狙い目は大人の黒! 「ユニクロ ユー」春の新作を誰よりも早く着てみたら…[前編]
発売直前となる期待の「ユニクロ ユー」2021年春夏コレクションを、プレスルームにて最速フライング試着。「黒が多くて大人向け」「小物の完成度も高い」「デニムはマストバイ」「ウィメンズも狙い目?」など、前評判の高い“大人のユニクロ”を細かくチェック。1月22日の発売日には、ぜひ本稿を参考にして欲しい!

狙い目は大人の黒! 「ユニクロ ユー」春の新作を誰よりも早く着てみたら…[前編]
発売直前となる期待の「ユニクロ ユー」2021年春夏コレクションを、プレスルームにて最速フライング試着。「黒が多くて大人向け」「小物の完成度も高い」「デニムはマストバイ」「ウィメンズも狙い目?」など、前評判の高い“大人のユニクロ”を細かくチェック。1月22日の発売日には、ぜひ本稿を参考にして欲しい!

今春夏はまさに“大人のユニクロ”!
昨年12月と今年1月の2度にわたって記事紹介している「UNIQLO U(ユニクロ ユー)」2021年春夏新作コレクションは、いよいよ今週末の1月22日発売。
それに先駆けて、もはやWEBUOMOでの定番記事となっている“最速フライング試着ルポ”を今春夏も情熱執筆。発売前にプレスルームにお邪魔して、特別に試着フェスを決行させてもらった。
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取材担当モデルはUOMO本誌でもお馴染みのモデル、松本雄司。昨年9月に発売された2020年秋冬でも同様の最速試着ルポ記事に登場している。
今春夏で10シーズン目を迎える「ユニクロ ユー」だが、公式リリースでは「洗練されたアースカラーが鮮やかな色彩と混ざり合い」「アースカラーのトーン・オン・トーンのコーディネート」など、柔らかなニュアンスカラーが連呼されている。
実際のところはどうなのだろう?

フーデッド コート ¥9,990
確かに公式アナウンスにあるアースカラーの打ち出しは、プレスルームのラックにも顕著だった。
だが、真っ先に松本が手にしたアイテムは、春先すぐに使えそうなモッズテイストのフーデッド コート。グレーとナチュラルのアースカラーも存在するが、大人男子のベストチョイスはやはり黒なのだ。

ステンカラーコート ¥12,900
アウターではもう1つ、裏地にキュプラが入らない1枚仕立てのステンカラーコートをチョイス。黒の展開はなくダークグレーが大人男子好みだろう。他色にアースカラーのベージュがある。
松本雄司:「春先はスーツの上にも羽織れそう。この2着を重ね着してもカッコよいかもですね」

テープサンダル ¥3,990
小物の充実度は過去最高レベルとウワサされている今春夏、こちらのスポーティなテープサンダルはマストバイだ。テープ仕様のアジャスターと厚めのソールで値段以上のクオリティが約束されている。
松本:「このサンダルだけ、発売日は1月22日より後ろになると聞きました。忘れずに買わないと」(※編集部注 2021/01/21:デリバリーは発売日に間に合うとのこと)
ロゴすら無いワントーンはファッションアイテムとしても魅力的。ブラック・オレンジ・オリーブの3色展開で、オレンジは前秋冬のキーカラーだったブラウンに近いかも。

お次はパンツとカットソー関連のラックへ。黒一色だが、これは取材スタッフが意図的に集めたアイテムではないので念のため。
前秋冬のブラウンに象徴されるような、ナチュラルテイストのアースカラーやニュアンスカラーは今春夏のテーマカラーとして確かに打ち出されている。が、軸には使い勝手のよい黒も存在するということだ。

ワイドフィットジョガーパンツ ¥3,990
パンツのお勧めは、今すぐ着用できそうな黒のワイドフィットジョガーパンツだ。素材は100%コットンで、他色にオフホワイトとオリーブがある。
軍モノのパラシュートパンツのような丸みを帯びたシルエットは今っぽいボリューミーなスタイリングにフィットする。このミリタリーテイストこそ、今春夏の「ユニクロ ユー」から推察される裏テーマなのだ。

基本アイテムをチェックし、全体のコーディネートを考える松本雄司。ちなみに、後ろに広がるラックはアースカラーが鮮やかなウィメンズ。
クリストフ・ルメールが率いるパリのデザインチームが提案する今春夏の商品ラインナップは、メンズが全34アイテムで、グッズが2アイテム。
春夏なので半袖やショーツも存在するが、まだ肌寒い1月22日の発売日にはヘビーウェイトから消化されていくと思われる。しかも、黒から先に完売しそう。

待望の試着タイム。カットソーは松本私物。
ワイドフィットジョガーパンツとテープサンダルともに黒を選択し、まずはボトムスを完成させてみた。リラックスムードを漂わせるオーバルシルエットが今春夏の「ユニクロ ユー」らしさであることは間違いない。

