2022.08.25

ローラって誰だ? バーバリー表参道が『ブルーピリオド』のマンガになった!

青春マンガの『ブルーピリオド』と「バーバリー」がまさかのコラボ。9月5日(月)までの期間中、表参道店のショーウィンドウが描きおろしマンガで埋め尽くされ、3階ではオリジナルストーリーが読める。新キャラの「ローラ」の由来とは?

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文化系男子、必読マンガ!

この秋、英国を代表するラグジュアリーブランドの「BURBERRY(バーバリー)」が打ち出した意外なコラボレーションが、ファッション界の垣根を超えてアート&カルチャー界をも席巻している。


そのタッグ相手とは、ジャパニーズマンガの『ブルーピリオド』(作画:山口つばさ)。スクールカースト上位に位置する器用貧乏な高校2年生の主人公・矢口八虎(やぐちやとら)が、初めて生身の自己と向き合い藝大受験(とその後)に挑む青春群像劇だ。







本コラボのローンチを記念して、「バーバリー表参道」では9月5日まで「バーバリー&ブルーピリオド」のインスタレーションを実施中。


エントランスでは、主人公のよき理解者であるユカ(鮎川龍二)が「バーバリー」のトレンチコートを着て仁王立ち。作品屈指の人気キャラがフルカラーで描かれた巨大なウォールは、路面から自撮りツーショットを狙える絶好のフォトスポットになっている。







エントランスを抜けると、ブランドのシグネチャーである「ローラバッグ」に山口先生がインスピレーションを得て産み出した、本コラボ限定キャラクターの「ローラ」を描いたウォールが目に飛び込む。


手前のバッグに注目。バーバリーチェックをソリッドカラーのキルティングで表現したバッグシリーズが、女子人気筆頭の「ローラバッグ」だ。


描かれたローラはどうやらスカイダイビング中。魅惑のミューズはキャンペーンヴィジュアルだけでなく、実際にマンガ作品にも登場しているのだ。



ローラって誰だ? バーバリー表参道が『ブの画像_7
3階に設営されたコミックルームには、山口先生の描きおろしによるオリジナルストーリーの全編を展示。このオリジナル作品では、ローラの奔放な自己表現に触発されていく主人公の心の旅が描かれる。

なお、本コラボ限定のマルチユニバース的なストーリーではない。あくまでも矢口やユカなどが送る日常から派生した、「月刊アフタヌーン」(発行:講談社)連載分のスピンオフとしての位置付けだ。


憧れの対象として、作中ではごく自然に「バーバリー」が描かれており、ポジティブな上昇志向を肯定し続けるマンガの世界観と違和感なくリンクする。



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バイアスの掛かった不純な美意識に苦悩する主人公とは対照的に、ファッションの特異性をストレートに言語化するローラのセリフに注目しよう。

予備校教師やライバル受験生らが浴びせ掛ける心情むき出しの言葉の暴威は『ブルーピリオド』ファンにはお馴染みの通過儀礼だが、本コラボでローラが放つ数多のセリフも同様に心をえぐってくる。


ちなみに、オリジナルストーリーの全編を収録したブックレットが全国の実店舗で配布中。数量限定でなくなり次第終了なので早めの来店がお勧め。







噂のローラと対面。


「バーバリー」が理想として掲げる、「大胆な行動・内面の強さ・純粋さ・自由な自己表現」などのアイデンティティを体現する無垢なアイコンだ。


一方、主人公の矢口八虎もローラの表現を通してファッションをロジカルに許容していく。表参道店を回遊して最終コマまで辿り着く頃には、男子ならではの面倒極まる心理描写との対比に膝を打ちつつ、「バーバリー」の懐の広さを知ることになるだろう。



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男子と女子、それぞれのファッション観が交差するスマッシュコラボ。マンガ脳に毒されている文化系男子ならば、想いと気付きが織り成す様をバーバリーチェックと結び付けてしまうかもしれない。

「それがアタシがより先にいけるヨロイなの」


気安く声を掛けようものなら大怪我必至。「バーバリー表参道」のローラに会いに行こう。




BURBERRY × ブルーピリオド:
Burberry Omotesando Takeover
期間:2022年8月20日(土)~9月5日(月)
開催場所:バーバリー表参道店(渋谷区神宮前5-2-29)
営業時間:11:00~20:00
※描きおろしブックレットは数量限定。なくなり次第配布終了
BURBERRY

Text: Takafumi Hojoh

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