくなる細かな工夫も抜かりない。
こだまたいち: これ、スポーツ用なのに普通のショーツみたいですね。
北條: このショーツもそこがいいんだよね。いかにもスポーツウェアって見えない。
こだまたいち: あ、ファスナーポケットまで付いてる。
北條: この仕様、好きなの。鍵を入れて走っても安心だし、ハンドボール終わりに銭湯行くときも便利なんですよ。
こだまたいち: 北條さん、こういうディテール好きですよね(笑)。
北條: 大好きです(笑)。
こだまたいち: ドライEXポロシャツとウルトラストレッチアクティブジョガーパンツを合わせました。全身ブラックなのに、重たく見えないですね。
北條: 夏の黒って暑苦しくならないようにするのが難しいんだけど、素材に表情があるから。
こだまたいち: ポロシャツだから、Tシャツよりちゃんとして見えるのもいいですね。ゴルフとかにもよさそう。
北條: そうなの。襟があるだけでスポーツウェアっぽさがぐっと抑えられる。それでいてドライEXだから、汗をかいてもベタつきにくい。
こだまたいち: パンツもめちゃくちゃ動きやすい。
北條: ジョガーパンツってラクなうえに、動きやすいのはもちろん、裾が締まってるからシルエットもきれいに見える。
こだまたいち: スポーツ帰り、そのまま街に出ても違和感ない。
北條: ハンドボールの行き帰りなら、僕は間違いなくこれ。
こだまたいち: 北條さん、それ普段も着てそうですもん(笑)。
北條: バレた?(笑)
こだまたいち:今日一日で、服の見方が変わりました。
北條:「暑いから何を着るか」じゃなくて、「今日は何をするか」なんだよね。
こだまたいち:なるほど。そう考えると、真夏の服選びに迷わなくなりそうです。
オフィスには冷感、フェスには通気性、スポーツには軽さと速乾性。求める涼しさは、シーンによって変わる。「適材適暑」とは、その日の過ごし方に合わせて素材を選ぶこと。今年の夏は、服のデザインだけでなく、タグにも目を向けてみたい。