01：VANS｜Sk8-Mid Reissue 83
反転したような配色も新鮮なスケートミッド
「ヴァンズ プレミアムから2000年代に僕が好きだったスケートミッドが発売されました。90年代初頭にスケーターたちが、足首の可動域を広げるためにハイトップのくるぶし部分をハサミで切って履いていたのがきっかけでミッドができたんですが、この絶妙な高さをスリッポン感覚で履くのが今また気分です。トウボックスのステッチのUの角度、サイドテープの貼り方や光沢をつけたグロス加工の感じなどアーカイブに忠実で、なおかつ高級感も携えている。平べったいツマ先にもヴィンテージなムードがありながら、大人がファッションとして履きやすいバランスでつくってくれたのがすごくいいなと。人気の配色を逆にした反転カラーも新鮮で、履いてみたくなりました」（小澤）
ヴァンズの新しいスタンダードラインとして注目されるヴァンズ プレミアム。90年代初頭にスケーターのコニュニティから生まれた名作を今の技術でアップデート。バイオベース素材を30%使用して開発された新しい高反発ポリウレタンフォーム「SOLA FOAM ADC（ソーラフォームエーディーシー）」をミッドソールに採用して、快適に履ける大人のスニーカーに。
02：HAVEN × NORDA｜003
クリエイティブなセンスを感じるノルダのコラボ
「カナダのアウトドアシューズブランド・ノルダが、同じくカナダのセレクトショップ・ヘイブンとコラボしたモデルです。ヘイブンはクラークスなどとのコラボでも脚光を浴びる気鋭のショップ。ノルダは日本ではまだ知名度が低いんですが、海外のランニングサイトやクリエイティブなトレイルランナーの間ではかなりの高評価を得ています。このコラボスニーカーは黒×ベージュ×カーキという配色が、僕の最近のランニングウエアとまさに同じで、そこに惹かれました。海外ではランニングとファッションをシームレスにつなぐという発想が定着していて、走ってそのまま生活ができるセンスのいいプロダクトをつくるブランドが増えています」（小澤）
ノルダは2021年にスタートしたカナダの新進フットウエアブランド。この003（スリッポン）は最新のアプローチシューズ。伸縮性のあるバイオダイニーマアッパー、カスタマイズされたヴィブラムソールを採用し、ルックスと履き心地を両立した一足に。ヘイブンのコラボはカナダの山々とブルータリズム的な都市構造にインスパイアされた配色と、テクスチャーのあるラバーミッドソールソールもポイント。
03：Clarks ORIGINALS｜Wallabee tor
“普遍的クラークスじゃない”デザインが魅力的
「クラークスっぽさがありつつ、皆が思い描くクラークスじゃないデザインを探すのが最近面白いなと感じています。それでサイトをチェックしていたら、このワラビートーというモデルを見つけました。レトロなランニングシューズ風のアッパーにクレープソールを合体させています。最近はキースがアディダス、クラークスとの3社コラボでクレープソールのサンバを出したりしているので、こういうハイブリッドモデルも市民権を得てきましたよね。ワラビートーは切り替え部分に、革靴のようなピンキングを入れていたり、どこか高級感があって気に入っています」（小澤）
やわらかいスエードアッパーにクレープソールを合わせた、クラシックなルックスのスニーカー。スレートグレーとベージュのコンビネーションにも品のよさが漂う。スマートカジュアルからレトロアウトドアまで、幅広いコーディネートにマッチ。
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』（中央公論新書）。スニーカーサイズは28.5㎝。
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