ASICS|GEL-KINETIC 2.0
過去の名品の掛け算でモダンなニューモデルが誕生
「今年4月にデビューしたゲルキネティック 2.0の新色です。ゲルキネティック 2.0は2000年代のランニングシューズからインスピレーションを得て、ゲルキネティック4(GEL-KINETIC 4)やゲルフランティック(GEL-FRANTIC)などのデザインを融合している点がユニーク。着想の起点を明確にしながら、しっかり2026年らしいモデルに仕上げています。
“アーカイブを組み合わせて現代的にする”という発想で、ものづくりをしているメーカーは意外に少ない気がします。アシックスはベースになるモデルのディテールを抽出するのが巧みなのか、掛け算が上手なのかわかりませんが、過去の要素を融合してモダンな新作へと昇華することに長けている。このゲルキネティック 2.0もそんな一足だと思います。
アシックスのスニーカーはデザインを構成するパーツの個性が強く、ちょっとした差し色が効果的に使われているのも面白い部分だったりします。ただこれに関しては、ブラックのワントーンが一番魅力的でした。
最近はいろいろな人から『アシックスのどのモデルを買えばいいか?』とよく聞かれます。以前はニューバランスで同じような質問を受けましたが、アシックスは『何を買ったらいいかわからない』という人が多い。でも、その答はありません。縦から、横から、360度見て、自分がしっくりくるフォルムを選べばよいと思います。
僕は、クセがないアシックスが欲しいという人にはゲル1130、ゲルカヤノ14、ゲルNYCあたりをすすめていましたが、今ならこういうモデルもいいかもしれません。特にファッションとして取り入れたい人には、うってつけの選択肢になるはずです」(小澤)
ゲルキネティック2.0は、ゲルキネティック4、ゲルフランティックなど、過去のランニングシューズに着想を得て、3000年代の未来像を投影したY3Kデザインが印象的。人工皮革とテクニカルなTPUオーバーレイを組み合わせたアッパーに、幾何学的なレイヤード構造が未来感を演出する。カジュアル感を払拭するオールブラックが万能。
「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。