これが復刻されたら絶対買うね

足元へのこだわりがスタイル構築の鍵になる

――あらためて復刻の魅力とは?

小澤 復刻って玄人向きですよね。みんなに響くわけじゃないけど、俺には響いてるっていう。そもそも復刻モデルが出て「待ってました!」っていう若者ってあまりいないじゃないですか。そこはある種のノスタルジーも込みなので。ただ、そういう目のつけどころのシャープさを僕ら世代はもっていて損はないというか。

新井 僕らはそれが楽しめる世代ですからね。ある意味得をしている


「無二の存在感を放つアディダスの隠れた名作」

adidas ADIMATIC

新井伸吾さん
「歴代の名作が復刻される中、これは僕の中で名作でありながらまだ復刻されていないスニーカーの一つ。カラーリング、ボリューム、バランス、世界感、そのすべてが大好きです」

小島奉文さん
「最近少しハイテクスニーカーが食傷気味。こんなローテクをさらっと履きたい気分なんです」


上田 復刻されたスニーカーのことをネットで調べればオリジナルがわかるし、時代の背景や付随するファッションもわかるようになる。そうすると新しい発見があったりして楽しいですよね。やればその楽しさはきっとわかってもらえると思うんだけど。

松川 懐かしむだけじゃなく、当時と今のリミックス感をリアルに楽しむことができるのもメリット。ファッションの面白さが絶対に増すと思う。


「年齢を重ねた今だから履きこなせる気がする」

NIKE STING

上田歩武さん
「’70年代後半のレトロランニングスニーカー。若い頃は履きこなす自信がなかったんですが、おじさんになった今、このヴィンテージ感もこなれて履ける気がする。ヴィンテージジーンズで正統派にいくのがよさそうです」


小島 復刻とか復刻じゃないとか、すごい細かい話かもしれないけど、ファッションってそういう微差やストーリーを楽しむもんですからね。とりあえず見た目がよければなんでもいいってなってしまったら、豊かさを失っているのと一緒だと僕は思う

新井 思い入れをもってモノに接するって大事ですよね。いろんなものがインスタントになってきたからこそ、その価値が見直されているのかも


「BMX用っていうマニアックさが魅力」

Reebok RAD

松川 総さん
「リーボックからBMX用としてリリースされたスニーカー。それだけに古着屋で見つけても履きつぶされたものが多く、復刻されないかとずっと心待ちにしてます。スイングトップに黒のスラックスとかで着こなしたい」


小澤 多分、2021年も復刻スニーカーはたくさんリリースされるでしょう。取り入れるだけで簡単にファッション偏差値が上がるんだから、追いかけない手はないと思いますね。


「ちょうど今、こんな気分かもしれない」

PUMA×JIL SANDER KING

小澤匡行さん
「スパイクシューズを街履きとしてリデザインしたモデル。ハイブランドとスポーツブランドのコラボは今でこそ珍しくありませんが、これは先駆け的存在だった。今の時代感にもマッチすると思います」


「“わかってる感”が出せるスニーカー」

New Balance 990 SLIDE

新井伸吾さん
「4〜5年前までは海外アウトレットで普通に買えていたのに今では皆無…。復刻熱望です」

上田歩武さん
「セットアップを着る機会があれば、これを履いてハズしたいところ。“わかってる感”がめちゃくちゃ出ると思います」


上田歩武さん グッドウォーキン

スニーカーのことだけでなくそれにまつわるカルチャーにも造詣が深い、芸人きってのスニーカーフリーク。

小島奉文さん atmos ディレクター

世界中のスニーカーフリークから絶大な信頼を得るカリスマ。スニーカートレンドの鍵を握るキーマン。

小澤匡行さん エディター

『東京スニーカー史』著者。プロダクト&ファッション、双方の目線で深く現代のスニーカー事情を分析する。

新井伸吾さん ビームス バイヤー

ビームスTのショップマネージャーを経て、2017年に現職に就任。スニーカー保有数は1000足を超える。

松川 総さん スタイリスト

ヴィンテージショップの店長を務めた経験をもつスタイリスト。ファッション目線の独自の審美眼が魅力。



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Photos:Kanta Matsubayashi
Illustration:Mizumaru Kawahara 
Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]