ドレッシーな格好を極めた大人は、どう時計を選んでつけているのか。
ドレス顔の軍モノと本格ドレスを使い分け

’60年代のスマートな顔立ちと
’80年代の色っぽい顔立ち
ドレスをはじめ、ミリタリーやワークのエッセンスを再編集し、色気ある男性像を提案するユーゲン。デザイナーの時計選びにも多面性が表れている。
「男性にとって時計は、空気感を演出できる数少ないアイテムの一つだと思っています。最近よくつけているのは、’80年代のヴァシュロン・コンスタンタンと、’60年代のオメガ シーマスター。後者はパキスタン空軍のいわゆる軍モノですが、気づけば25年愛用しています。買った当時はクラシコイタリア全盛の頃で、ドレス顔ゆえ、つけられる幅が広いと思って手に入れました。今もスーツにつけて足し引きのバランスをとることが多いですね。
ヴァシュロン・コンスタンタンは数年前に購入しました。いわゆるおじさんっぽい時計に興味が湧いてきて、流行を感じさせないデザインに惹かれたんです。もちろんスーツにつけることもありますが、これだけ格式高い佇まいをしていると、逆にバランスをとってハズシとまではいかずともカジュアルダウンしたくなることもある。どこでドレス感を出すかというバランスが重要だと思います」

ユーゲンのオーダースーツにオメガを合わせたスタイル。
「ミリタリーウォッチなので、足元はクロケット&ジョーンズのサイドゴアブーツでちょうどいいバランスに。タイドアップよりはニットポロくらいがいいですね」。

シャツをタックアウトした装いに、ヴァシュロン・コンスタンタンを。
「シャツ一枚でもきまるような存在感がありますね。そのコントラストが面白いのだと思います」。