COMME des GARÇONS HOMME PLUS|NIKE AIRMAX DOLCE SP CDG
25年経った今ちょうどいい“近未来的”デザイン
「2002年に発売された知る人ぞ知るナイキ エア マックス ドルチェを今シーズン、コム デ ギャルソン・オム プリュスがナイキとのコラボレーションでピックアップしました。エア マックスの中でもかなりマイナーなモデルです。サイドパネルのモールドに近未来的なムードが漂うデザインは、2000年前後のバッシュにもあって、当時のエア ジョーダンにも似たようなモデルがいくつかありました。スニーカーの形が大きく変わり始めた “あの時代感”が凝縮されています。
今はY2Kの近未来的なデザインがブームですが、リアルな2000年代にはむしろ脇役的な存在でした。あの頃は復刻文化がストリートの主流だったので、80年代のアメリカの靴――ナイキならダンクやエア フォース 1が軸。だからこの時代を象徴するハイテクな新作を、僕は通ってこなかった。ただ2000年代が再評価される今、こうしたコラボや復刻を見ると、懐かしさと新鮮さが同時に押し寄せてきます。
25年を経て漆黒のナイキ エア マックス ドルチェを目にしたとき、素直に“カッコいい”と思えて、今なら履けるかも? とも感じました。モード文脈の人たちは当時、こうしたハイテクシューズを “近未来的”なサイバーシックで履いていたけれど、僕は未来を感じるような履き方はしません。スポーティに振りすぎず、ギャルソンならではの“黒”の魅力を活かしながら、革靴を履くような感覚でコーディネートしたいです」(小澤)
光沢のあるTPUとモールドされたマットな合成皮革のアッパーが近未来的なムード。モードテックなスリッポン型のナイキ エア マックス ドルチェは、2026年春夏のコム デ ギャルソン・オム プリュスによる新作。ビジブルエアユニットまでマットなブラックで塗りつぶした、オールブラック仕様がコム デ ギャルソンらしい。Y2Kなテック感を大人っぽく楽しみたい人はマストバイ。
コム デ ギャルソンTEL:03-3486-7611
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。