2025.07.10
最終更新日:2025.07.10

【パームス テニス ソサエティ】テニスもスケートボードも、夢中になる感覚は似ている【コペンハーゲンの豊かすぎるウェルビーイングルポ #05】

オフコートでも着用できるテニスウェアを手がける「パームス テニス ソサエティ」。仲間とのテニスの時間が、インスピレーションに。

ニコライ・ハンソン
Nikolaj Hansson

「パームス テニス ソサエティ」創設者

自分と他人がイコールになるそれがデンマークの民主主義

ニコライ・ハンソン

「仕事が忙しくなって、仲間と一緒にスケートボードを楽しむ時間がつくれなくなった。ランニングを始めてみたものの、一人で走るとき僕は笑っていなかった。もっとソーシャルにできるアクティブなスポーツはないかと考えていたら、ロジャー・フェデラーの試合を観てテニスの世界にハマったんです。スケートボードもテニスも、頭を使いすぎず、身体が勝手に動く感じが似ています」と話すのは、「パームス テニス ソサエティ」のニコライ。今はコペンハーゲンに住むクリエイターの友人たちと、毎週のようにコートを借りて楽しんでいる。

パームス テニス ソサエティ

「みんなが自分たちの好きなファッションや建築、アートやスポーツを結びつけてビジネスを大きくしたいと思っています。コペンハーゲンの人々は“デモクラティック(民主的な)”という表現をよく使うけれど、自分のためとみんなのためがイコール。それは人口が60万人しかない街のサイズ感が影響していると思います。人と人が自然につながる感覚があるんです」。そんなニコライの周りには多くの仲間が集まっている。日本で生きるなら、あえて自分の世界を狭めることも、人生を楽しく生きるヒントかもしれない。

パームス テニス ソサエティ 袋
いつも使っている伝統的なスポーツクラブ

かつてのカールスバーグのビール工場跡地を再開発した注目エリアに、ショールームが一体化したショップがある。テニス文化と現代的なデザインが融合した空間だ。取材日は友人とテニスをするはずだったが、ニコライのケガによりお休み。代わりにお店の外の広場でボール遊びに勤しむ。コペンハーゲンは、ビジター利用できるコートがけっして多くない。だからこそ、もっとテニスをオープンなカルチャーにしたいと考えている。上の写真はいつも使っている伝統的なスポーツクラブ。高級住宅街のオスターブロ地区にある。

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