TESLA Model Y と PORSCHE Taycan|最新モデルと過ごすEVライフとは?【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.19】
カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない? 今回は、ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」とテスラ「モデルY」、対照的な2台のオーナーにリアルなEVライフについて聞いた。

TESLA Model Y と PORSCHE Taycan|最新モデルと過ごすEVライフとは?【文化系男子は電気自動車の夢を見るか?Vol.19】
カーボンニュートラルな環境意識の高まりとともに続々と誕生しているEV。もはや次にクルマを買うならEVしかない? 今回は、ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」とテスラ「モデルY」、対照的な2台のオーナーにリアルなEVライフについて聞いた。
Vol.19
最新モデルと過ごすEVライフとは?
PORSCHE Taycan

山崎晴太郎さん/所有歴:7カ月
山崎さんは充電予約サービス「PLUGO」のチーフデザインオフィサーを務める。桜新町のポルシェ世田谷での充電は山崎さんのルーティン。手をかざすとスッと開く充電ポートはオプション。シンプルながら高級感を兼ね備えた内装は、古いジャガー乗りの心も満たす質の高さだ。
近頃巷では、EVとの日常を楽しむ人を以前よりも多く見かけるように。ちょっと先の未来、ではなく、現実としてEVはわれわれの生活に溶け込みつつあります。今回はそんな背景も踏まえて、対照的な2台のEVとオーナーに登場いただきました。お二人ともEVにまつわるビジネスを展開する業界人ではあるものの、ユーザー目線のお話は参考になります。


ポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」に乗るアートディレクターの山崎晴太郎さんは、これまでは’90年代のジャガーなどに乗ってきたが、仕事でEVに触れることが増えて興味がシフト。現行モデルをひととおり試乗し、ピンとくる車種が少なかったものの、タイカンの走りには魅了され、試乗後に即決!
「EVを買ったというよりあくまでポルシェを買ったという感覚です。ポルシェの走りはEVになっても健在でした」
強烈な加速性能とは裏腹に静粛性が高く、タイプCの充電ポートを備えた車内ではPC作業も快適にできるとあって、クルマの充電待ちの間にzoom会議をするなどモバイルオフィスも兼ねている。
TESLA Model Y

前園修蔵さん/所有歴:7カ月
前園さんは、カーケア用品やガラスフィルム、フレグランスなどテスラに特化したサービスを展開する「MARSCREW」代表。職業柄、モデル3に乗る機会もあるが、キャンプが好きな前園さんは車中泊しやすいモデルYが好み。
一方、テスラ「モデルY」に乗る前園修蔵さんは、以前はアップルのカスタマーサービスに勤務していたこともあってIT機器のケアはお手のもの。ほぼ月イチで行われるファームウェアのアップデートが楽しみでならないという。


「どのモデルも通信デバイスを搭載しており、ディーラーへ行かずとも最新バージョンにできます。操作系はシンプルですが、裏技のようなコマンド入力が存在するなど、遊び心満載なところにも惹かれます。運転は楽しく、停車中も車内温度を適切に維持するペット向けのドッグモードなど、独自の機能があるのも魅力です。
EVライフを満喫する二人から挙がった課題は、充電のインフラ問題。急速充電のチャージステーションは年々増えているものの、同時に利用台数も増えているため、地方など場所によってはまだ十分供給が行き届いていないところもある。


とはいえ、二人ともスマホアプリで電池残量を確認したり、遠隔でエアコンを操作するなどEVらしい日常が当たり前に。ちょっとしたことですが、どこでもマイカーとつながれるのはうらやましく思えます。
神保匠吾
1982年福岡県生まれ。オンラインモーターマガジン「DRIVETHRU」ディレクター。学生時代に乗っていたBMW初代3シリーズ(E21)を電動化し、EVライフを実践中。詳しくはhttps://drivethru.jpへ。
文化系男子は電気自動車の夢を見るか?
Text: Shogo Jimbo
SERIES
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