ブラック企業から超ホワイトの“殺し屋”に転職したOLカナコが、世の不条理をサクッと解決する痛快アクションコメディ『幸せカナコの殺し屋生活』。SNS の動画総再⽣数1億3,000 万回超えの大ヒットドラマがパワーアップして帰ってきた。主人公のカナコを演じるのんさんに、シーズン2にかける思いを聞いた。
速さと切れのよさを目指した
――主演作のシーズン2は初めてのことだと思います。次があると聞いたときはどう思いました?
のん 2をやるのは初めてのことだったので、やっぱりすごくうれしかったですね。それだけこの作品がたくさんの方に観ていただけたということですし、とてもありがたいなと思いました。スタッフの皆さんとも前作に引き続いてまたご一緒できたのもよかったですね。とてもリラックスして臨むことができました。
――今シーズンもアクションシーンは満載でした。アクションは楽しいですか?
のん 決まると楽しいですね。ずっとアクションをやりたいと言っていたので、それが叶って、しかもまたできることがとてもうれしいです。今回は殺し屋としてのタイトな動きをつけていただいて、速さと切れのよさを目指したアクションになっています。かと思えば、先輩の藤ヶ谷(太輔)さんと練習するシーンとかは割とコミカルだったりもするから、かっこいいところとコミカルなところがくっきりとするように心がけました。とにかく藤ヶ谷先輩がかっこよすぎるんですよ。振り返るだけでかっこいいし、歩いているだけでかっこいいし、かっこいいの技術が詰まった方なので、いつも悔しい思いをしながら頑張ってついていこうと思ってやっていました。
――のんさんのガンアクションもすごかったですよ。構え方とか、すごくかっこよかったです。
のん ありがとうございます。カナコは動きがタイトなので、シャープな持ち方がいいなと思って、まっすぐに相手を刺すような構え方にしています。
――特に印象に残っているアクションシーンはどこですか?
のん 第1話の冒頭のシーンは、まさにかっこいいところとコミカルなところが混ざっていて、カナコの真骨頂と言えるんじゃないかなと思います。あとは、短刀を使ったアクションも少しあったんですけど、刀もやってみたいなってすごく思いました。剣殺陣も憧れますよね。
嫌われても何でもいいという気持ちで
――シーズン2に参加して、変化を実感したことはありますか?
のん シーズン1のときは、それこそ渡部(篤郎)さんとの演技はすごく緊張してがちがちだったんですけど、今回は楽しくてしょうがない気持ちで臨むことができました。もちろん、今でも緊張はするんです。緊張しなくなったら終わりだなとも思っています。ただ、がちがちになっちゃうのはよくないので、いい緊張状態を保つことができるようになったのかなと思います。
――何かコツみたいなものはあるんですか?
のん コツというわけではないですけど、好きとかリスペクトの気持ちが大きくなり過ぎると、その人に嫌われたくないとか、よく思われたいという欲が湧いてきちゃうから、いったんその欲をすべて消して、嫌われても何でもいいという気持ちで臨むことが大事なのかなって。私の場合、闘志を燃やしたり、負けないと思っているときのほうがのびのびとできるんです。いい緊張感を保ちつつ、いかにのびのびできるか。そこがうまくできるように日々研究中です。
――お芝居することは楽しいですか?
のん 楽しいです。
――お芝居することの原動力はどこにありますか?
のん 作品づくりに参加していると、「ああ、このためにやってきたんだよな」と思える瞬間があって。そういう瞬間に立ち会えたときに、「ああ、これをもっと感じたい」「こういう撮影にもっともっと参加できるようになりたい」と思って、それが次につながっている気がします。
壁の色が見えないくらい植物で埋め尽くしたい
――今後新たにやってみたいことはありますか?
のん 役者の仕事でいうと、ミステリーとかサスペンスがやりたいですね。探偵だったり、刑事だったり、事件を解決する役をやりたい。ガイ・リッチーが撮った『シャーロック・ホームズ』みたいに、謎解きもあって、アクションもあって、あの感じでやれたら最高だなって。でも、これもずっと言っているんですけどね。なかなか実現しないんですよ。
――お仕事以外の部分で、何か新たに挑戦したいものってあるんですか?
