2025.06.24
最終更新日:2025.06.24

【予算1万円台以下「大人スニーカー」の正解】ナイキ、ヴァンズ、コンバース... エディター激推しのコスパ優秀6選

高級感のあるハイブランドのスニーカーもいいが、スタイリッシュなのに気軽に履ける高コスパなスニーカーも持っておきたい。東京スニーカー氏こと小澤匡行さんが選んだ6型は、どれも1万円台以下でありながらクオリティもデザイン性も抜群だ。

01:Last Resort AB|CM002-LO

Last Resort AB|CM002-LO
スニーカー¥16,500/ラストリゾートエービー(サンプルデリカ)
Last Resort AB|CM002-LO

スケーター仕様ながら品のいいスニーカーの新色

「毎回楽しみにしているラストリゾートエービーの新色が5月下旬に発売になりました。最近はモックトゥシューズやローファーなど革靴っぽいスケートシューズを楽しんでいましたが、今回ネイビーがドロップされたCM002-LO(シーエムゼロゼロツー ロー)は昨年末に発売されたスポーティなモデル。個人的に僕が好きな80年代のコートシューズやバッシュのムードを感じていて気になっていたところに、ネイビーが出たのでこれは欲しいと思いました。

ナイロンメッシュとレザー、スエードのコンビネーションアッパーには、ミリタリーの要素を強く感じます。トゥやサイドなどトリックをするときに使う部分が二重に補強されていたり、カップソールのフィット感も高まって、それまでの定番モデルよりも機動力が上がったそうです。僕はスケートボードをしませんが、スケートシューズとしての実用的な部分もしっかりしていて、それなのにとても品がいい。つくっている人たちが、根っから品がいいんでしょうね。

仕事でラストリゾートエービーのアートディレクター、サミ・トルッピ(Sami Tolppi)に会うために近々スウェーデンのストックホルムまで行くんですが、そのときにはこのスニーカーを履いていきたいなと思っています」(小澤)

02:CONVERSE|JACK PURCELL 1935

CONVERSE|JACK PURCELL 1935
スニーカー¥16,500/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)
CONVERSE|JACK PURCELL 1935

90周年を迎え原点に立ち返った新生モデル

「1935年に誕生した『ジャックパーセル』が今年で90周年を迎えました。それに伴って原点に立ち返りながら、レガシーを大切にするコンセプトのもと新作が発売されることになりました。もともと『ジャックパーセル』は、高級感があって履き心地のよさに定評があったモデルです。今回はその原点でもある1970年代のモデルをベースに、新たに開発したアナトミカルラスト(足のフィット感を追求した木型)を採用して、モデル名も新たに『ジャックパーセル 1935』となって登場します。

もともと『ジャックパーセル』は年代や生産国によって微妙に木型が違うのですが、今回は木型も美しく、土踏まずのアーチをサポートするファイバーシャンクを取り入れるなど革靴っぽい感覚もあり、履き心地がすごくよくなりました。アッパーはキャンバス素材ながらライニングはレザーで、昔ながらの高級感のあるつくりになっている点もすごくいいなと思います。サンプルの時点から見せていただいていたから、完成するのが楽しみでした。

トウガードの長さを内外で変え、カーブ具合もとても美しく、相当力を入れてつくったことがわかります。僕にとって『ジャックパーセル』は制服の足元であり、90年代の裏原宿カルチャーの象徴でもある。いわゆるグランジの文脈で履いたことはありません。大人になった今、新たな気持ちで『ジャックパーセル 1935』を履いてみたいと思っています」(小澤)

03:CONVERSE|CS BITLOAFER SK

CONVERSE|CS BITLOAFER SK
スニーカー¥17,050/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)
CONVERSE|CS BITLOAFER SK

革靴っぽく履ける正統なローファースニーカー

「スケーターがパーティなどでドレスアップするためのローファースニーカーが今、トレンドになっています。コンバース スケートボーディングのビットローファーは、もっとも正統なローファースニーカーだと思います。ビットのディテールも本格的ですし、木型もきれいだから上から見たときのルックスや着用感も、本当のローファーを履いているように感じました。

サイドにはクレープソール風のフォクシングテープを巻いているので、アッパーとソールのバランスもよく、ヒールにあしらわれたシェブロンスターの型押しもさり気ない。ヒールパッチを黒で目立たなくするなど、スニーカーとは思えないシックなデザインでまとめています。

今回の撮影ではブラウンをピックアップしましたが、ブラックもあります。ブラウンにはトラッドなルックスやトレンド感が、ブラックはより革靴っぽいムードがあって、それぞれによさがあります」(小澤)

04:VANS|Authentic

VANS|Authentic
スニーカー¥8,250/ヴァンズ(VANSジャパンカスタマーサポート)
VANS|Authentic

ヴァンズはインラインの定番モデルが最強!?