即完売必至、黒のパラシュートパンツの生地感にフォーカス。フロントの切り替えとゴム裾まで細かいディテールがわかるはずだ。
松本:「カットソーで隠れていますがウエストゴムです。部屋からそのまま出て行けそうな大人感で、リモート時代にぴったりなパンツだと思います」
コンバットブーツではなく春夏らしいサンダルとの組み合わせも面白い。ミリタリーを万人向けの黒で使いやすくアレンジしたバランス感覚こそ、クリストフ・ルメールの真骨頂なのだろう。

ジャージーシャツジャケット ¥5,990
カーディガン感覚で羽織れるアウターとして、継続トレンドであるオーバーシャツのフォルムに落とし込んだジャージーシャツジャケットの黒をリコメンド。
デザインから「M-43」モチーフのミリタリージャケットがインスピレーション源だと推測される。他色のブラウンはサファリシャツ感覚で着られそう。
素材は100%コットン。カットソーのような着心地と丈夫な素材感が持ち味のツイルジャージー素材は新素材とのこと。

松本:「僕の身長は181cmで、今日の試着ルポではLサイズを着させてもらっています」
もしビッグサイズやドロップショルダーで着こなすならば、オンライン限定サイズのXXLを購入しよう。現状紹介したすべてのアイテムにXXLの展開がある。
そして、松本が手に取ったカーディガンは・・・。

スウェットカーディガン ¥3,990
これぞ、WEBUOMOが自信をもって2021年春夏の「ユニクロ ユー」で最も完売スピード(黒のみ)が速いとであろうと予想するアイテム、ヘビーウェイトのスウェットカーディガンだ。
他色はベージュとブラウン。もし黒が欲しいならば、1月22日の初日に必ず購入しておこう。

今春夏の公式ヴィジュアルには使用されていないが、スウェットカーディガン・ワイドフィットジョガーパンツ・テープサンダルの3点を黒で統一した、“大人のユニクロ”コーディネートがこちら。
大人好みのリラックスフィットで、鉄板カラーである黒の存在感も優しげ。この3点の合計金額が12,000円(税抜)を切るとは、さすが「ユニクロ」だ。

松本:「正方形のポケットが大きくて可愛らしいです。ケータイもすっぽり入りますね」
前秋冬から継続のようだが、今春夏の「ユニクロ ユー」のポケットも大きめ。実用性とデザインが合致したキュートさが見え隠れする。
なお、カーディガンとサンダルにはブラウンがあるが、ワイドフィットジョガーパンツは残念ながらオフホワイトとオリーブグリーンのみ。この組み合わせでのワントーンコーデは黒だけとなる。

最初に想定していたフーデッド コートに上着をチェンジ。重量はスウェットカーディガンと同程度。
ナイロン主体のコットンポプリン素材(ナイロン57%・コットン43%)で軽やかなシャリ感がある。季節の変わり目にはバッグの中に忍ばせておいてもよいだろう。

太いドローコードや横からも手が入るフラップポケットなど、シンプルながら凝ったディテールにも注目。
1960年代に一大ブームになったモッズコートは、1951年に米軍が野戦用に採用したアウター「M-51」がおおもと。同じ軍モノのパラシュートパンツとの組み合わせは、ロジックとしてもすんなりフィットする。

そして最後のコーディネートは、黒のフーデッド コートにダークグレーのステンカラーコートを羽織るスタイリング。公式ルックでも同じアイテムの組み合わせが、アースカラーで提案されている。
洗練された色彩と混ざり合うアースカラーのトーン・オン・トーンのコーディネートもクリストフ・ルメールらしい空気感だ。店頭で見極めて購入しよう。

こちらのステンカラーコート、素材はコットンツイル(綿70%・ナイロン30%)で重ね着しても軽やかな着心地。スーツ族は春用アウターとしてマストバイだ。
ボタン裏やポケット周りの縫製補強もきっちりしており、洋服を深く知る大人ならば、ひと手間を惜しまないパリのデザインチームに敬服するはず。

ボーダーボートネックT(半袖) ¥1,990
前編のラストカット。松本は後ろのマネキンが着用したボーダーTシャツが気になったようだ。
松本:「ここ、見えないかもですが胸ポケットがあるんです。ボーダー柄を合わせて縫製されているんですね」
“大人のユニクロ”の真骨頂たる2021年春夏の「ユニクロ ユー」、後編ではボーダーTシャツほかデニムカジュアルを中心に(発売日前に)お届け。乞うご期待!
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もはや定番!「ユニクロ ユー」展示会ルポ記事
発売日:2021年1月22日(金) / 販売店舗:全国67 店舗とユニクロオンラインストア(※一部商品は先行発売中) / 商品ラインナップ:ウィメンズ(37), メンズ(34), グッズ(2), キッズ(9) / 特設サイト:https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/collaboration/uniqlo-u/21ss/
※価格は全て税別です。
Photos: Hiroaki Horiguchi
Text: Takafumi Hojoh