2026.04.20
最終更新日:2026.04.20

【今買うなら薄底】アディダス「パリ」、ジルサンダーとプーマのコラボにも注目。はくだけで今っぽい「ロープロファイルスニーカー」5選

ファッション感度の高い大人たちがこぞって今選んでいるスニーカーは、「ロープロファイル」と呼ばれる薄底のスニーカーだ。スニーカーカルチャーにもファッションにも精通するエディターの小澤匡行さんが注目した5型なら、今手に入れておいて間違いない。

01:adidas Originals|PARIS

adidas Originals|PARIS
スニーカー¥14,300/アディダス オリジナルス(アディダス コールセンター)
adidas Originals|PARIS
adidas Originals|PARIS

今の時代感を象徴する上質なレザースニーカー

「自分はストリート育ちなので、若い時分に薄底スニーカーを履くことはありませんでした。当時はアメリカのファッション軸で生きていたから、80~90年代にソールの機能が発展していったバスケットボールシューズやランニングシューズに影響を受けています。近年、ルーズシルエットが流行したときは、アメリカ寄りのボリュームシューズがトレンドだったわけですが、クワイエットラグジュアリーのようなヨーロッパの流れが強まると、細身のシルエットに合う薄底のスニーカーが注目されるようになりました。サンバのようなモデルがその象徴です。

ガムソールのサンバもさることながら、EVAミッドソールが一般化する以前のアディダスのスニーカーには、どこか革靴のような佇まいがあります。この“革靴っぽさ”こそが今のトレンドに通じると僕は思っていて、昨年の秋ごろから復刻されている『パリ』はまさにその代表。今の時代感をよく表しています。

アディダスの薄底スニーカーは、とにかく革質がいいんです。アッパーのスムースレザーはもちろん、スリーストライプスやヒールパーツにあしらわれているスエード、さらにライニングにもやわらかなレザーを用いるなど、高級なレザーシューズのような雰囲気をなぞっています。ストリートとは違う文脈のスタイリングで、こういうレザースニーカーをファッショナブルに履いてみたいと思っています」(小澤)

02:JIL SANDER × PUMA|K-Street

JIL SANDER × PUMA|K-Street
スニーカー¥77,000/ジル サンダー × プーマ(ジルサンダージャパン)
JIL SANDER × PUMA|K-Street
JIL SANDER × PUMA|K-Street

素材と色にこだわった今のファッションに合う一足

「ジル サンダーとプーマの最新作『Kーストリート』です。1998年から約30年を経て昨年秋に再開したコラボレーションの第2弾になります。履くとダイレクトに地面を感じるかなりの薄底ですが、インソールによってクッショニングはしっかり確保されているので、履き心地は快適です。現代的なバランスで仕上げられており、日常のスタイルにも取り入れやすい一足だと思います。

2000年前後のジル サンダーとプーマのコラボレーションは、当時は自分のスタイルとは距離があり履きませんでしたでした。しかしこれは今の自分のファッションにも合う気がします。だからとても新鮮な感覚で履けるのではないかと。今回の『Kーストリート』は、2000年代のランニングシューズにインスパイアされた『Hストリート』をベースモデルに採用しています。ロープロファイルのシルエットや細身のトゥが、太すぎず細すぎないストレートシルエットのパンツと相性抜群です。

『Kーストリート』はスニーカーのカルチャーとは違う、ファッションの視点から生まれたシューズだと強く感じます。以前、海外の記事で読んだ『プーマとのコラボレーションでこだわったのは素材だ』というジル・サンダー女史の言葉が印象的で、デザイナーがシモーネ・ベロッティに変わった今回もその思想は息づいています。スエードの質感はもちろん、カーキでもブラウンでもなく、グレーでもない独特のカラーのワントーンもあってか、“スニーカーを履いている”感はあまりありません」(小澤)

03:FOOT INDUSTRY for BEAUTY&YOUTH|SOFT GAT SHOES

FOOT INDUSTRY for BEAUTY&YOUTH|SOFT GAT SHOES
スニーカー¥30,800/フットインダストリー フォー ビューティーアンドユース(ビューティー&ユース 丸の内店)
FOOT INDUSTRY for BEAUTY&YOUTH|SOFT GAT SHOES
FOOT INDUSTRY for BEAUTY&YOUTH|SOFT GAT SHOES

