2026.10.05
最終更新日:2026.10.05

【大人のアディダス】注目はシボ革の「別注ローファースニーカー」。秋に買うべきスニーカー3選【エディター激推し】

東京スニーカー氏こと、エディターの小澤匡行さんが大人にふさわしいアディダスのスニーカーを厳選。どれも秋の着こなしを格上げできるシックなデザインに仕上がっている。

01:adidas Originals for BILLY’S|HANDBALL SPEZIAL LOAFER

adidas Originals for BILLY’S|HANDBALL SPEZIAL LOAFER
スニーカー¥17,600/アディダス オリジナルス フォー ビリーズ(ビリーズエンター シブヤ)
adidas Originals for BILLY’S|HANDBALL SPEZIAL LOAFER
adidas Originals for BILLY’S|HANDBALL SPEZIAL LOAFER

注目のローファーモデルにシボ革を採用した別注

「ちょうどUOMO10月号の連載でハンドボール スペツィアル ローファーについて書いたところ、タイミングよくビリーズから別注が登場するというニュースが飛び込んできました。インラインのアッパーはスムースレザーでクリーンな印象ですが、ビリーズ別注はシボ革を採用していて、より男くさく、革靴ライクな仕上がりです。

特にヴァンプのモカ縫い部分はふっくらと盛り上がっていて、ここに自分の父親が会社に履いていったような革靴を思わせるレトロ感を個人的に感じました。ローファースニーカー自体、現代のアイデアでつくられているし、ツルッとしたインランは少し若々しい感じがしましたが、これは僕のような世代にスッと寄り添うような佇まい。いいところを突いているなと思いました。

アディダスはヒットしているシューズを、文脈を変えてモダンにアレンジすることに長けています。例えばスタンスミスをデコンにしたり薄底仕様にしたり、ハンドボール スペツィアルをローファーにつくり替えたり。しかもベースのモデルのイメージを引き上げるデザインに仕上げている。

ビリーズ別注はブラックアッパーにブラックのスリーストライプスのワントーンもありますが、僕の推しはブラウン×グリーン。クラシックなカントリームードが大人向きだし、チノパンやジーンズといったオーセンティックなボトムに合わせれば、ほどよくトレンド感も演出できそうです」(小澤)

02:adidas Originals for UNITED ARROWS & SONS|BW ARMY DECON

adidas Originals for UNITED ARROWS & SONS|BW ARMY DECON
スニーカー¥19,800/アディダス オリジナルス フォー ユナイテッドアローズ&サンズ(ユナイテッドアローズ&サンズ 渋谷)
adidas Originals for UNITED ARROWS & SONS|BW ARMY DECON
adidas Originals for UNITED ARROWS & SONS|BW ARMY DECON

デコンでジャーマントレーナーをモダナイズ

「ユナイテッドアローズの展示会でこのオールブラックの『BWアーミー デコン』を見たとき、珍しいなと思いました。アッパーはブラックでガムソールというパターンはよく見ますが、オールブラックのジャーマントレーナーはあまり見かけません。しかもデコンなので、『BWアーミー』のきれいめな雰囲気は残しつつ、スポーツ色を抑えたいというときにちょうどいい“ファッションシューズ”になっています。

デコン=デコンストラクテッド(deconstructed)は脱構築という意味の通り、芯材を使わず素材を薄くするなど、引き算の発想でつくっていく手法。薄くて細身の削ぎ落とされたシューズがトレンドということもあり、ラグジュアリーブランドを筆頭にデコンモデルが増えていて、今のファッションとの親和性を高めています。だからジャーマントレーナーという定番もデコン仕様であれば、今また履きたくなる人も多いのではないでしょうか。

ユナイテッドアローズ&サンズの別注は、オールブラックだと表革を選びそうなところを、スエードで仕上げているところも、このスタイルと相性がいい。ここまでやわらかなスエードシューズは僕の記憶ではあまりありません。もちろんオールブラックだから合わせやすく、デコン仕様で履きやすい。いろいろな意味で引き算の発想が活きています」(小澤)

03:adidas Originals|PARIS

adidas Originals|PARIS
スニーカー¥14,300/アディダス オリジナルス(アディダス コールセンター)
adidas Originals|PARIS
adidas Originals|PARIS

今の時代感を象徴する上質なレザースニーカー

「自分はストリート育ちなので、若い時分に薄底スニーカーを履くことはありませんでした。当時はアメリカのファッション軸で生きていたから、80~90年代にソールの機能が発展していったバスケットボールシューズやランニングシューズに影響を受けています。近年、ルーズシルエットが流行したときは、アメリカ寄りのボリュームシューズがトレンドだったわけですが、クワイエットラグジュアリーのようなヨーロッパの流れが強まると、細身のシルエットに合う薄底のスニーカーが注目されるようになりました。サンバのようなモデルがその象徴です。

ガムソールのサンバもさることながら、EVAミッドソールが一般化する以前のアディダスのスニーカーには、どこか革靴のような佇まいがあります。この“革靴っぽさ”こそが今のトレンドに通じると僕は思っていて、昨年の秋ごろから復刻されている『パリ』はまさにその代表。今の時代感をよく表しています。

アディダスの薄底スニーカーは、とにかく革質がいいんです。アッパーのスムースレザーはもちろん、スリーストライプスやヒールパーツにあしらわれているスエード、さらにライニングにもやわらかなレザーを用いるなど、高級なレザーシューズのような雰囲気をなぞっています。ストリートとは違う文脈のスタイリングで、こういうレザースニーカーをファッショナブルに履いてみたいと思っています」(小澤)

小澤匡行プロフィール画像
エディター
小澤匡行

「足元ばかり見ていては欲しい靴は見えてこない」が信条。近著に『1995年のエア マックス』(中央公論新書)。スニーカーサイズは28.5㎝。

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