ピンクの旗が目印!


ここは、外延東通り沿いにある東京ミッドタウンに隣接する遊歩道。8月21日(日)まで開催中の「SEE LV」展に訪れた編集部員のY神とH條が、ラグジュアリーブランド「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」の歴史を辿りつつ「撮影OKの映えスポット」を紹介する。


H條:「ワンピース」の最新映画も公開されましたし、甲子園も始まりましたし、世間は夏休みって感じです。やりたいことリストの筆頭にお邪魔しました。


Y神:文化系男子たるもの「SEE LV」展は見逃せません。今日はいっぱい思い出フォトを撮ります!


H條:おお。これぞ、大人の夏休み。






映えスポット①:東京ミッドタウン脇の遊歩道




まずは、六本木の外苑東通りから東京ミッドタウンの芝生広場へと続く遊歩道から。防衛庁時代から根を張っていたという約140本ものクスノキやサクラを眺めつつ、「SEE LV」展の垂れ幕を頼りに進もう。


Y神:なるほど。本丸にたどり着くまでに、すでに「SEE LV」展は始まっているのだ。


H條:ベンチで愛を語らうカップル多数。地理に弱い系男子ですと、外苑東通りと外苑西通りの違いがわからずややこしく、芝生広場といっても範囲が広すぎてグーグルマップもどこを差しているのやら。あと、地下鉄も六本木駅が深すぎて乃木坂駅から歩いてきたY神パイセンのほうが早く到着するという。


Y神:駆け込みで訪れると、焦って道を間違いがちだから注意しましょう。というわけで、ようやく前方にピンクの巨大施設が見えてきたよ!





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(右)©Louis Vuitton



H條:うわ。壁一面がモザイクアートのような。


Y神:いかにも。緑にあふれた遊歩道から、突如として異空間に紛れ込んだみたい。


H條:いちおう、私の撮った写真の隣に事前にプレスさんからいただいた公式画像を置いておきますね。奇麗に画像処理をして建物のインパクトを出していたのかなと思っていたら、実物も案外そのままでした。


Y神:とりあえず、写真撮りますよ!





映えスポット②:「SEE LV」展本館




Y神:はいどうぞ。ピンク色の洋服を着てくればよかったと後悔しとるH條さん。


H條:とくにドレスコードはございません。それでは、マスクは鼻までしっかり覆い、両手をアルコール消毒して、さっそく「SEE LV」展に入場しましょう。



「SEE LV」展のメインフロアへ。


世界中にファンを持つ「ルイ・ヴィトン」は1854年にフランス・パリで創業。この展覧会では、160年以上に及ぶブランドの歴史を、文化遺産級のヘリテージコレクションから抽出したアーカイヴプロダクトと最新のデジタルクリエーションを駆使して披露される。


H條:奥のバカンス用ベッドの下に置かれたトランクを拝見しますと、当時の富裕層が満喫していた「旅」を追体験できますね。文化系男子っぽい。


Y神:ボクは映画「ダージリン急行」(2007年)の旅路を連想しちゃった。日々の仕事から解放されて、ここではないどこかへと連れて行かれそうだよ。


H條:Y神パイセン…。





映えスポット③:Louis Vuitton × Supreme




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Y神とH條らファッション好きは撮影しまくりの展示物、「ルイ・ヴィトン × シュプリーム」は2017年6月30日の発売。2017-18年秋冬シーズンの話題を独占したビッグブランド同士の仰天コラボ、そのニュースはまさに事件クラス。リアル接客を建前とした苦肉の策として、ポップアップ店舗前の行列者にiPadでデジタル抽選を課す購入権提供システムも当時は画期的だった。


H條:個人的には、歴史的偉業の「Supreme(シュプリーム)」コラボは美術品のような資産価値があると思っております。コラボの衝撃と争奪戦を勝ち抜いて購入に至る一連のダイナミズムに関しても、お金では計れない価値がある。ぜひ、記念撮影を致しましょう。


Y神:そうだ。展示物の撮影はOKなの?


H條:はい。撮影はすべてOKですって。


Y神:さすが「ルイ・ヴィトン」。所蔵美術品の写真撮影が可能なルーブル美術館みたい。



H條:出ました、マサイルック。


Y神:メンズをキム・ジョーンズさんが手掛けていた時期だよね。マサイ族にインスピレーションを得たファーストコレクションはいつでしたっけ?


H條:シーズンは2012年春夏です。


期待を裏切らぬキム・ジョーンズのメンズは2011年6月のパリコレで初披露。発売された翌年の夏の売れ行きもすさまじく、大判ストールを中心にファッション誌編集者のマサイ率も高かった。キム・ジョーンズは2018-19年秋冬を発表した2018年1月までの在籍。


Y神:まさに十年ひと昔。怖くなってきたよ。そこからヴァージルさんの時代になって今に至ると。






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キム・ジョーンスの後を継ぎ、2018年1月に「ルイ・ヴィトン」メンズのアーティスティック・ディレクターとしてヴァージル・アブローが就任。コレクションデビューは同年6月の2019年春夏から。


Y神:手前の青空プリントのルックは「不思議の国のアリス」がインスピレーション源だっけ。


H條:おかしい。7月19日に発売されたばかりの「ルイ・ヴィトン&ナイキ “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー」のスニーカーがどこにもない。


Y神:ありゃ。


H條:もしあれば格好のフォトスポットなのにもったいないですよね。キム・ジョーンズの前、1998年からメンズを手掛けていたマーク・ジェイコブスが手掛けたアーカイブもちらほらあるのに。


Y神:あっ。奥にKōki,さんがいる!





