曲線のデニム
ジーンズを選ぶとき、私たちは長い間、直線的な選択を迫られてきた。スキニーかストレートか、テーパードかワイドか。でも2025年の初夏、ユニクロが出したバギーカーブジーンズは、その選択肢に"曲線"という新しい軸を加えた。もともとウィメンズとして登場したこのデニムは、発売日にはメンズサイズが即完売。男性からも支持された。
カーブシルエットは、まっすぐでもないし、ただ太いだけでもない。脚のラインに沿って自然に曲線を描く。この曲線が、90年代に流行ったバギーとは違う洗練を生む。ストレートの堅さとワイドのゆるさの、ちょうど中間にある。試着してみると、腰まわりはゆったりしているのに、脚のラインがきれいに見える。女性の体型を想定したカーブラインが、結果的に誰が穿いても自然だった。ファッションがジェンダーレスになっていくって、性別の境界線が曲線的になることかもしれない。
私は08番のダークグレーを選んだ。合わせるなら、上はタイトなTシャツかリブニット。下がゆったりしている分、上はすっきりさせた方がバランスがいい。ワードローブに曲線という選択肢を加えたことで、ジーンズ選びが少しだけ自由になった。
ユニクロ TEL:0120-170-296
Photo: Yoshio Kato
Stylist: Takeshi Toyoshima
Composition: Ai Hogami
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Editor's Fav 2026SS