ファッション系薄底シューズのエントリーモデル

「アスレッチックシューズとは別の文脈で薄底を楽しみたい人に、ちょうどいい一足を見つけました。国内でフットウェア製品の製造・研究・開発を行うフットインダストリーに、ビューティー&ユースが別注した『バレエトレーニングシューズ』です。このブランドは2014年にスタートしていて、ファッション視点をうまく捉えたスニーカーを多く手がけています。

『ソフト ガット シューズ』は薄底のレトロランニングシューズをベースに、バレエシューズのディテールをミックスしたモデル。ビューティー&ユースの別注ではアッパーの素材を光沢のあるナイロンとやや毛足の長いスエードを切り替え、履き口にギャザーを入れることでモダンなルックスと快適な履き心地を両立させています。アッパーをブラックのワントーンにして、よりミニマルに見せているのもビューティー&ユースらしいです。

この別注シューズにはトレンドのキーワードがいくつもバランスよくミックスされています。モード感のある薄底ファッションシューズを気軽に楽しみたいと思っている人にとって、とてもいいエントリーモデルになるのではないでしょうか」(小澤)

04:AMOMENTO|Vibram Lace-Up Sneakers

AMOMENTO|Vibram Lace-Up Sneakers
スニーカー¥57,200/アモーメント(AMOMENTO TOKYO FLAGSHIP STORE)
AMOMENTO|Vibram Lace-Up Sneakers
AMOMENTO|Vibram Lace-Up Sneakers

韓国ブランド発ファッション視点の薄底スニーカー

「UOMO本誌のスニーカー特集のリサーチをする中で見つけた、韓国のブランド・アモーメントの薄底スニーカーです。ソウルで2016年にスタートして、昨年10月には表参道にフラッグシップストアをオープンしています。ストリート系が強い韓国ブランドの中でも、ヨーロッパ的なモダンなベーシックが持ち味。最近注目のアフォーダブルラグジュアリー(“頑張れば買える”価格帯の高級ブランド)に分類されているようで、UOMOの読者が好きなテイストだと思います。

このカウスエードのスニーカーは、シンプルながらも存在感があるところに惹かれました。ミッドソールのない薄底ですが、シュータンと本体を一体化した袋状の構造やノーズのバランスなどファッションの視点でつくっているという姿勢がディテールに反映されています。個人的には非常にヨーロッパっぽいデザインだなと感じました。

最近のスニーカーのトレンドでもあるシューホールの多いアッパーやスムースレザーのトゥガードなど、トレイルやクライミングシューズ風のアレンジもキャッチーです。ダークブラウンの色みやスエードの質感も含めて、ファッションとして使いやすい一足に仕上がっています」(小澤)

05:Onitsuka Tiger|MEXICO 66 DRIVING

Onitsuka Tiger|MEXICO 66 DRIVING
スニーカー¥33,000/オニツカタイガー(オニツカタイガージャパン)
Onitsuka Tiger|MEXICO 66 DRIVING
Onitsuka Tiger|MEXICO 66 DRIVING

今こそ履きたい高感度なドライビングスニーカー

「オニツカタイガーの名品、メキシコ66のドライビングシューズが昨年の秋に誕生しました。トレンド感のあるダークブラウンのワントーンは、今シーズンの新色です。メキシコは僕から見れば『元祖薄底スニーカー』という観があって、今の流行とリンクする部分も多いモデル。しかも、オニツカタイガーの靴づくりのレベルはそもそも高いので、とても高級感のある一足になっています。

僕は『キル・ビル』ファンでもなかったし、ストリートのカルチャーで育ったので、正直に言うと若い頃はオニツカタイガーとの接点がほとんどありませんでした。それがヨーロッパのカルチャーを知る中で海外からの信頼の大きさに感動を覚え、また大人になったことで洗練されたフォルムやものづくりへの真摯な姿勢を、自分なりの視点で受け止められるようになりました。

個人的にこのメキシコ 66 ドライビングは、モダンなイタリアのスニーカーのような印象があります。ブラウンの色みもシックだし、ソールユニットの完成度も見事です。この秋は、ストンと落ちるスラックスに合わせて、大人のスタイルを楽しみたいと思っています」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

アディダス コールセンター TEL:03-6732-5461
ジルサンダージャパン TEL:0120-998-519
ビューティー&ユース 丸の内店 TEL:03-6212-1500
AMOMENTO TOKYO FLAGSHIP STORE  TEL:070-3185-9757
オニツカタイガージャパン

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