映えスポット④:公式アンバサダーのパネル前




なんと、「ルイ・ヴィトン」のブランド公式アンバサダーを務めたセレブリティのパネル前でも撮影可能。2010年代後半から最近までを網羅しており、インスタグラムのハッシュタグ「#SEELV」では最も検索ヒットするフォトスポットになっているのだ。


H條:Y神パイセン、一生のお願いです。宮脇咲良さんと僕を一緒に撮ってください。


Y神:等身大よりも大きめだし、御尊顔も高い場所にあるからツーショットが撮りづらい。


H條:撮影OKはありがたいですが、ここにあるヴィジュアルに関しての事務所やカメラマン確認を経た著作権のクリアなど、我々サラリーマンにとっては想像するだに恐ろしく難儀なプロセスであったはず。


Y神:二次使用の極致みたいなものかもね。ここのコーナーを担当した中の人に一等賞をあげたい。なんだかボクも記念撮影したくなってきたよ。





映えスポット⑤:デジタルサイネージのコーナー




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H條:ぜひ、大人も楽しめるデジタルサイネージのコーナーで記念撮影しましょう。


Y神:えっ。逆光じゃない?


H條:注目すべきはインタラクティブな仕掛けかと。ブランドの象徴であるモノグラムが、見物者の動きを感知してデジタルな軌跡を表現します。


Y神:めっちゃ面白い。大人ですけど。


H條:さあ、過去にY神パイセンが編集者として立ち会った「ルイ・ヴィトン」撮影を振り返って、その想いをジェスチャーで表現してみてください。メンズノンノとウオモ、紙とウェブで足掛け15年以上、きっと様々な想いが去来しているはずです。さあ!


Y神:万歳!



展示を見終わり、いったん外へ。


ピンク色の垂れ幕に導かれるまま進むと、「SEE LV」展のギフトショップに辿り着く。ここは東京ミッドタウン1階に位置しており、本展来場者でなくとも来店・購入が可能(混雑時は入場規制あり)だ。


H條:前方に見えますピンクの物体が、インフルエンサーに有名なモニュメントでござる。


Y神:ん? 「ヨヨ」?


H條:逆からです!





映えスポット⑥:「SEE LV」モニュメント




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本館の外延部、東京ミッドタウンの芝生広場に位置する「SEE LV」モニュメントは絶好の撮影映えスポット。ちなみに、取材日のプレスプレビュー時はパーテーションの囲いが置かれていたが、現在は近くで写真を撮ったり触れることも可能になっている。


Y神:ニューヨーク現代美術館(MoMA)の近くにある「LOVE Sculpture」みたいだね。


H條:独りで自撮りするとなんだかとっても寂しい気分になるので、できれば友人やパートナーらと一緒にワイワイ撮り合いたいスポットです。



Y神とH條が最後に訪れた場所は、東京ミッドタウンのガレリア地下1階に位置する「SEE LV」ギフトショップ。小物やアクセサリーを中心に、スーベニア視点の独自キュレーションを通した商品が並ぶ。


Y神:こういうお店、好きよ。


H條:芝生広場から平行移動で着いたかと思いきや、ここは地下1階なんですね。あと、誰でもギフトショップには寄れるわけで、もし「SEE LV」展を知らずともここから目の前の展覧会場に目が向かうという。


Y神:うむ。プロモーションも芸術的。





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(左)ペチュラ ミニ (各)¥127,600
(中)ドラゴンヌ・LV シェイプ ¥46,200
(右)ジュエリーボックス トランク ¥271,700
※すべて日本限定・SEE LV展先行販売



日本での「SEE LV」展の開催を祝し、ギフトショップではバッグチャーム兼キーホルダーの「LVシェイプドラゴンヌ」などの日本限定・先行商品が販売中。現在は公式オンラインサイトでも購入できる。


Y神:ライオンさん、かわいい。


H條:ギフトショップで「ルイ・ヴィトン&ナイキ “エア フォース 1” by ヴァージル・アブロー」が買えるかとワンチャン思いましたが、現実は甘くなかった。



H條:あと、展覧会の限定商品ではありませんが、「ルイ・ヴィトン」の視点で世界各国の観光名所や飲食店を網羅した都市別シティガイドが欲しい。


Y神:わかる。夏休みでも簡単に海外旅行に行けない時代になってしまったからね。せめて、ラグジュアリーな旅行計画を夢見ながらお茶したい。


H條:ドバイ編は10月発売ですって。


Y神:では最後に、ギフトショップの中で撮影映えするお勧めスポットを紹介しましょうか。というか、それっぽい場所はあったりするのかしら?





映えスポット⑦:ギフトショップの床




H條:あります。駆け込みで「SEE LV」展に行きたい文化系男子も多いと思いまして、こちらの「床」をご紹介させていただこうかと思います。


Y神:うむ。その心は?


H條:なんと、来場予約に必須の「ルイ・ヴィトン公式LINE」に紐づくQRコードが、ギフトショップの床にデザインとして組み込まれているのです。


Y神:ホントだ。この画像に直接スマホカメラをかざすと公式サイトに飛んだよ。これで簡単に友人やパートナーと予約サイトの共有ができるんだね。


H條:いやはや。天国のルイ・ヴィトンさんも時代の流れに感動していることと思います。


さあ、大人の夏休みにぴったりの「SEE LV」展は8月21日(日)まで。7か所の映えスポットを事前にチェックして、オンライン来場予約を確定させよう。




LOUIS VUITTON:「SEE LV」展
期間:2022年7月8日(金)~8月21日(日)
場所:東京ミッドタウン 芝生広場(港区赤坂9-7-1)
入場無料
※要事前予約:ルイ・ヴィトン公式LINEアカウントで受付
SEE LV展(※予約リンクあり)

Text: Takafumi Hojoh