1960年代の「エレガントバッグ」に着想を得た新作
どこかレトロな空気感をまとうブリーフケースは、意外にもアントラックの2026年秋冬の新作。都会的なナイロンバッグの印象が強いアントラックだが、「シティプラス」シリーズでは定番モデルをレザー仕様で展開するなど、実は振り幅が広い。「シティプラス/エレガントバッグ」は母体であるバッグメーカー、エースが1960年代に発表した「エレガントバッグ」を再解釈した新型だ。
1964年から1967年に製造され大人気を博した「エレガントバッグ」はエースを代表するプロダクト。東レと東洋クロスが開発した「デラクール(合成皮革)」をいち早く採用したことでも話題を呼んだ。当時の最先端素材だった「デラクール」は、本革のような風合いを持ちながら、雨など水濡れに強く、耐久性と軽さを兼備。仕事バッグとしても、お出かけバッグとしても申し分ない上品なフォルムで男女を問わず支持された。
メイン収納部のダブルファスナーによる拡張機能を踏襲しつつ、オリジナルのムードを纏いながら、合成皮革の素材感や収納などを現代的にアップデート。背面に独立したPCコンパートメントを配置し、フロントにはスマホポケットとコーナーポケットも。ハンドルには本革を採用し、底鋲とともにさりげなくクラス感を添える。写真のブリーフケースMのほかにひと回り小さいSサイズとひと回り大きいLサイズもラインナップ。縦38×横33×マチ11cm。
Photos : Naoki Seo
Stylist : Takumi Urisaka
Composition & Text : Hisami Kotakemori

