思いきった車選びは難しいけれど、いい大人には培ってきた尺度と感性がある。個性ある新定番の車を、自分ごととしてぜひ考えてみてほしい。
MINI COOPER CONVERTIBLE C
屋根が開くだけで違う車になる
西坂 ミニ クーパーは以前にも取り上げましたが、今回はコンバーチブルC。なぜまたこのタイミングでミニを?
神保 暖かい季節になってきて、屋根が開く車のよさを考えたいなと。屋根が開くだけで別の車のような体験ができるのがいいんですよ。2人乗りのスポーツカーよりも、3~4人で乗れて、同じ時間を共有できるオープンエアーな車がいいんだと思います。
西坂 2人乗りのスポーツタイプではなく、ゆったり乗れるオープンカーって減りましたよね。コンバーチブルだけじゃなくカブリオレとも呼びますが。ちょっと前まではワーゲンやプジョーからもまだ選べたのに。
神保 私がオープンカーで印象深いエピソードは大学生のとき。友人がダイハツのロッキーという3ドアの、比較的地味なSUVに乗っていて、後ろ半分の屋根が取れる仕様だったんですが、ある日、みんなで外して乗ってみたら、めちゃ楽しくなったんですよ。スピードはなくても、今までにないキャラに変貌したというか。このミニにも、そういう魅力があります。
西坂 いい時代! このミニは2ℓエンジンでトルクもあるので、乗りやすいですね。屋根を開ければ狭めのリアシートも楽しめそう。
神保 ジムニーのビキニトップとか、ホンダのシティ・カブリオレとか、乗っていてイヤらしくないし、今見てもいいよね。シティのデザインは、カブリオレだけイタリアの名門であるピニンファリーナが手を加えたからしゃれてますし。あとは、ボードとか長物をリアに突き刺せるのも利点。あまり長いのは危ないけど。
西坂 そう聞いて思ったのは、カリフォルニアっぽいっていうんですかね。
神保 降雨量が少なくてガレージがあるところでは需要があるでしょうし、逆に日光浴ができない北欧にもカブリオレはありましたよね。ただ、近年は昔と比べて紫外線が強いので、気候変動もあって減ってしまったのかも。
西坂 今はEVのトレンドに乗じて、どこもこぞってガラスのパノラマルーフを採用していますが、オープンでクルーズする開放感を知ってしまうとフェイクに感じてしまいそう。ミニみたいに、みんなが楽しくなるカブリオレにも、また選択肢が増えるといいですね。
ポルシェ911のカブリオレは、2代目となるType 930の時代に登場した。
1997年から2013年まで製造された、ボルボC70。クルージングに向いたボルボらしい一台だった。
一世を風靡したホンダ シティ・カブリオレ。
「私も仕事で乗ることがありますが、これほど笑顔になるオープンはないかも」(神保)。
人気のメルセデス・ベンツ Gクラスにもカブリオレがあった。新型でも開発中と噂があるため、続報に期待したい。
【Spec】
・全長×全幅×全高:3880mm×1745mm×1435mm
・ホイールベース:2495mm
・エンジン×ミッション:直列4気筒DOHC×7速DCT
・最高出力:120KW/5,000rpm
・燃費(WLTCモード):16.5km/h
・定員乗車人数:4人
・運転支援技術:アクティブ・クルーズ・コントロール、ステアリング&レーン・コントロール・アシストなど
・車両本体価格:¥4,670,000(オプション別)
・備考:ボディカラーは10色、スポーツモデルのCONVERTIBLE Sも展開する。
「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「2026-2027 日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員。
Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp
「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。