空っぽの内装に土台となる下地材を取りつける。フレームに合わせて木材を切断・設置する中で、細かな作業に宿る職人の技術に触れた。
見えなくなる部分のパーツが内装全体を支える礎となる
今回の作業は下地材の取りつけ。今後、壁や家具などをビスで打ち込むためのベースを造る重要な工程だ。カスタムを手伝ってもらっているドリームドライブのヒデさんからレクチャーを受け、作業場に向かう。
「自分だけのハイエースをつくると決めてから約半年、ついに本格的な作業が始まります! 楽しみです」
さまざまな寸法でカットした木材を内装フレームに固定していくのだが、藤ヶ谷さんの手が止まる場面も多い。
「直線で木材をカットするのは、ガイドもあるのですんなりできました。ただ、ビスを通すために角材にあける下穴の角度とか、フレームに打ち込むときの力加減は、どうしても感覚に頼るしかない。それこそ、愛車のボディを貫通させちゃったらまずいので、ビスを1本打つだけでもプレッシャーがかかります(笑)」
一方、プロの手元を見ていると、同じ工程でも動きに無駄がない。
「力をいかに伝えるのか、というところに熟練度の差が出ている気がします。例えば、ハンドリベッター(ねじ受けをフレームに締結する工具)、僕はまったく握り込めなかった。たぶんヒデさんと僕の筋力に大きな違いはないけど、道具の持ち方、角度のつけ方で手際のよさが変わる。この数値化できない感覚がいちばん難しいし、面白い。一朝一夕とはいかないとわかっていたけど、楽しい時間でしたね。見えなくなる部品の重要さや、そこにある職人さんの技術を学びました」
下地材って?
内装フレームに沿って木材を加工・固定し組み上げたもの。家具や設備、床材を設置するための土台となる基礎構造だ。完成すると見えなくなるが、内装の安定性を左右する重要なパーツ。
壁の下地材作製
【1】木材を切断し下穴をあける
フレームの曲線に合うよう横切盤でくぼみをつくる。
【2】タップ加工でねじ穴に
専用の工具を使って、フレームにねじ山をつくる。
【3】下地材を固定する
フレームに合わせてカットした木材をねじで固定。
窓枠の下地材作製
【1】木材を切断し下穴をあける
木材にビスを打ち込むための下穴をあける工程。
【2】窓枠にビスを打ち込む
窓枠の上・中・下の3列にビスで角材を打ち込む。
【3】ベニア板を取りつける
角材を下地にして、さらにベニヤ板を取りつける。
【4】完成(左右作製)
内装をすべて取り外した状態の車内。剝き出しになったフレームに合わせて、木材で下地を組み、ビスを打ち込むためのベースを整える。
「最初はイメージできていなかったんですけど、作業を終えると重要性がよくわかります」。
床の下地材作製
【1】型を使って下描き
厚いベニヤ板にガイドとなるカットラインを描く。
【2】厚いベニア板を切断
丸のこを使用し、ガイドに沿って床の下地材をカット。
【3】完成(4つ作製)
車内の形状に合わせ、型をとりながらカットした床の下地材。
「ステップの形に合わせた、曲線のカットがこんなに難しいなんて(笑)。丸のこの扱いは、完成するまでにマスターしたいですね!」。
1987年神奈川県生まれ。デビュー15周年のKis-My-Ft2として、5月26日にデジタルシングル「Couture」をリリース。6月20日の北海道公演を皮切りに、全国アリーナツアー「Kis-My-Ft2 LIVE TOUR 2026 fan IS・・・・・・」を開催する。