【ランバン新作】大人が選ぶべき「スニーカー、トートバッグ、デニム」を、新しい銀座店で誰よりも早く着てみたら…
モードの聖地・パリのムードを今に伝えるフランス最古のクチュールメゾン「LANVIN(ランバン)」の日本旗艦店が、11月26日(土)に待望のオープン。ラグジュアリー極まるスニーカー、バッグ、デニムをチェックすべく、いち早く試着ルポに訪れた。

【ランバン新作】大人が選ぶべき「スニーカー、トートバッグ、デニム」を、新しい銀座店で誰よりも早く着てみたら…
モードの聖地・パリのムードを今に伝えるフランス最古のクチュールメゾン「LANVIN(ランバン)」の日本旗艦店が、11月26日(土)に待望のオープン。ラグジュアリー極まるスニーカー、バッグ、デニムをチェックすべく、いち早く試着ルポに訪れた。

本場、パリのスニーカーとバッグ!
1889年にジャンヌ・ランバン女史が創業し、今もパリコレを拠点に斬新なスタイルを打ち出し続けるクチュールメゾン「LANVIN(ランバン)」の日本旗艦店として、「ランバン銀座店」が11月26日(土)にオープン。
フランス・パリで最も歴史のある老舗ラグジュアリーの矜持を体感すべく、本誌でお馴染みのモデル松本雄司がいち早く試着ルポに訪れた。

静謐なメンズフロアに降り立った松本。店内にはファッション感度の高い大人男子の琴線に触れるラグジュアリーアイテムが勢揃いしていた。
「ランバン」のウィメンズとメンズのクリエイションを2019年1月から担っているブルーノ・シアレッリは、仏マルセイユ生まれ。
ジョナサン・アンダーソンが率いる「LOEWE(ロエベ)」でメンズウェア デザイナーディレクターを務めていた当時から、連綿と受け継がれる名家のブランドヘリテージを現代のファッションコードに乗せる手腕に定評がある正統派デザイナーだ。
①Flash X Sneaker
¥128,700


流線型ボディが美しい。松本が真っ先に飛びついたアイテムは、スーパーヒーローやロッククライマーからインスピレーションを得て前春夏に誕生したスニーカー「フラッシュ X」の最新バージョンだった。
デザインから導かれる今秋冬のエッセンスは、「ファッションのパラドックスと矛盾」。このスニーカーでは、スポーツとクチュールの共振がそれにあたる。
②Studded Curb Sneaker
¥290,400

「ノスタルジアとモダニズム」や「パリらしさと普遍的な視点」と翻訳されるそのスタンスは、言うは容易い。それらは皮肉や揶揄ではなく、スノビズムとハイファッションの狭間に揺れるダイナミズムを摂取していたジャンヌの生き様と結びつくものだ。
生き馬の目を抜くパワーで時代の変遷を許容したジャンヌにとって、対照的なテーマは慈しみ寄り添うべき存在。今秋冬のコレクションに流れるムードは、今を生きるシアレッリからジャンヌへの賛辞なのだ。
その進化し続ける「ランバン」の現在形がアイコニックな「カーブ スニーカー」。インスタ映えの消費行動から露見する「ファッションのパラドックスと矛盾」も、ジャンヌは許容し、血肉としたはず。
③Curb Sneaker
¥166,100


「ファッションの幻想、そして工芸の物性。コレクションはランバンの伝統を反映していますが、すべての反映に加えて、それは屈折し、再発明され、それ自体が幻想であり、ジャンヌ・ランバンのコードを現代的に再構成したものです」と、シアレッリは語る。
クチュールの伝統にインスパイアされた工芸品のようなカジュアルアイテムが世界中のストリートシーンを賑わすリアル。「ランバン」の醍醐味だ。
④ロゴフーディ
¥144,100

ロゴや編み込みのストリングに‟Lanvin Curb”のレースのディテールがあしらわれたフーディーとのコーディネートを迷う松本。発明品とも言える通称「Curb(カーブ)」は、ハイ・ファッション好きなら必ず通っておくべき大人スニーカーであり、新作の「フラッシュ X」も面白い。
松本:ランバン銀座の落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと迷える。これも贅沢ですね。
気負わずに。さあ、試着!



