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カルティエのサンチュール
2024.06.08

カルティエのサンチュール

若林伸明さん/アパレル

小ぶりで品が良く、人と被らない

若林伸明さん/アパレル

「細くて小柄体型なので、時計はスポーツウォッチよりは品がよく小ぶりなものがいい。知り合いが着けていたカルティエのサンチュールを見て感化され、3年ほど前に購入しました。こちらは1970年代のもの。私はシルバーよりもゴールド派なので、ゴールド=カルティエのイメージが強く、それも決め手のひとつでした。もちろんカルティエの代表作であるタンクシリーズなども該当するのですが、なるべく少数派で身の丈にも合っていたサンチュールを選びました」

カルティエのサンチュール

「古着主体のスタイリングが多いのですが、それだけだとどうしても野暮ったく見えてしまう。時計や眼鏡、靴といった小物で小ぎれいな品のよさを取り入れています。また仕事柄、ディテールや生産背景も気になります。例えば私のサンチュールは文字盤が“PARIS”表記ですが、70年代以降のものは“SWISS”表記に変わるんです。前者のいわゆる「パリスダイヤル」のほうが相場は高くて、自分の時計が価格差に見合っているかと聞かれたら謎なので、自己満の世界です(笑)。『結局は自分が着けて、モチベーションが上がるものが正解じゃないの』と言われた一言に背中を押され、思い切りました」

カルティエのサンチュール
1970年代に、ルイ・カルティエ・コレクションにて展開された直線の8角形が美しいサンチュール。若林さんが所有するのは70年代後半から80年代初頭の間だけ製造されていた、ダイヤル6時位置と裏蓋に“PARIS”と表記のある、通称「パリスダイヤル」と呼ばれているレアモデル。ケースには18Kゴールドが使用され、2重ベゼルも個性的。衝撃によってリューズが飛んでしまわないよう保護される役割も果たしている。

「考えてみると、これまでの人生でラウンドフェイスの時計は買ったことがありません。初めて買った時計はハミルトンのベンチュラですし、ちょっと変わった形が好きなんだと思います。次に欲しいのは、同じくハミルトンのフライト2。1960年代にリリースされ、2400本ほどしか生産されなかったレアなモデルです。1990年代から2000年代に一度復刻されて、中古市場で見かけたこともあったのですが、最近はまったく見なくなりました。ケースは台形のようないびつな形で、ストラップはレザー。自分の好みの条件とも合致するモデルなので、いつか手に入れようと思っています。頻繁に時計をどこかにぶつけてしまうことが多いので、そもそもヴィンテージ時計に向いていない性格ですが(笑)」

アパレル
若林伸明さん

UOMOのスナップなどでもおなじみ。古着好きが高じて古着店に勤めている。時計はスクエアなど幾何学的なフェイスを好む。他にはハミルトンのベンチュラ、オメガのアンティークモデルなどを所有する。

Photos: Yumi Yamasaki
Text: Yasuyuki Ushijima

最終更新日:2024.06.08

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