2025.07.08
最終更新日:2025.07.08

【フラマ】多様性を受け入れる、知的なウェルビーイング【コペンハーゲンの豊かすぎるウェルビーイングルポ #03】

ライフスタイルにまつわるプロデュースを行うデザインスタジオ「フラマ」では、国際色豊かな従業員たちが心地よさそうに働く。

ニルス・ストロイヤー・クリストファーセン
Niels Strøyer Christophersen

「フラマ」創設者&クリエイティブディレクター

異なる価値観を受け入れると、心身に幸せな刺激を受けられる

ノーハウン地区のショップ兼オフィス
ランチはオフィスの中庭で。会社がサーブするサラダやブレッドをビュッフェ形式で自由に食べられる。従業員の家族も会社に来て、一緒に食べているオープンなスタンス。子どもとの時間を過ごした後に、午後の仕事が始まる。

 自転車に乗る、水泳をする。コペンハーゲンで育まれた伝統的なウェルネスは種々あるが、「フラマ」が日々意識していることは少し違う。創設者のニルスは「それは“何かを一緒にやること、対話をすること”です。常にオープンマインドであることが、心と身体に刺激を与えます。『フラマ』にはいろいろなバックグラウンドをもつ人たちが働いている。それぞれ異なる価値観があり、それを受け入れるように心がけています」と語る。

 家具から始まった「フラマ」は、自分たちの感覚をオープンにし続けることで、着々とコレクションを増やしてきた。「それは10年前と同じに見える海岸の景色も、実は小石が動くなど少しずつ変わっているようなもの」とニルスが言うように、ゆっくりと世界観を変えながら表現しているという。

 天然由来の成分が日本でも人気のスキンケア製品は、メイクアップのためではなく、手にした人の生活や空間に調和していく感覚を大切にしている。「それには私がパリに住んでいた若い頃に、多様な人種や価値観の中で感じたことが根底にあります。シンプルでオープンであることが『フラマ』にとって、幸せであり続けるための知的なウェルビーイングなのです」。

晴れた日は十分な自然光が差し込むオフィス

晴れた日は十分な自然光が差し込むオフィス。ニルスの愛犬も歩き回る優雅な空間で、スタッフは黙々と働いている。

わが子を抱く創設者のニルス

わが子を抱く創設者のニルス。「仕事を含めてすべてが人生」とせわしなく世界を飛び回っているが、家族や犬と過ごす時間も大切にしている。取材の翌日は日本に出張だった。

素材にこだわったコットンタオル

2016年にオープンしたお店は、19世紀の古い薬局の空間を生かしている。素材にこだわったコットンタオルも充実。

ハンドケアを中心に、ボディケア、ヘアケア、フレグランスが揃う

ハンドケアを中心に、ボディケア、ヘアケア、フレグランスが揃う。自然素材を用いた製品開発は、店舗のスタジオでも行われている。創業以来作り続けてきたファニチャーコレクションも本格的に始動。

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