「インラインで普通に売られているヴァンズのオーセンティックです。いろいろトピックはあるものの、インラインでこういう光るスニーカーが見つかるのが、ヴァンズの魅力。おしゃれな人たちは、なんてことのない定番のオーセンティックをサラッと履いているイメージがあります。

多くの場合、ハイブランドや人気ストリートブランドとのコラボモデルがうらやましく思えたりするものですが、ヴァンズはインラインのド定番が普通にカッコイイと思わせてくれます。誰かがオーセンティックの上位コラボを履いていたとしても、『自分は別にこっちでいいし』となるんです。守ってもらえている感覚がある。

今シーズンのこのCREPE PEYOTE(クレープ ペヨーテ)というオーセンティックの新色は、クリアクレープソールとスエードアッパーでこんなに高級感があるのに8,250円という価格。これでいいですよね。こういうのをサラッと品よく履いていたいです」(小澤)

05:SAS|MISSION 1 STABILITY

SAS|MISSION 1 STABILITY
デッドストックスニーカー¥16,500/エスエーエス(ミスタークリーン)
SAS|MISSION 1 STABILITY

デイリーに履きたいアメリカ軍のトレーナー

「ミスタークリーンのクリ(栗原道彦)さんが、デッドストックや中古の米軍トレーニングシューズをたくさん買い付けたというのでお店で見せてもらい、マイサイズがあったので一足購入しました。アメリカ軍用に開発されたもので、これはSAS(サンアントニオシューメーカーズ)製。パタゴニア マーズやアークテリクス リーフなどもそうですが、スニーカーに限らずミリタリー用につくられたものにはどこかロマンがあって、UOMO読者にも好きな人が多いだろうと思い今回紹介します。

軍用トレーナーとしてはニューバランスの950が有名ですが、だいたいオールブラックでつくられています。このSASのシューズはミッション 1 スタビリティというモデル。2010年代からアメリカ軍に納入されているそうです。日本では無名のSASは、アメリカではMade in USAのシューズメーカーとしてコンフォートシューズに定評があるらしく、モノとしてもしっかりしています。

メッシュアッパーにサロモン風のTPU補強があしらわれ、厚めのソールはヴィブラム製で軽量です。軍モノってしっかり予算をかけて開発しているから、きちんとつくられているんですよね。ブラックにシルバーの配色も今っぽいし、以前から履いてみたいと思っていたのでナイスタイミングでした」(小澤)

06:NIKE SPORTSWEAR|NIKE CORTEZ TEXTILE

NIKE SPORTSWEAR|NIKE CORTEZ TEXTILE
スニーカー¥12,430/ナイキ スポーツウェア(NIKE カスタマーサービス)
NIKE SPORTSWEAR|NIKE CORTEZ TEXTILE

90年代のブームを象徴するモデルをアップデート

「なんだかんだで若者に人気のコルテッツ。僕が学生の頃にヴィンテージスニーカーに開眼するきっかけになったモデルでもあります。90年代はヴィンテージスニーカーの象徴として、ナイキで真っ先に手に入れなければいけないモデルというのが定説になっていました。だから僕ら世代にとっては、コルテッツは極めてナイキらしいスニーカーというイメージがあるんです。

だけど世の中的にはそこまでの定番じゃなくて、時代の流れに左右されてラインナップから外れたり戻ったりしています。4月に発売された一番新しいコルテッツ テキスタイルはつま先部分を広げて、硬めのサイドパネルを配してアップデートされています。型崩れ防止のためということですが、僕が熱狂したヴィンテージのシュッとしたシルエットとは違うルックス。

つまりコルテッツはキング・オブ・ベーシックではなく、実は時代の流れを受けるシーズンモデルだということを改めて思いました。とはいうものの、このブルー×イエローの配色は、当時、ヴィンテージのワッフルトレーナーで僕が一番欲しかった色。90年代の、あの懐かしい感じがこみ上げてきます。丸っこいフォルムも今のファッションに合わせたら、かわいく見えてよさそうな気がします」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

サンプルデリカ info@sampledelica.com
コンバースインフォメーションセンター TEL: 0120-819-217
VANSジャパンカスタマーサポート TEL: 0120-994-250
ミスタークリーン TEL:090-2206-1755
NIKE カスタマーサービス TEL:0120-6453-77

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