エディター(以下E) ウインタースポーツをする人にとってのスノーウェアはどんな機能があり、どうフィールドで活躍するかがいちばん大事だと思うのですが…。

スタイリスト(以下S) 僕たちにとっては見た目が100%ですね。雪山には行かないので機能は二の次。見た目だけで選んだので街で着るにはオーバースペックなものもありますが、かっこよければいいんです。

E カナダグースのダウンパーカ1は文化系男子が共通イメージでもっている、かっこいいスノーウェアの姿を具現化したような佇まい。

S ネイビーではなくロイヤルブルーが新鮮。最近、個人的にハマっている色なんですけどあらためて冬に映えるな、と。オレンジなどレスキューカラーじゃないので、ファッションとしてのアウターという印象。シロクマの親子が抱き合うモチーフのワッペンも最高。

E シロクマ好きとしては、それだけで買いです。

1CANADA GOOSE/Expedition Parka PBI

南極観測隊に製品提供を続けてきたカナダグース。この一枚も南極で働く科学者のために開発され、最高級の保温性。ホッキョクグマ保護団体のPBIを象徴するカラーとそのエンブレムが特徴のチャリティモデル。¥176,000/カナダグース


S ダウンといえばナンガのオーロラダウンジャケット2は、なんだかんだ撮影時のスタッフ着用率が高い質実剛健なイメージ。日本が誇る老舗です。

E こちらのほうが東京の生活には汎用性が高そう。

S 十分暖かいうえ、芸術的な雪山の総柄デザイン&こなれた値段で、文化系かつ無課金派には刺さります。

E ミリタリーアイテムではないですが、雪山の風景に溶け込めるという点では、新しい「スノーカモフラージュ」柄にも見えてきます。

S 確かに、そう見えるかも。

E ちなみに街ではどう合わせるのがいいでしょう?

S 白と青なのでケミカルウォッシュのデニムとか、トレンドのタイダイのアイテム感覚でモノトーンの服にアクセントとして入れるといいのでは。

2NANGA/Aurora Down Jacket

伊吹山の麓にて創業74年の歴史を誇るナンガは機能性への信頼が厚い。これは独自開発の防水透湿素材であるオーロラテックス®を採用。保温力が高いうえに蒸れにくくて快適。サイドポケットの内側がフリース素材でうれしい。¥49,500/ナンガ


E ところで実際にスキーやスノボをやっている人は、どんな格好で滑っているんですかね?

S 動きやすいシェルでしょうね。動いていると雪山といえど暑くなるはずなので、基本的には雪と風を防げれば十分なはず。バートンのアノラックジャケット3はガチなスノボウェアです。

E エクリュカラーにオレンジのテープが斬新!

S 本来は裏地で、表に見せないディテールをあえて見せている。モードを感じるアプローチです。ただし裏地はオリーブ色で武骨な雰囲気も残してバランスをとっているのが素晴らしい。細かいですが、お腹のポケットファスナータブの位置が通常と逆になっています。閉めたときにタブが下にくるという。

E 本当だ。おそらく実用からくるデザインなのでしょうが、見た目にも中央でタブがチロチロ揺れるよりも、下部にあるほうが目立たずスマートです。

S フロントファスナーも向かって少し左にずれていたり、黒タグに黒プリントのブランドロゴといい、普通にファッション性が高い一着だと思います。

3BURTON/GORE-TEX 2L Breaker Anorak Jacket

プロスノーボードチームも愛用しているバートン。2レイヤーのGORE-TEX®素材は防風・防水・透湿・耐久性を備えつつ、レイヤードで温度調節がしやすい。スマホなど携帯機器を温かく保つサーモポケット付き。¥46,200/バートン


E すごくモダンなスノーウェアでしたが、一方、コーチのダウンコート4は真逆のベクトルです。

S ノスタルジックでいいですね。

E まさに子どもの頃、こういうスキーウェアを着て雪山で撮影した写真があった気がする。

S このカラーブロックとパターン、レトロなスキーウェアからインスピレーションを受けていますね。

E 最近のスノーウェアはゴアテックスのような硬質な生地が多いけど、これは柔らかくサラサラと気持ちのいいナイロン。人懐っこいムード満載です。

S 形としてはハーフ丈のコートだからスタイリングは難しくないはず。この懐かしさを生かして、クルーネックのスウェットやジーンズと合わせたヴィンテージ感のある着こなしができたらかっこいいです。

E ぜひ男らしい人にさらっと着てほしいですね。

S そういえばEさん、こんなスノーウェアを着て雪山の写真…本当は滑るのうまいんじゃないですか?

E あ、ひたすらソリに乗ってました。

S すべってますね。いろんな意味で。

4COACH/Down Towncoat

斜めに配されたフロントのダウンパックと鮮やかな配色がレトロな雰囲気。大胆に配されたシアリングでかわいげも十分。シルエットはややタイトながら、やわらかな着心地。¥275,000/コーチ(コーチ・カスタマーサービス・ジャパン)



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Photos:Yoshio Kato 
Stylist:Junichi Nishimata 
Text:Takako Nagai