【大人のスウォッチ】6万円代で手に入る本格ダイバーズ。ブランパンとの人気コラボに新作「グリーン アビス」【6月7日発売】

時計業界に革命を起こした異色のコラボレーションが、また新たな1ページを刻む。スウォッチとブランパンによる「Bioceramic Scuba Fifty Fathoms（バイオセラミック スキューバ フィフティ ファゾムス）」コレクションに加わった最新作「GREEN ABYSS（グリーン アビス）」は、深海の神秘的な世界からインスピレーションを得た、冒険心あふれる大人にこそ手にしてほしい一本。6月7日から世界中の厳選されたスウォッチ ストアで発売開始される注目作だ。

このコラボレーションは2023年9月、ブランパン フィフティ ファゾムスの70周年記念として華々しくスタートした。2022年のオメガ×スウォッチ「ムーンスウォッチ」が年間100万本以上を売り上げる大成功を収めたことを受け、スウォッチグループCEOのニコラス・G・ハイエック・ジュニア氏が主導した戦略的第二弾として位置づけられている。

GREEN ABYSSは、卓越した防水性、耐磁性、安全な回転ベゼル、優れた視認性、そして機械式ムーブメントといった、1953年に発売された伝説的なダイバーズウォッチ、ブランパン フィフティ ファゾムスの特徴をすべて体現している。

「GREEN ABYSS」の最大の魅力は、その独特なカラーリングにある。ディープグリーンをベースに、サンドベージュとブラックを組み合わせたユニークな配色は、未だ手つかずの深海の神秘を見事に表現している。このカラーコンビネーションを実現したのは、ヒマシ油から作られた革新的な複合材料「Bioceramic」だ。

Bioceramicは時計業界における素材革新の最前線を代表している。セラミックとヒマシ油由来のバイオプラスチックを2対1で配合したこの素材は、従来のセラミックの脆性を改善し、約30-40%の軽量化を実現。体温に素早く適応する熱特性と、複雑な形状の一体成形を可能にする製造特性により、従来の高級時計製造の常識を覆している。環境配慮の観点でも、三分の一が再生可能なヒマシ油由来であることが現代の時計業界において重要な差別化要因となっている。

文字盤の6時位置に配されたバイカラーの液体接触インジケーターは、コレクターの間で非常に人気の高いディテールだ。1954年以来、ブランパンがダイビングクラブや軍事部隊向けにデザインした一部のモデルに組み込まれてきたこの独特なコンプリケーションが、前回のダイビングで時計の防水性が損なわれていないことを確認してくれる。水分が存在すると、センサーの色が変化して知らせる仕組みは、実用性とロマンを兼ね備えた機能と言えるだろう。

GREEN ABYSSには、スウォッチの革新的なムーブメント「SISTEM51」が搭載されている。このムーブメントは時計製造業の工業化を象徴する画期的な存在だ。わずか51個の部品で構成され、1本の中央スクリューで全体を固定する革新的構造を採用。90時間のパワーリザーブは業界標準の約2倍で、Nivachron™ヒゲゼンマイの採用により完全耐磁性を確保している。

特筆すべきは、ムーブメントの裏面に施された美しいデジタルプリントだ。「威厳ある海の女神」とも呼ばれる鮮やかなウミウシ、Felimare picta（フェリマレ・ピクタ）が描かれており、海の無数の不思議と海洋生物が織りなす豊かな世界を思い起こさせる。

ストラップには、使用済みの漁網をリサイクルして作った2ピースのNATOスタイルストラップを採用。Bioceramic製ピンバックルとループと合わせて、環境への配慮も忘れていない。

GREEN ABYSSは2025年6月7日から世界中の厳選されたスウォッチ ストアで購入可能だ。ただし、Bioceramic Fifty Fathomsコレクションの他の時計と同様に、購入は一人につき1ストアで1日1本に限られる。今回も大注目の一本だけに、気になる人はしっかりとチェックしておこう。

GREEN ABYSS/SO35G100

ケース素材：グリーンのBioceramicケースとクラウン
ケース直径：42.3mm
ケース厚さ：14.4mm
ラグ間の距離：48.0mm
ムーブメント：90時間パワーリザーブ機能を備えたSISTEM51機械式ムーブメント（自動巻）
防水：50ファゾム（91m / 300フィート / 9気圧防水）
文字盤：ダークグリーンの色合いのブラックの文字盤、ブランパンのヴィンテージロゴと6時位置にバイカラーの液体接触インジケーター
ベゼル：グリーンのBioceramic素材の逆回転防止ベゼル
ストラップ：使用済みの漁網をリサイクルして作ったツーピースのNATOスタイルのストラップ