思い切ってスタッズ付きをチョイス。
ボリューミーなフォルムとポップテイストで編み込まれた‟Curbレース”に、殴り描きのグラフィティとスタッズがプラス。モンスターのような見た目と裏腹に、着用感は快適でデニムスタイルに馴染む。ラグジュアリーを根っこから遊ぶクリエイションは、その本質を知る者にのみ許される芸当なのである。

スニーカーのボリュームとバランスを取るべく、セットアップのデニムジャケットを試着。裏地のオンブレチェックがチラ見えし、着脱する所作も美しい。
⑤Gジャン・⑥デニムパンツ
¥205,700・¥100,100



これぞ、完璧なる大人カジュアル。
背中に施されたブランドロゴと半円形の革製パッチが愛嬌たっぷり。ヒップポケットのステッチワークを「LANVIN」の「L」モチーフにアレンジするなど、オーセンティックなディテールをモダンに料理した。
⑦トロンプルイユコート
¥399,300

JL(Jeanne Lanvin)のイニシャルを模したボタンステッチまで芸が細かい。トラッドアウターの本流にあるベージュのコットンステンカラーコートはビジネスシーンからオフカジュアルまで着回せる。だがしかし、ディテールが妙だ。
松本:プリントで描かれています。
これはシアレッリならではの演出。ジャンヌの創造性を刺激した対照的なテーマには、19世紀末に隆盛し始めた映画の視覚効果がもたらす幻想体験も含まれる。スクリーンをフィルターとして通した際の穿った視認性を、そのままデザインとして取り入れたのだ。
⑧ニットフーディ
¥216,700

コートと同系色の「ニットフーディー」にトップスをチェンジ。ウール70%・カシミア30%の混紡で、ポケット、ドローストリング、フード内側に‟Curbレース”のディテールを施した。ファスナートップにはロゴ入りチャームが付き、シンプルな着こなしでも存在感抜群。


履き替えた「フラッシュX スニーカー」の躍動感あふれるルックスは、文化系スポーツ男子にフィット。なるほど、インスピレーション源の1つであるスーパーヒーローの足もとを彷彿とさせるインパクトだ。

ちなみに、パリと日本の融合を目指した「ランバン銀座店」の内装は、ジャンヌ・ランバン邸のリビングルームやアーチのディテールのほか日本家屋からのインスピレーションも散見。ジャンヌの悲願として1927年に誕生した香水「Arpége(アルページュ)」の香水瓶モチーフもあり、ぜひ店内で探してみて欲しい。
トロンプルイユのステンカラーコートを羽織って2ルック目のトータルコーディネートが完成。「ランバン」メンズ2022年秋冬で残るアイテムは?
松本:バッグも揃えてみたい。



アートが芽吹く「ランバン銀座店」を回遊。
地下1階から地上3階の4フロアにわたる店内の壁面には、日本の書道家であるhiro(河内裕美)が手掛けた作品が描かれている。金と黒の書で表現されたモチーフは、「愛娘と踊るジャンヌ・ランバン」。
パートナーと訪れたいウィメンズフロアは2階。地下1階ではオープンから12月4日までの期間限定で、コラージュアーティストの河村康輔によるアート展「REMIX the TIMES EXHIBITION by Kosuke Kawamura」が催されていた(※現在はメンズフロア)。

最終目的地である1階のバッグフロアへ。狙い目はコンパクトなウィメンズバッグの隣に置かれたユニセックスの大型トートバッグだ。
棚の上段に置かれたトート中央に描かれたイラストこそ、「ランバン」の象徴である「MOTHER AND CHILD(母と娘の肖像)」だ。レトロな紙製ショッパーのようなデザインもウィットが効いている。
⑨‟MOTHER AND CHILD” トートバッグ MM
¥83,600


創業当時の「ランバン」は、パリ8区、フォーブル・サントノーレに出店した帽子屋からスタート。ジャンヌの愛娘であるマリー・ブランシュのために仕立てた子供服や女性用ドレスが社交界で評判を呼び、1920年代にはパリを代表するブランドへと成長した。
松本:そんなブランドヒストリーがあったとは。深く知るともっと「ランバン」を好きになります。
虚栄が渦巻くファッションの世界で生き抜くモチベーションは、母娘の愛。世代を超えて愛される堅気なラグジュアリーブランドの魅力がそこにある。
⑩‟IN&OUT” トートバッグ MM
¥287,100



モノトーンのロゴ入りトート「イン&アウト トートバッグ(MM)」もユニセックスで活用可能。ヘリンボーンで編み込まれた屈強なコットンファブリックを抜け感よろしく締めるラフタッチなヘムの処理が、大人カジュアルと絶妙なハーモニーを奏でている。

壁面アートが印象的なエントランス。ジャンヌ・ランバンが描いたデザイン画が河村康輔氏によって新たな作品となった。
往年の「ランバン」ファン感涙のフォトジェニックなスペースで、ファッションの深淵に耳を傾けてみよう。パラドックスと矛盾に満ちた世界から、大人男子をノスタルジックな旅路へと誘ってくれる。

戯れのラストカット。
パリ随一の老舗クチュールメゾンである「ランバン」の伝統と革新を受け継いた「ランバン銀座店」で、渾身の大人ラグジュアリーを手に入れたい。