さまざまな時計を見て試せる「時計フェス」が、2度目の開催! 今回は「継承」をテーマに、永く使えるデザインや機能をもつ32本を用意した。選ばれし時計の数々は、参加者たちの胸にどう響いたのか? 「周囲に迎合せず、自らの信念を貫いて」。異端な時計には、そんな願いも込められる。
※文中すべて、SS=ステンレススチール、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、YG=イエローゴールド、Pt=プラチナ、Ti=チタンの略です。
01:CREDOR|ロコモティブ GCCR997
ジェンタによるドレッシーな
スポーツの名作を最新技術で
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:ブライトチタン
ケース径:38.8㎜
価格:¥1,870,000
ジェラルド・ジェンタが1978年に手がけたデザインが、ブランド誕生50周年を機に復活。六角形をモチーフにしたベゼルやリュウズ、ブレスレットは、同時代に生まれたジェンタ流デザインの文脈に位置づけられる。現代版では高強度チタンを採用し、軽量性と耐久性を備えた実用仕様へと刷新された。鉄道システムの進行信号を象徴する、緑の信号灯に着想を得たダイヤルも特徴的。/クレドール(セイコーウオッチお客様相談室)
柳川雄飛「オリジナルは黒ですが、新色の緑も個性的で気に入りました」
猪口尚志(会社員)「非常に軽やかで、ブライトチタンは華やかさも与えてくれます」
松岡敦也(会社員)「独特なシェイプに目を奪われブライトチタンの軽さに驚いた」
小野光(公務員)「唯一無二のデザインでありながらどんな格好にも似合うサイズ」
02:HERMÈS|エルメスH08
老舗メゾンが新たに解釈する
スポーツウォッチの進化形
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:Ti
ケース径:42㎜
価格:¥1,320,000
やわらかいスクエア形状に丸みを帯びたケースは、幾何学的ながら温かみのある造形。軽量かつ強靱なチタンケースにラバーを組み合わせることで、汎用性も向上。文字盤は立体的なアラビア数字インデックスとマットな質感を採用し、メゾン独自のフォントが個性を際立たせている。/エルメス(エルメスジャポン)
森田諭(会社員)「淡い配色など、エルメスらしい上品さとしゃれ感があります」
木下達郎(会社員)「スポーティな時計として成立する意外なデザインに惹かれます」
桑山裕規「エルメスらしい優雅さを備えつつ日常で使えるやわらかさもある」
03:BELL&ROSS|BR-05 36MM
再設計を経てたどり着いた
36㎜径という小径サイズ
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:36㎜
価格:¥649,000
航空機器の機能美から着想を得たアイコニックなデザインを追求する「BR」を、現代のライフスタイルに寄り添う36㎜径&ケース厚8.5㎜にまとめ上げた。光沢のあるサンレイダイヤルを備え、SSケースにはポリッシュとサテン仕上げを交互に採用。ダイヤルには視認性の高い大型アプライドインデックスを用いる。/ベル&ロス(ベル&ロス 銀座ブティック)
小寺勇太(会社員)「まずほかにないデザインに目がいくし、つけ心地も抜群でした」
関根卓也(会社員)「小径化で主張も程よく抑えられ、ビジネス含め長く使えそう」
佐々木謙(自営業)「ベゼルとブレスの磨きが男心をくすぐります」
04:TAG HEUER|タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ
世界初のスクエア型ケースにして
自動巻きクロノグラフの先駆け
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケースサイズ:39㎜×39㎜
価格:¥1,127,500
世界初のスクエア型ケースであり、かつ世界初の防水機能を備えたクロノグラフ。映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが着用したことでも名高い。現行モデルは自社製クロノグラフ モナコ キャリバー11を搭載し、シースルーバックからは縦型クラッチやコラムホイールを備えた構造を鑑賞できる。/タグ・ホイヤー(LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー)
橋口哲志朗(会社員)「文字盤のブルーとスクエアデザインが目をひきました」
大﨑将大(会社員)「普段の自分では選ばないのに…眺めるほど愛着が湧くんです」
宮野秀斗(会社員)「モナコは唯一無二ですよね。いつ見ても、新鮮な個性を放っている」
05:KING SEIKO|バナック SDKV001
’70年代の息吹をそのままに
モダナイズして復活
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:41㎜
価格:¥396,000
1972年、鮮やかなカラーリングや斬新な多面形のケースデザインで異彩を放ったバナックが現代的に復活。デザインコンセプトは、東京に広がる壮大な地平線。金属の塊から削り出されたかのような力強くダイナミックな形状をもちながらベゼルのないデザインを採用し、まとまりのある外観を生んだ。/キングセイコー(セイコーウオッチお客様相談室)
伊藤浩(会社員)「ぶっちぎりの異端ですが、ただ奇抜ではないところがさすがです」
吉崎友規(会社員)「レトロな雰囲気があるおかげでファッションに落とし込みやすい」
日巻功一朗(弁護士)「ジャパニーズレトロの中でもさらにひと味違うオーラ」
06:ZENITH|クロノマスター リバイバル エル・プリメロ A384
クロノグラフの歴史を語るうえで
欠かせないゼニスの現在地
ムーブメント:自動巻き
ケース素材:SS
ケース径:37㎜
価格:¥1,290,300
1969年に誕生したエル・プリメロ高振動自動巻きクロノグラフを現代にリバイバル。トノー型ケースやパンダ文字盤も、オリジナルの製造計画を使用して完璧に再現して甦らせた。毎時36,000振動やコラムホイールシステムの組み合わせによって、世界に衝撃を与えた名作の魅力を堪能できる。スチール製のラダーブレスレットも今作を象徴するディテールだ。/ゼニス(ゼニス ブティック銀座)
森下夏樹「あの次元大介がアニメの中で着用したという話も興味をそそります」
土屋善直(公務員)「程よくレトロでスポーティすぎもせず、幅広い場面で使えそう」
鈴木大輔(会社員)「高振動設計のエル・プリメロは機械好きにはたまらない」
熊谷創一朗(会社員)「ラダーブレスがただ者じゃない存在感を醸している」