2022.04.28

ラコステ、ポロ ラルフローレン…懐かしくて新しい。この春大人が着るべき「テニスファッション」[後編]

フレンチシックとスポーティ。いまの気分を反映しているのが「テニスファッション」、特に’80年代に活躍したテニスプレイヤーや、当時、彼らに憧れた青年たちが取り入れたテニスからインスピレーションを得た着こなしなんだと気がついた。もちろん大切なのはコスプレにならず2022年らしくアイテムやシルエットをアップデートすることだ。

ラコステ、ポロ ラルフローレン…懐かしくの画像_1
パターソンのロンT着用イメージ

ところでパターソンを知ってるかい?

スケートボードとテニス。一見交わることのなさそうなカルチャーを巧みにミックスするブランドがある。デザイナー、ジャーマン・ニーヴスの故郷、米国ニュージャージー州の街の名を冠して2015年に始動した「パターソン」だ。名テニスプレイヤー、アンドレ・アガシのスタイルが反映されたコレクションのコンセプトは“Made for play”。日本での本格展開はないが、公式HP(patersonleague.com)をのぞくと、テニスをチャーミングに解釈したグラフィックを用いたスケートデッキや服が多数。テニスボールのようなネオンカラーのロンTも洗練されている。品川の話題のショップDASKほか国内数店舗でも取り扱いがある。

ロンT¥8,800/パターソン(DASK) ショーツ¥58,300/トッズ(トッズ・ジャパン) メガネ¥42,900/ジュリアス タート オプティカル×ハイク(クライン アイウェア) ラケット(ケース付属)¥40,700/ラコステ×テクニファイバー(Tecnifibreカスタマーサポート)


ポロシャツ着るならバック・トゥ・’80s

ポロシャツ着るならバック・トゥ・’80s

’70〜’80年代を代表するテニスプレイヤーにしてファッションアイコンだったビヨン・ボルグの影響で、当時タイトなフィラのポロシャツにファーラーのホップサックフレアパンツ、足元はクラークスのワラビーブーツといういでたちが流行。ファーラーはちょうど今季、再始動したので、下半身は同ブランドのホップサックフレアパンツで当時をオマージュしつつ、トップスをアップデート。いまならラコステのクラシックフィットのポロシャツをジャストから2サイズアップで着るくらいのバランスが知的さも保ちつつ若々しく見える。そろそろTシャツ一辺倒の夏を脱却してみよう。

ポロシャツ¥15,400/ラコステ(ラコステお客様センター) 肩に掛けたニット¥66,000/ボーディ(alpha PR) パンツ¥16,500/ファーラー(anthings) ブーツ¥26,400/クラークス オリジナルズ(クラークスジャパン) バッグ¥6,050/SNG’s sports + others メガネ¥42,900/ジュリアス タート オプティカル×ハイク(クライン アイウェア) 時計「ブラックベイ フィフティ-エイト 18K」自動巻き。YG。ケース径39㎜。¥1,915,100/チューダー(日本ロレックス / チューダー) ラケット(ケース付属)¥40,700/ラコステ×テクニファイバー(Tecnifibreカスタマーサポート)


ポロ ラルフ ローレンとウィンブルドンの素敵な関係の着用イメージ 2
ポロ ラルフ ローレンとウィンブルドンの素敵な関係の着用イメージ 1

ポロ ラルフ ローレンとウィンブルドンの素敵な関係

今年も6月27日に開幕予定のウィンブルドン選手権。グランドスラムの一つである権威ある大会をオフィシャルアウトフィッターとして長年サポートするのがポロ ラルフ ローレンだ。審判員やボールパーソンのユニフォームを手がけるほか、ウィンブルドンコレクションと称した特別なウェアが6月末に発売。グリーンとホワイトのリバーシブルのバケットハットや伸縮性・透湿性に優れたハーフジップポロシャツなど“スポーティなエレガンス”をうたうこのブランドらしいアイテムが揃う。またウィンブルドンは服だけでなく食にも注目。上のバーカウンターにあるのは大会観戦の名物のお供、ストロベリー&クリーム。いつか現地で味わいたい。

リバーシブルハット¥12,100・ポロシャツ¥18,700・ニット¥72,600/ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン) ショーツ¥58,300/トッズ(トッズ・ジャパン) メガネ¥42,900/ジュリアス タート オプティカル×ハイク(クライン アイウェア) ラケット(ケース付属)¥40,700/ラコステ×テクニファイバー(Tecnifibreカスタマーサポート) スニーカー¥25,300/オートリー(トヨダトレーディング プレスルーム) その他/私物


クラシック&テックなテニスウェアを着たい

クラシック&テックなテニスウェアを着たい

本格的なテニスデビューに備えてテクニカルなテニスウェアを揃えたいなら、クラシックなトリコロールカラーで統一。裏地がメッシュに切り替えられたフィラのウインドブレーカーは新作なのにノスタルジック。吸汗速乾素材のゲームポロシャツは1875年創業の伝統あるフランスブランドのもので赤の取り入れ方が絶妙だ。1月の全豪オープンで優勝したラファエル・ナダル選手の出身地であるスペイン発ブランドのゲームショーツは下北沢のテニス専門店「リバティクロス」で発見。潔いロゴがスマートだ。足元はランニングシューズが人気のオン初のテニスシューズで、ロジャー・フェデラー選手と共同開発し彼自身も試合で着用したことで注目された「THE RO GER Pro」を。テニス独特の横の動きに最大限フィットするように特殊なミッドソールを搭載している。小物も含めてお手本として話題の映画『ドリームプラン』でウィル・スミス演じる主人公リチャードの着こなしをチェックして。

ブルゾン¥4,290/フィラ(フィラ カスタマーセンター) ショーツ¥4,950/ホマ テニス(リバティクロス) テニスシューズ¥21,780/オン(オン・ジャパン) ヘッドバンド¥880・タオル¥1,100/ルコックスポルティフ(デサントジャパンお客様相談室) ポロシャツ¥7,150/バボラ(バボラVSジャパン) ソックス(2足組み)¥1,100/ヘルスニット(ヘルスニット・ブランズ) リストバンド¥2,090/ラコステ(ラコステお客様センター)


アフターテニスの時間も紳士であれ

アフターテニスの時間も紳士であれ

『マッチポイント』など、ウディ・アレンの映画ではテニスとプレー後の一杯がセットで描かれており、男は決まってジャケットをはおっている。ポロシャツやスウェットにブルックス ブラザーズのすっきりとしたミラノフィットのシアサッカースーツなんて、アフターテニスの時を過ごすには理想的な姿だ。手に持つスニーカーは1985年にテニス雑誌で紹介されたのをきっかけに人気を博し、いまでも愛され続ける米国発オートリー“MEDALIST”のアップデート版。慎み深いロゴと厚みのあるソールはいまでも古びて見えない。

ジャケット¥64,900・パンツ¥15,400/ブルックス ブラザーズ(ブルックス ブラザーズ ジャパン) 襟付きスウェット¥24,200/ノア(ノア クラブハウス) スニーカー¥31,900/オートリー(トヨダトレーディング プレスルーム) メガネ¥42,900/ジュリアス タート オプティカル×ハイク(クライン アイウェア) ラケット(ケース付属)¥40,700/ラコステ×テクニファイバー(Tecnifibreカスタマーサポート) 胸ポケットに入れたバンダナ/私物




Photos:Mitsuo Okamoto
Hair:HORI[bNm]
Stylist:Junichi Nishimata
Model:Seima Matsuzaka

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