2026.05.23
最終更新日:2026.05.23

この強さは日常でこそ生きる|スズキ ジムニー【自動車ニュースタンダード研究所】

思いきった車選びは難しいけれど、いい大人には培ってきた尺度と感性がある。個性ある新定番の車を、自分ごととしてぜひ考えてみてほしい。

SUZUKI JIMNY

SUZUKI JIMNY

この強さは日常でこそ生きる

西坂 今回はスズキのジムニーです。現在のモデルになってもう8年がたつんですね。初代をオマージュした、武骨さと愛嬌が入り混じったデザインは、今見ても飽きません。

神保 まさに、僕は大学時代に初代の緑色のパネルバンに乗っていました。昔からタフなイメージがありましたが、現行のジムニーは特に頼りがいがありますよね。何があっても生き残れそうなタフさを感じます。

西坂 軽自動車とは思えない走破性を誇りますからね。アウトドアや狩猟、オフロードを愛する人たちから長年支持されているのもうなずけます。

神保 けっして速くはないけれど、直列3気筒の660㏄エンジンにターボの力も相まって、非力とは感じなかったです。そして試乗車は5速MT(AT仕様車は4速)。しっかりとエンジンを回してシフトチェンジが決まれば気持ちがいい。

西坂 スポーツカーでもなしに、一生懸命に回るエンジン音が聞ける車は今や貴重です。ストロークが長めのシフトレバーも、ゴクッと入る手ごたえがあって、MTに不慣れな人でも楽しく乗れると思いました。

神保 フットワークの軽さはとても大事だと思いますね。狭い道でもストレスがなく、ジムニーなら威張って見えることもない。自然の中で乗るイメージがありますが、都会で生活する人にこそすすめたいです。そして想像以上に荷物が運べるのもポイント。試しに後部座席を倒して大きめの椅子を載せてみましたが、難なく載って視界も良好でした。

西坂 ジムニーは軽自動車の枠で語っても、SUVの枠で語っても収まらないというか…ジムニーってジムニーなんですよね。ミニなどと並んで、発明品の域なのだと思います。

神保 そういう意味でも、ジムニーを味わうなら昔からある3ドアがいいと思います。5ドアのジムニー ノマドも人気ですが、私がジムニーをあえて選ぶならやはりこっちかな。この色も悪くないけど、白かシルバーで。あと、近年スズキは「e ビターラ」などEVにも力を入れていますが、出力や悪路走破性、キャンプなどでの外部給電を考えると、ジムニーがEVになったら最強じゃないかと思いますね。

西坂 確かに。これからも孤高の存在として、進化し続けてくれたらいいですね。

リアシートは分割可倒式

リアシートは分割可倒式。裏は滑り止めがついた樹脂で、汚れにくい。

メーターは視認性に優れたアナログ式

メーターは視認性に優れたアナログ式。エアコンのダイヤルやスイッチ類は、グローブをした状態でも操作しやすいよう、大きめの作りに。

シフトレバーとトランスファーレバー

シフトレバーのストロークは長めだが、手ごたえはある。手前は、四輪駆動へと切り替えるトランスファーレバー。

【Spec】

全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1725mm

ホイールベース:2250mm

エンジン×ミッション:直列3気筒インタークーラーターボ×5MT

最高出力:47kW(64PS)

・燃費(WLTCモード):16.6km/L

定員乗車人数:4人

運転支援技術:デュアルセンサーブレーキサポートⅡ、車線逸脱抑制機能、ACCなど

車両本体価格:¥2,160,400(オプション別)

備考:1.5Lの「ジムニー シエラ」、5ドアの「ジムニー ノマド」もラインナップ

神保匠吾

「DRIVETHRU®」ディレクター。BMWのコンバートEVや、移動式充電機《モバイル SS》を考案し活動中。「2026-2027 日本カー・オブ・ザ・イヤー」選考委員。

Instagram:@shogojimbo @drivethru.jp

西坂和浩

「UOMO」編集部員。車、時計、ファッションを中心に担当する。愛車は1970年式のアルファ ロメオ・ジュリア GT1300Jr.のほか、トヨタ86の競技車も所有し、ダートトライアルに本格参戦中。

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