のん 半年くらい前から、おうちで植物を育て始めたんです。自然の中で散歩するのは好きでしたけど、植物を育てることには興味がなくて、まさかおうちをそういう場所にするとは思ってなかったのに、置き始めたらすごいハマって。今はおうちの中をジャングルにすることが野望です。壁の色が見えないくらい植物で埋め尽くしたいです。
――いい出会いになりましたね。
のん 本当に。自信にもなりますしね。自分のお世話しかできないと思っていたんですけど、植物とかもお世話できるんだって。動物はまだ難しいですかね。実家でハムスター飼っていたことがあって、そのお世話はちょっと大変だったので。
――植物のほかに何かハマっていることはありますか?
のん 人の子供に貢ぐことにハマっています。同い年のいとこが子供を産んで、その子がめちゃくちゃかわいいんです。かわいい服を買ったり、おもちゃを買ったりして貢いでいます(笑)。
――お休みのとき、息抜きしたいなと思ったら何をしますか?
のん 静かなところに行きますね。自然の中にある旅館に行ったり、あとはお寺とか神社に行ったり、美術館に行ったりすることが多いかな。このあいだも京都に行ってきて、京セラ美術館で歌川国芳の展覧会を観ました。展示の仕方がすごくよかったですね。国芳はすごく多才な人で、武者絵とか美人画とか風景画とか猫とか妖怪とか、いろいろなジャンルの絵を描いているんですけど、それがジャンル別に展示してあって。国芳は実家が染め屋さんだったから、着物の柄にもこだわりがあって、それを観ていくだけでもすごく面白かったです。そのときは西本願寺にも行って、30~40分ぐらいただぼーっと座って過ごしたりもしました。お寺とか神社って神聖に感じられるようにつくられているから、とても静かだし、すごく落ち着けるんですよね。
――いいですねえ。のんびり旅、何かの企画でぜひ同行させてください!
のん はい。何かできたらいいですね。
1993年生まれ、兵庫県出身。俳優、音楽、映画製作、アートなど、幅広いジャンルで活動。映画『さかなのこ』(2022年)で第46回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。22年公開の映画『Ribbon』では自ら脚本・監督・主演を務める。主な出演作に、映画『私をくいとめて』(20年)、『天間荘の三姉妹』(22年)、『私にふさわしいホテル』(24年)、『てっぺんの向こうにあなたがいる』(25年)、『平行と垂直』(26年)、ドラマ「幸せカナコの殺し屋生活」(DMM TV/25年)、「こちら予備自衛英雄補?!」(中京テレビ・日本テレビ/26年)、「Tokyo middle 30」(フジテレビ/26年)、「おいしいのつくりかた」(Amazon Prime Video/26年)など。10月18日から全国ツアー『のん自由(10)ツアー2026』が開催。
DMM TV『幸せカナコの殺し屋生活2』
DMM TVで独占配信中
出演:のん、藤ヶ谷太輔
矢本悠馬
山崎紘菜 菅井友香/髙橋ひかる 鈴川紗由 菅田俊
塩野瑛久 齋藤飛鳥(声)
木村多江/森川葵
渡部篤郎
監督:英勉
かつてブラック企業で働いていた社畜社員・西野カナコ(のん)。ボコボコにされ、なぜか殺し屋に転職することになったが、まさかの才能を開花させ、伝説の殺し屋“K”としてその名を轟かせていく。一方で、カナコを追う新たな殺し屋たちとの出会いにより、物語はさらにヒートアップ。仲間か敵かわからない殺し屋同⼠のスリリングな交流、さらには巨⼤組織からも狙われることに――。友情、裏切り、葛藤が入り乱れる、ド派手で予測不能な痛快エナジードリンク系アクションコメディ!
ⒸDMM TV Ⓒ若林稔弥/星海社