教えてくれたのは…

三橋展明先生

三橋展明先生

医療法人社団加悦 理事長。東京加悦矯正歯科クリニック勤務。日本歯科大学卒業後、数々の歯科医院の矯正を担当。北原信也先生率いるTEAM東京のメンバーとして、専門医と連携をとりながら矯正プランを提案。

北原信也先生

北原信也先生

TEAM東京 ノブレストラティブデンタルオフィス院長。日本大学松戸歯学部卒業後、歯科医院を開院。日本における審美歯科業界を長きにわたって牽引し、講演や著書も多数。世界の審美歯科を代表するAAEDのメンバー。

岡田真理子先生

岡田真理子先生

ホワイトエッセンス銀座理事長。神奈川歯科大学を卒業後、同大学付属病院総合診療科での勤務を経て、2004年よりホワイトエッセンス銀座に勤務。現在は理事長として、新たな人材の育成にも力を注いでいる。


Q&Aで学ぶ

大人の矯正ホントのトコロ

前編はこちら

Q7.歯並びが悪いまま年をとると何がマズい?

「見た目の清潔感に影響してくることはもちろんですが、ちゃんと嚙めていない場合、歯周病などの原因になることも。また顎の痛みによる頭痛や肩こり、いびきとの関連性もいわれています。今ある自分の歯を守るためにも大切」(北原先生)

Q8.嚙み合わせが悪い場合は?

「専門的にみると、嚙み合わせのよし悪しを判断するポイントは多数あります。歯列だけでなく骨格的な問題が影響していて、外科手術が必要な場合も。いずれにしても大切なのはどこを目指すか。個々の理想のゴールを歯科医と明確にすることが重要です」(三橋先生)

これが正しい嚙み合わせ!
①下の犬歯(赤3)が上の側切歯(青2)と犬歯(青3)の間に嚙み込んでいる、②上下の歯の間に大きな隙間がない。これが最重要。

Q9.歯並びや嚙み合わせのために日頃気をつけておきたいことは?

「歯列には、外側からの唇の力と内側からの舌の力がかかわっています。ここを“ニュートラルゾーン”と呼び、その均衡のために日頃から舌のポジションを意識することが大事です。舌先が前歯の裏、上顎に優しく触れる場所に位置することを心がけてください」(三橋先生)

舌の場所について

Q10.矯正と審美の違いは?

「簡単に言うと、矯正は機能、審美は見た目の改善を目指すものです。審美の治療は多岐にわたりますが、表面を漂白するホワイトニング、表面を削って板を貼るラミネートベニア、歯根を残して加工するオールセラミック、人工歯根を埋めて歯を作るインプラントがあります。日本における白い歯の代名詞、新庄剛志さんはオールセラミックですね。審美歯科医の中にもさまざまな考えをもつ先生がいますが、私は自分の生まれ持った歯をできるだけ大事に長く保つ治療を推奨しています。欧米では審美歯科医が指揮をとって、矯正を含めた治療プランを組む場合が多いです」(北原先生)

ラミネートベニア


ラミネートベニア

0.5㎜厚ほどの爪状の材料を貼る。見た目の輝きだけでなく、エナメル質の強度もアップ。


オールセラミック

オールセラミック

歯根を残してセラミックをかぶせる。色は無限にあるので、周囲の歯の色にも近づけられる。

Q11.矯正とホワイトニング、どちらを先にするべき?

「矯正後にホワイトニングをする場合がほとんど。ただ裏側矯正する方は、矯正前に行うことも。裏に矯正器具がついた状態でも表のホワイトニングはできますが、痛みを感じる方が多いのでおすすめしません」(三橋先生)

Q12.矯正した後もメンテナンスは必要?

「歯は勝手に動いていくので、整った歯列をキープするために、透明のマウスピースや歯の裏側に装着するワイヤーなど、何らかのリテーナー(保定装置)をおすすめしています」(三橋先生)。
「矯正にかかわらず、メンテナンスは必要。欧米では常識です。年に3〜4回のクリーニング、年1回のホワイトニングがベスト」(北原先生)



Illustration:Ichiraku Studio 
Composition&Text:Sachico Maeno