Cat’s eye

こんなふかふかの肌触りなら、
喜んで抱かれにいく所存ニャ

手摘みのカディコットンが「安心感」を約束してくれる

思う存分抱っこしたいが、いかんせん猫は気まぐれな性分。ただそれを恨めしく思うのはお門違い。むしろ相手から積極的に抱かれたくなる服を選ぶくらいの気概がないと愛猫家は務まらない。ナイスネスのフーディシャツは、手摘みのカディコットンを素材に用いており、文句なしの柔らかさ。フードひもは共地で幅広な作りに。目の前で巧みに揺らし、躍らせ、関心をひきたい。

シャツ¥58,300/ナイスネス(イーライト) Tシャツ¥17,600/ラファーボラ パンツ¥41,800/オーラリー


Cat’s eye

毛がつくのを恐れているうちは二流

静電気を除去するから猫の毛がついても怖くない

アウトドアの強い味方、ザ・ノース・フェイスの「TNFビーフリー」シリーズ。虫よけ加工やUVケア機能は有名だが、実は静電気の発生を抑える働きも。付着した猫の毛も容易に払えるので、躊躇なくノータイムで抱ける。

ブルゾン¥18,700・パンツ¥16,500/ザ・ノース・フェイス(ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)


Cat’s eye

よその猫に会った帰りは
匂いを消すのがマナー

愛猫家にもメリノウールはやっぱり強い味方でした

猫は縄張り意識が強く、人の数十万倍もの嗅覚を有するといわれるため、ほかの猫の匂いを持ち帰ろうものなら警戒心MAX。消臭効果のあるメリノウールトップス&ソックスが不可欠。

Tシャツ¥16,500/シックストックス(ノーデザイン) ネックゲイター¥3,960/ウィルダネスウェア(LANTIKI CENTRAAAAAL) ショーツ¥31,900/エイトン(エイトン青山) ソックス¥2,970/ノルディスク(ヒュッゲストア バイ ノルディスク)


Cat’s eye

少々爪を立てたくらいで
目くじら立てないでほしいニャ

軽くて、丈夫で、動きやすい! 走攻守揃ったリップストップ地パンツ

かぎ状で鋭い猫の爪。繊細なハイゲージニットなんて着た日には一発でやられる。デニムやタフなチノパンが有効だが暑い夏には厳しい。そこで軽くて丈夫なリップストップ生地のパンツの出番。これは膝にダーツが入り可動性も不足なし。存分に遊び相手を務められる。

パンツ¥41,800/オーラリー Tシャツ¥17,600/ラファーボラ サンダル¥53,900/ユッタニューマン(ヤエカ)


Cat’s eye

目立つ色なら安易に飛びつくと
思ったら…大間違いニャんだから!

どんな色なら猫は食いついてくれるのか?

いまだ解明されていない領域も多い猫の生態。好きな色もその一つ。色覚上、赤を認識できないことが明らかになっている一方で、なぜか赤やピンクなどの暖色(特に蛍光色)を好むという説も。わからない。だからかわいい。それが猫なのだ。

シャツ¥52,800/マービンポンティアック(Skool) Tシャツ¥17,600/ラファーボラ


まさに猫好きか否かの“踏み絵”的一足

猫好きが履くべきサンダルはNY発のユッタニューマン一択。理由は明快、ブランドアイコンが猫だから。サンダルのフットベッドにもチャーミングに刻印されている。履き始めこそ革が硬く馴染みにくいが、長い時を過ごすうち、なくてはならない存在に。そんなところも猫同様。サンダル¥53,900/ユッタニューマン(ヤエカ)


猫が求める(幻覚)服とは

文・カレー沢薫

 猫ファースト、というからには徹底的におキャット様視点でなければいけない。毛がついて大丈夫とか、ましておキャット様と写真を撮ったとき映える服とか、今すぐメルカリで売ってちゅーるを買え。おキャット様が人間の服に求めているものとは何か。「おキャット様に求められている」と考えること自体妄想でしかないのだが、幻覚ついでに考えてみよう。

 まず大事なのはおキャット様が喜ぶ服より「おキャット様に害をなす服を着ない」ことである。突然昔の話になるが、当時小学生だった私は近所のフリーのおキャット様と親睦を深めようとしていた。そのおキャット様とは、ギリギリまで近づかせてくれるが触らせてはくれないという関係だった。

 よって、ご飯を持って行っても私の手からは食べず、まず私の手を攻撃し私が「たわば!」とザコ声を上げて落とした食べ物をさらっていくという大変賢い行動を取られていた。そうすると私の手は傷だらけになってしまう。今ならおキャット様につけられた傷なんて「主を守って受けた刀傷」ぐらいの勲章なのだが、当時はまだ若輩だったので「軍手」を着用してご飯をあげることにした。すると、いつも通り私の手を攻撃するおキャット様の手が軍手に引っかかってしまい、取れなくなってしまったのだ。おキャット様の大暴れにより、ほどなくして取れたがあのときのおキャット様の狼狽ぶりを思うと本当に悪いことをした。

 よくSNSに「両方の爪が引っかかって身動きが取れなくなったおキャット様」の写真がアップされている。人間から見れば微笑ましく、いざとなったら自分が助けてやろうと思うから悠長に写真など撮っていられるが、おキャット様からすると「俺永遠にこのままでは?」という、一人暮らしで便所に閉じ込められたレベルの恐怖なのではないだろうか。よって、どれだけ肌触りが良かろうが、爪が引っかかるような粗い目の服は避けた方がいい。何だったらもう布もやめよう、今年の服は「ゴム」か「シリコン」で決まりだ。


カレー沢薫
漫画家・コラムニスト。愛猫家で知られ、『クレムリン』『猫工船』『ねこもくわない』など、作品内にも猫が頻出。好きな猫種はスフィンクス。


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Photos:Yuko Yasukawa
Hair&Make-up:Narumi Tsukuba
Stylist:Takeshi Toyoshima
Model:Yuji Matsumoto
Cat:Ruri