瀬尻 稜さん(プロスケートボーダー)

この夏、瀬尻さん自身も思いがけないかたちでその名が日本中に知れ渡った。でも彼は彼らしく、今も変わらないスタンスで自分の道を進んでいる。

「撮影していたスケート映像が少しずつたまってきたので積極的に世に出していきたいというのと、カリフォルニアにそろそろまた行きたいなと。当然アメリカでも場所によっては滑っていると怒られちゃうんですけど、それでも街にスケーターがいる景色がどこよりも自然で、大好きな場所。東京もいつかそうなるといいなって思います」

スケートボード人気の高まりを素直に喜びつつ、今後は「バランスが大事」とも語る。

「大会で結果を残した子たちが少しずつお金を稼げるようになってきたのはすごくいい流れ。だから今後は、それこそ大会には出ていないけど映像を本気でがんばってるスケーターたちもちゃんとメシが食えるような世の中になってほしいし、そのために自分もいろんなことを発信していきたい。あと、スケートを始めたいと思った子たちが滑れる場所が少ないので全体的にパークも増やさないと」

きっとこの夏に彼のことを知った人の多くが思っている。今後、また大会に出ることはある?

「気分次第かな。出たくなったら出る、くらいの感じで、こうしようとかは決めてないんですよ」

そんなところもまた、飾り気がなくて素敵だ。


Ryo Sejiri
1996年東京都生まれ。父親とともに幼少からスケートボードを始め、11歳でAJSA(日本スケートボード協会)グランドチャンピオンに。その後も数多くのプロツアータイトルを獲得。近年は大会参加より映像表現に重きを置いている。



Photo:Takemi Yabuki[W]
Interview&Text:Kai Tokuhara